DeNA(★0対6☆)ヤクルト =リーグ戦13回戦・横浜スタジアム=
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ヤクルト
30000 0030 6110
DeNA
00000 0000 050
勝利投手:ブキャナン(7勝6敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝2敗0S)
  DAZN
◆ヤクルトは初回、バレンティンと畠山の連続適時打などで3点を先制する。そのまま迎えた8回表には、バレンティンのソロ、中村と代打・雄平の連続適時打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・ブキャナンが7回無失点で今季7勝目。敗れたDeNAは、投打ともに精彩を欠いた。

◆投打がかみ合ったヤクルトが2連勝を決めた。  先発ブキャナンが7回を4安打無失点の好投。打線も初回、チーム10戦ぶりの先制となるバレンティンの左前適時打などで3点を挙げ主導権を握った。終盤8回には、バレンティンの20号ソロや代打雄平の適時打などで3点を加えた。  小川淳司監督は「ブキャナンは高めに浮く球が少なく、コントロールもよかった。初回に3点取ったが、その後チャンスがなく嫌な流れだったが、よく抑えてくれた」と助っ人右腕を評価。2打点を挙げたバレンティンについては「この暑い中でよく集中してやってくれた」とたたえた。  快勝で8連敗のあと2連勝。指揮官は「やっぱり先発投手。昨日の小川(7回1失点)、ブキャナンといい投球をしてくれた。先発が頑張ってくれれば、ゲームが締まっていい内容になる」とうなずいた。

◆DeNA浜口遥大投手(23)が初回の失点を悔やんだ。先頭からの連打を含む計4安打と犠飛で、いきなり3点を献上。  2回以降は無失点に抑え、6回を3失点にまとめただけに「(1回は)慎重になりすぎて腕が振れなかった。2回以降は感覚がよくなって粘れただけに、もったいなかった」と唇をかんだ。  前回1日の広島戦は4者連続押し出し四球を与えるなど大乱調で2軍落ち。この日は球速の速いスライダーを新たに使い、ワインドアップも取り入れたが、今季9度目の先発でも今季初勝利はならず2敗目。「立ち上がりからもっとスムーズに入れれば、長いイニングを投げられたと思う」と悔しさをにじませた。

◆確信して打球の行方を見届けた。ヤクルトのバレンティンが3点リードの8回にリーグ一番乗りの20号ソロ。スライダーを振り切ってのバックスクリーン直撃弾に「カンペキでした。ミスショットしないように、いい球がきたら思い切っていこうと。チームが勝利に近づけたホームランだったと思う」と終盤での貴重な追加点を喜んだ。  主導権も引き寄せたのも、この男だった。1回にチーム10戦ぶりの先制となる左前適時打。立ち上がりの絶好機で内角低めのスライダーをためて捉えた。「(先制は)投手を助けることになる」とうなずいた。  勝利に貢献する-。その姿勢は走塁にも表れた。先制打後に三塁まで進むと川端の左翼への飛球でタッチアップ。全力疾走で滑り込み、左手でこの回3点目をかすめ取った。「勝つためには得点が必要。一生懸命走った」と胸を張ったが、冷静に観察してスタートを切った。「(左翼手の筒香が)左に動きながら捕球した。自分もレフトなので、そこから立て直して送球するのは難しい。行けると思った」と明かした。  来日8年目で7度目の20号。リーグ単独トップに立ったが「個人の成績より、もっと重要なのはチームが勝つこと」と引き締めた。普段は陽気な助っ人が繰り返した4番として自覚。そのバットでチームを押し上げていく。【佐竹実】  ▼バレンティンが8回に本塁打を放ち、11、12年に次いで自身3度目のリーグ20号一番乗り。シーズン20本塁打はこれで3年連続7度目となり、ヤクルトで7度はラミレスと並ぶ球団最多タイ。

◆ヤクルト・ブキャナンが打たせて取る投球で7勝目を挙げた。  カーブを効果的に使って緩急をつけ、7回を4安打無失点。21アウトのうち15個を内野ゴロで奪った。「素晴らしい守備陣が後ろに控えている。今日は初めからゴロを打たせるプランだった」。暑さ対策で試合中に500ミリリットルのボトルを9本飲んだという。「(初回に)3点取ってもらったのが大きかった。その流れに乗ることが出来た」。右腕は打線への感謝を忘れなかった。

