ORIX(☆11対0★)日本ハム =リーグ戦13回戦・大阪ドーム=
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日ハム
00000 0000 032
ORIX
10700 210× 11130
勝利投手:ディクソン(2勝5敗0S)
敗戦投手:マルティネス(7勝6敗0S)
  DAZN
◆オリックスは1点を先制して迎えた3回裏、吉田正と伏見の連続適時打と杉本のグランドスラムで一挙7点を加える。6回には、西野の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ディクソンが今季初完封で2勝目。敗れた日本ハムは、先発・マルティネスが誤算だった。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が、来日最短となる2回1/3を7安打7失点(自責6)でKOされた。  初回は自らの失策で先制点を献上した。2死一、三塁の場面で一塁へのけん制が悪送球となり1失点。2回は3者凡退に抑えた。  3回は先頭の若月に左前打を許すと、流れを止められなかった。1死満塁から吉田正に右前へ2点適時打を浴び、伏見にも適時二塁打を打たれた。続く安達に死球を与えたところで降板。2番手で登板した玉井が杉本に右中間へ2号満塁本塁打を浴びて、この回は一挙7失点となった。「連打を打たれてから、球を低めにコントロールできなくなってしまった。相手のビッグイニングになってしまい、とても悔しい」と、振り返った。  マルティネスは今季15試合目の先発で、5回未満で降板したのは、この日で2試合目。前回は5月8日オリックス戦。舞台は、この日と同じ京セラドーム大阪で、3回2/3を8安打8失点で3敗目を喫していた。その時以来の同球場での先発だったが、返り討ちに遭ってしまった。

◆日本ハム中田翔内野手が、故障を押してフル出場も無安打に終わった。  球宴第1戦で左肘に死球を受けた影響で、後半戦初戦の17日同戦は欠場。この日は負傷後、初めて試合前練習のフリー打撃をこなし「4番一塁」でスタメン出場した。  オリックス先発ディクソンを打ちあぐね、3打数無安打。「(患部は)当たり前だけど痛みがある。(ディクソンは)見ての通りじゃないですか。しっかり投げていましたし、いい投球をされていました」と、完封負けを喫した相手をたたえた。

◆日本ハムは今季9度目の完封負けで連勝が4で止まった。  先発のマルティネスが、来日最短となる2回1/3を7安打7失点(自責6)でKO。打線も3安打無得点でオリックス・ディクソンに4年ぶりの完封勝利を献上した。  投打で完敗した栗山英樹監督は「こういう試合もある。明日から、しっかりやります。こういう試合は、監督が悪い」と話すと、自ら会見を切り上げた。

◆オリックスのブランドン・ディクソン投手(33)が開幕82試合目にして、初のチーム完投を完封勝利で飾った。  この日、先発投手が試合途中に降板すれば、開幕からの完投ゼロが04年の日本ハム(82試合)に並ぶところだった。序盤から打線が爆発。大量の援護を受け、ディクソンも勢いに乗った。球数146球と12奪三振は来日最多。自身4年ぶりの完封で今季2勝目を挙げた。「(完投ゼロ記録は)知らなかったよ。常に最後まで投げたいと思っている。本当にうれしいよ」と笑顔を見せた。

◆オリックスの「ラオウ」こと杉本裕太郎外野手(27)が、20代の選手で史上初の快挙を成し遂げた。  4点リードの3回1死満塁。日本ハム玉井の外角直球を強振。打球は低い弾道で右中間席に飛び込んだ。11日の楽天戦に続く自身2戦連続の満塁アーチ。プロ野球タイ記録で史上8人目。20代選手では初めてだ。「まぐれと思うが、うれしいものはうれしい。1日1日がとても大事。長く1軍にいられるようにがんばります」と声を弾ませた。  プロ3年目の杉本は漫画「北斗の拳」のラオウに憧れ、指揮官をはじめ、チーム内ではその名で呼ばれる。昨年はプロ初安打を先頭打者本塁打で記録。プロ通算3本の本塁打はいずれもインパクトのあるアーチだ。福良監督はこの日の弾丸ライナーに目を丸くする。「考えられない。すごいパワーだ」。1軍定着が目標の「ラオウ」が、力業で首脳陣にアピールした。