◆ヤクルトのバレンティンがバットと足で光った。0-0の一回一死一、三塁で浜口の変化球を左越えへ運んで適時打とし3試合連続安打をマークした。  さらに2点目を加えてなお一死一、三塁では三塁走者として、川端の左翼へのやや浅い飛球で巨体を揺らしながら生還。うまく滑り込んで捕手のタッチをかいくぐり「チャンスで打てたのはうれしいけど、それよりも走者としてタッチアップでかえられたのが良かった」と自賛した。

◆ヤクルトが快勝した。先発のデビッド・ブキャナン投手(29)が7回4安打無失点の好投で7勝目(6敗)。打線はウラディミール・バレンティン外野手(33)のリーグトップに立つ20号ソロ本塁打などで6点を奪うなど投打の歯車がかみ合った。  ブキャナンは、持ち味の打たせて取るピッチングでDeNA打線を封じた。三回に二死一、二塁とピンチを招いたが、筒香を左飛に抑えて切り抜けた。四回以降は1安打しか許さず、終わってみれば7回を115球、4安打5奪三振無失点の好投だった。  打線は一回にDeNAの先発・浜口の立ち上がりを攻めて、バレンティンと畠山の連続適時打と川端の犠飛で3点を奪い優位に試合を進めた。八回には、バレンティンの20号ソロ本塁打や中村の適時三塁打などで3点を奪い試合を決めた。  7勝目を挙げたブキャナンは「スゴイジメジメ」と第一声。「今日はしっかりバッターに打ってもらって、守備もしっかりしてもらって一番いい戦いができました。素晴らしい守備が後ろに控えているのは分かっているので打たせて取るピッチングをしました」と充実感を漂わせた。

◆DeNAの浜口は今季9度目の先発でも今季初勝利はならなかった。一回に3失点した以外は六回まで粘りの投球で無得点に抑えたが打線の援護がなかった。  1日の広島戦は4者連続で押し出し四球を与えるなど大乱調で2軍に降格。ファームでの好投を経ての復帰戦だったが「慎重になり過ぎて腕が振れず、最少失点で持ちこたえられなかった」と悔しがった。

◆DeNAは今季5度目の零敗で、4連敗を喫した。三回二死一、二塁の好機で筒香が左飛に倒れると、最後まで三塁すら踏めなかった。  2番打者に今季12人目となる佐野を起用。長距離砲を2番に入れる打線は不発に終わったが、ラミレス監督は「負けて入れ替えるのは、われわれのパニックを示すこと」とてこ入れを否定した。 ラミレス監督(4連敗) 「明日は明日。しっかり準備して勝ちたい」 DeNA・篠原投手コーチ(浜口に) 「立ち上がりは自分のリズムで勝負できていなかった」

◆ヤクルトの雄平が代打で6打数連続安打として球団新記録をマークした。八回に代打で登場して右前適時打を放ち「うれしい。これを自信にしたい」と素直に喜んだ。  プロ野球記録は1980年に大洋(現DeNA)の松原と2003年にロッテの初芝が記録した7。雄平は連続打席としては6でセ・リーグ記録に並び「先発出場でも代打でもその打席に懸けてやるというのは大事」と胸を張った。 畠山(一回に適時打) 「フォークボールにうまく体が反応できた。いいところに落ちてくれた」 小川監督(バレンティンに) 「暑い中、よく集中して打ってくれた」

◆ヤクルトのブキャナンは7回無失点と好投し、昨季を上回る自己最多の7勝目を挙げた。「どの球種でもストライクを取れた」と胸を張った。  「打たせて取るプランだった」と微妙に動く速球を軸に21のアウトうち、15を内野ゴロで奪った。蒸し暑く、試合中に500ミリリットルのペットボトルを9本も空けて水分補給し、役割を果たした。7月最初の勝利を「後半戦、いいスタートが切れた」と喜んだ。

◆雄平が八回に代打で右前適時打を放ち、今季の畠山らの5打数を抜いて球団新記録となる代打での6打数連続安打をマーク。連続打席としては6でセ・リーグ記録に並んだ。2リーグ制以降(50年)の最多記録は1980年の大洋・松原誠、2003年のロッテ・初芝清の7打数。「運がありますね」と謙遜しながらも、結果を出し続ける要因に「先発の第1打席という気持ち」を挙げた。