◆オリックスの「ラオウ」こと杉本裕太郎外野手(27)が、日本ハム13回戦の3回、プロ野球8人目の2試合連続満塁本塁打を放った。今季初安打が満塁弾となった11日の楽天戦以来、今季2試合の出場で、2安打ながら8打点。漫画「北斗の拳」のように破壊力満点の打撃を披露した。  「ラオウ」が再び爆発した。4点リードの3回1死満塁。打席に向かう杉本に、福良監督が声をかけた。「アウトコースのボールを思い切りいけ!」。前の打者・安達は死球を受け、インコースはないと指揮官は読んだ。しかし、杉本は2球目の外角球を見逃す。「打たんかったら、絶対に怒られる...。ヤバい」。内心、びびりながら、腹をくくった。4球目に同じコースに直球が来る。低い弾道で右中間スタンドに飛び込んだ。  11日の楽天戦に続く2戦連続の満塁アーチ。史上8人目となるプロ野球タイ記録で、20代は初めて。「まぐれと思うが、うれしいものはうれしい」と笑った。プロ3年目で本拠地初本塁打を放ってお立ち台に上がり「1日1日が勝負。明日も出られるように頑張ります」と力強く宣言した。 漫画「北斗の拳」のラオウに憧れ、指揮官をはじめ、チーム内ではその名で呼ばれる。昨年はプロ初安打を先頭打者本塁打で記録。プロ入りから3本のアーチはすべて強烈なインパクトを残す。福良監督はこの日の弾丸ライナーに「考えられない。すごいパワーだ」と驚く。 杉本の満塁弾もあり、3回まで合計8得点。大量リードを受け、先発ディクソンは4年ぶりの完封勝利。開幕からの完投ゼロは日本タイ記録に王手がかかっていたが、81試合で止まった。【田口真一郎】
 ◆杉本裕太郎(すぎもと・ゆうたろう)1991年(平3)4月5日、徳島・阿南市生まれ。小1で野球を始め、軟式野球部に所属していた中学3年時はエースで3番を任され、四国大会3位。徳島商では1年夏に甲子園出場も出番なし。高校通算12本塁打。青学大、JR西日本を経て15年ドラフト10位でオリックス入団。190センチ、94キロ。右投げ右打ち。 ▼杉本が11日楽天戦に続き、出場した2試合連続で満塁本塁打。2試合連続満塁弾は13年ホフパワー(日本ハム)以来8人目のプロ野球タイ記録で、オリックスでは初めてとなった。また杉本は27歳3カ月。過去の達成者のうち、最年少でマークしたのは93年秋山(西武)の31歳4カ月で、20代で記録したのは杉本が史上初めてだ。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(27)が17日、日本ハム戦(京セラ)に「7番・右翼」で先発出場。4-0の三回、一死満塁から日本ハム・玉井の直球をとらえ、右中間2階席にライナーで飛び込む満塁本塁打を放った。  「打ったのはストレートです。打席に入る前に、監督から『アウトコースのボールを思い切っていけ』と言ってもらえたので、割り切って打席に入ることができました。打った瞬間、外野は抜けるかな、と思ったのですが、スタンドまで届くとは思わなかったです。とにかくいい追加点になってくれてよかったです!!」  今季初昇格初スタメンを果たした11日の楽天戦(楽天生命パーク)でも、1-0の四回一死満塁からバックスクリーン右へプロ初の満塁本塁打をマーク。出場2試合連続の満塁弾となった。

◆今季から日本ハムに加入したマルティネスが三回途中7失点と振るわず、来日後最短で降板した。一回に自らのけん制悪送球で1点を先制されると、三回は5長短打を浴びるなど1死しか奪えず「球を低めにコントロールできなくなってしまった。ビッグイニングになってしまい、とても悔しい」と話した。  前半戦は安定感ある投球で7勝を挙げ先発陣を支えた。この日は対照的な内容で、後半戦最初のマウンドはほろ苦い結果となった。

◆オリックスは一回にけん制悪送球で1点を先制し、三回に吉田正の2点適時打、伏見の適時二塁打と杉本の2号満塁本塁打で7点を奪った。ディクソンは3安打に抑え、4年ぶりの完封で2勝目。日本ハムは完敗で連勝が4で止まった。

◆日本ハムの中田は先発で復帰し無安打に終わった。オールスター第1戦で左腕に投球を受け、16日の試合を欠場していた。チームはディクソンを攻略できずに5月22日以来の零敗を喫し「(ディクソンが)良かった。見ての通り」と淡々と振り返った。  チームの連勝は4で止まったが、首位西武とのゲーム差は1・5のまま。「最後まで気が抜けない。全力を尽くして戦う」と表情を引き締めた。