◆今季まだ勝利がない浜口がトレードでオリックスから移籍した伊藤とバッテリーを組んだが、立ち上がりの3失点が響いた。それでもラミレス監督は「配球は悪くなかった。一回の坂口と畠山の安打は、いいコースで相手がうまく打っただけ」。これで球宴休みを挟んで4連敗だ。前日は2点、この日は零封負けと打線もふるわないが、「パニックにならないことが大事」と慌てる様子はなかった。

◆先発のブキャナンが7回4安打無失点でチームトップタイに並ぶ7勝目(6敗)を挙げた。「カーブでカウントを取れて、緩急を使うことができた」と振り返った。日本特有の高温多湿の気候に、「ジメジメ」が口癖。「フルーツをたくさん食べて、試合中だけで500ミリリットルのドリンクを9本くらい飲んだよ」と、水分補給で好投につなげた。

◆ヤクルトは17日、DeNA13回戦(横浜)に6-0で勝って2連勝。DeNAと並ぶ4位に浮上した。ウラディミール・バレンティン外野手(34)が一回に先制打、3-0の八回には20号ソロを放ち、試合を決めた。今季セ・リーグ最速、自身3年連続の20号アーチ。打点は69としてリーグ単独トップを快走と、打ちまくる。  会心の当たりが、中堅後方のスコアボードの下にある看板を直撃した。八回。勝利を決める20号ソロアーチを、バレンティンがぶちこんだ。  「チームを勝利に近づける打撃ができたと思う。甘い球が来たらミスショットをしないことだけを心がけた」  相手投手は対戦前まで23打数2安打と苦手にしていたDeNA・加賀。昨年5月6日まではプロ入りから20打数無安打に抑えられていた"キラー"を攻略した。一回には10試合ぶりに先制点を生み出す適時打も放った。  オールスター戦の本塁打競争でもファンを沸かせたパワーだけではなく、献身的なプレーでもチームを支えている。一回には川端が放った浅い左飛で、三塁から全力疾走で間一髪の生還。犠飛とした。「自分も左翼手だから、(中堅方向に流れる打球は)投げることが難しいと分かっていた」と好判断。前日16日の1-1の九回無死二塁でも、コンパクトなスイングでしぶとく右前へ運び次打者につないでいた。  今季は2ストライクと追い込まれるとバットを指1本分、余して短く握りミートを心がける。6月1日の楽天戦(楽天生命パーク)の2-2の八回には左腕・松井に対し、1フィンガー以上短く持って右前へつなぐ場面もあった。「状況に応じた打撃をすることが重要。後ろにつなぐのか、試合を決める一打が必要なのか、それはマイナー時代から考えてやっていること」と胸を張った。  セ・リーグ最速で、さらに3年連続の20号に到達。小川監督は「暑い中でもしっかり集中していた。チームありきで考えてくれている」とたたえた。大砲は「個人の成績もうれしいことだけれど、チームが勝つことが重要」とフォアザチームの精神を見せた。後半戦は2連勝スタートで、5カードぶりの勝ち越しを決め、反攻につなげる。 (横山尚杜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
453210.584
(↑0.005)
0
(-)
65389
(+5)
332
(+1)
92
(-)
43
(-)
0.263
(-)
4
(↑0.04)
2
(-)
巨人
424110.506
(↑0.006)
6
(-)
59380
(+4)
337
(+2)
81
(-)
44
(-)
0.259
(-)
3.85
(↑0.02)
3
(-)
阪神
354010.467
(↓0.006)
9
(↓1)
67285
(+2)
318
(+4)
42
(-)
44
(-)
0.242
(↓0.001)
3.72
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
364220.462
(↓0.006)
9.5
(↓1)
63302
(-)
348
(+6)
93
(-)
51
(-)
0.246
(↓0.001)
3.98
(↓0.03)
4
(↑2)
ヤクルト
364210.462
(↑0.007)
9.5
(-)
64347
(+6)
379
(-)
68
(+1)
39
(-)
0.261
(↑0.001)
4.33
(↑0.06)
6
(↓1)
中日
374510.451
(↓0.006)
10.5
(↓1)
60330
(+1)
383
(+5)
54
(-)
41
(-)
0.26
(↑0.001)
4.42
(↑0.01)