◆オリックスのディクソンが3安打に抑え、2014年以来4年ぶり2度目の完封で2勝目を挙げた。146球の力投が今季のチーム初完投となり「これがいいきっかけになって勝ち続けられれば」とうなずいた。  一回一死二、三塁で中田、アルシアを連続三振に仕留めると、二回から八回までは二塁を踏ませなかった。九回は連続四球などで二死満塁とされたが、最後はアルシアを三邪飛に打ち取った。来日6年目で最多の12三振を奪い「自分でも何が起きたか分からない。全ての球種で三振を取れたということは全て良かったということ」と喜んだ。 福良監督(杉本の満塁弾に) 「びっくりした。考えられないような打球。すごいパワー」 吉田正(三回に2点適時打) 「打ったのはカットボール。みんながつないでくれたので、何とか結果を出せて良かった」 伏見(三回に吉田正の適時打に続いて適時二塁打) 「内野ゴロでもいいので、何とか追加点を取りたいと思っていた」

◆日本ハムは投手陣が13安打を浴びて今季ワーストに並ぶ11失点と打ち込まれ、連勝が4で止まった。先発マルティネスが来日から最短の三回途中で降板すると、救援陣も悪い流れを断ち切れず失点を重ねた。  2桁失点は6月12日以来。栗山監督は「こういう試合になるのはこっちの責任。監督が悪い」と険しい表情だった。

◆先発のマルティネス(前レンジャーズ)が、来日最短となる2回1/3、7安打7失点で降板。14日の球宴第1戦で左肘に死球を受けた中田が先発復帰した打線も、散発3安打で零封負けを喫した。連勝も4で止まり、栗山監督は「明日からしっかりやります。こういう試合は監督が悪い。以上!」と語気を強め、自ら会見を切り上げた。 左肘打撲から復帰も、3打数無安打だった日本ハム・中田 「見ての通り。(相手先発のディクソンは)よかったね。しっかり低めに投げていた」

◆ライナー性の打球は右中間席へ一直線。フェンスギリギリでスタンドに飛び込むと、オリックス・杉本は驚きながらもペロッと舌を出した。今季2号アーチは、なんと出場2試合連続満塁弾。"ラオウ"が京セラドームに君臨した。  「皆さんのおかげで打てました! ありがとうございました~!」  本拠地初のお立ち台で声を張り上げた。三回。4-0とし、なおも一死満塁の好機。代わったばかりの日本ハム2番手、玉井の外角142キロ直球をフルスイングし、右中間2階席へ弾き返した。  前半戦最終戦だった11日の楽天戦(楽天生命)で、プロ初の満塁弾。出場2試合連続の満塁アーチとなった。2013年のホフパワー(当時日本ハム)以来プロ野球史上8人目、球団初の快挙。起用した福良監督も「ビックリしましたね。ちょっと考えられないような打球。すごいパワー」と驚きの表情をみせた。  指揮官の金言も効いた。前を打つ安達が死球を受けたことで将は「向こうも当てるのは嫌でしょ」と分析。杉本が打席に入る直前、「外角に絞れ。内角に来たら打てなくてもいい」と声をかけた。2球目に来た外角球は見逃してしまった杉本だが「言われたところを見逃して、ベンチから『オーイ!!』と(声が)聞こえた。打てなかったら絶対怒られると思って」と、キッチリ4球目の外角球をとらえた。  漫画「北斗の拳」に登場する世紀末覇者ラオウの大ファンを公言し、自らはオリ党から『ラオウ』と呼ばれる。乱セ...いや乱パを吹っ飛ばすラオウの一撃を含む11得点でチームは大勝。先発のディクソンがチーム今季初完封を決め、開幕から無完投連続試合も「81」で止めた。2004年の日本ハムのプロ野球記録(82試合)に並ぶ直前でストップ。一気にパ・リーグ覇者へと突き進む。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
463310.582
(↓0.008)
0
(-)
63441
(+1)
384
(+6)
100
(-)
90
(-)
0.274
(↓0.001)
4.48
(↓0.02)
2
(-)
日ハム
453510.563
(↓0.007)
1.5
(-)
62348
(-)
314
(+11)
91
(-)
55
(-)
0.247
(↓0.002)
3.5
(↓0.06)
3
(-)
福岡
413700.526
(↑0.007)
4.5
(↑1)
65342
(+6)
326
(+1)
112
(+1)
47
(-)
0.254
(↑0.001)
4
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
403840.513
(↑0.007)
5.5
(↑1)
61314
(+11)
306
(-)
63
(+1)
51
(-)
0.241
(↑0.002)
3.51
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
404020.5
(↓0.006)
6.5
(-)
61324
(+1)
325
(+6)
43
(-)
82
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.63
(↓0.02)
6
(-)
楽天
314910.388
(↑0.008)
15.5
(↑1)
62280
(+6)
330
(+1)
73
(+1)
43
(-)
0.24
(-)
3.85
(↑0.04)