西武(★5対7☆)ロッテ =リーグ戦14回戦・メットライフ=
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ロッテ
01300 0030 7100
西武
00100 3010 591
勝利投手:松永 昂大(1勝1敗0S)
(セーブ:内 竜也(1勝3敗21S))
敗戦投手:ウルフ(2勝2敗0S)
  DAZN
◆ロッテは1-0で迎えた3回表、井上の犠飛と角中の適時打で3点を追加する。その後同点を許すも、8回に菅野と田村の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・松永が今季初勝利。敗れた西武は、打線が4本塁打を放つも、投手陣が振るわなかった。

◆ロッテが連敗を2で止め、5位から一気に3位に浮上。前半戦の貯金ターンを決めた。  2番手で登板した左腕の松永昂大投手が、史上41人目(42度目)の1球勝利。同点の7回2死一、二塁のピンチで先発石川歩投手に代わって登板すると、西武源田を低めスライダーであっさり一ゴロに仕留める"瞬殺"。左キラーぶりを発揮し、連続無失点を9試合にのばした。  直後の8回に味方が敵失から3点を勝ち越して、自身今季初白星。「石川に負けが付かなくて良かった。他のバッターだったら打たれたかもしれないし、たまたまです。ただ(球史に)名前は残りましたね」とニヤリだった。

◆西武源田壮亮内野手(25)が、新人の昨季の開幕戦から220試合連続フルイニング出場を達成した。  巨人長嶋茂雄(現終身名誉監督)の持つプロ野球記録に並び「光栄です。使ってもらっている監督、コーチ、そしてトレーナーさんにもお世話になっている。いろんな方のおかげです」と感謝した。  チームは敗れ、連勝は5で止まったが、6回には今季1号ソロを左翼席に運び、存在感を示した。「最初から9回まで任せてもらえるのが理想ですが、自分は出来ることをやって頑張るだけです」と足元をしっかりと見つめた。

◆ミスターに並んだ。西武源田壮亮内野手(25)が、入団から220試合連続のフルイニング出場を達成した。巨人長嶋茂雄(現終身名誉監督)の持つプロ野球記録に並び「光栄です。使ってもらっている監督、コーチ、そしてトレーナーさんにもお世話になっている。いろんな方のおかげです」と感謝した。  ルーキーイヤーの昨季は史上4人目のフルイニング出場。新人の最多安打記録を更新する155安打を放つなどチームを支えたが、シーズン後の10月中旬、ぽつりとこぼした。「今年ここまでできるとは、全く想像していなかった。来年は正直、こんな成績は残せないと思います」。がむしゃらに走り抜けた1年目。2年目はさらなる期待とともにやってくる。不安をぬぐい去るためにも「使っていただけるように、できることをやる」と決めた。  その決意は覚悟となった。6月の交流戦。走塁で右手人さし指を負傷した。痛めた第1関節部分には、現在もテーピングを施してプレー。まだ曲げられない状態だが「下(下半身)をしっかり使えば送球には問題ない」と完治よりも、痛みと付き合うことを選んだ。  昨年経験した143試合は課題も明確にした。「ボール球にどうしても手を出してしまう。それでは打率はもちろん、出塁率も残せない」。持ち味の積極性と選球眼、判断力の共存。進化しなければレギュラーを務め上げられない。「まだまだできていない」と上を見るが、この日の6回の今季1号は成長の跡を示した。「(前打者の)秋山さんが初球を打った後。多分真っすぐで(ストライクを)取りにくるかなと。あそこは手を出していい場面と思った」。積極性と判断力で初球の外角144キロを振り切り、左翼席に運んだ。  この1発から一時同点に追いつくも敗戦。「もちろん(試合の)最初から9回まで任せてもらえるのが理想。でも(連続出場は)狙ってやれるものじゃない。自分のできることをやって頑張るだけ」と最後まで表情を崩すことはなかった。今日11日は"ミスター超え"がかかるが、目指すのは勝利だけ。「明日勝てれば一番いいですね」。チームの勝ちに貢献するために、源田は全力でグラウンドに立ち続ける。【佐竹実】
 ▼源田が新人だった昨年開幕戦からの連続全イニング出場を220試合に伸ばし、58~59年長嶋(巨人)のプロ野球記録に並んだ。長嶋は59年8月18日阪神戦で、ケガのため途中交代し記録がストップしたが、源田はどこまで記録を続けられるか。また、西武では秋山が14年9月6日から530試合全イニング出場を継続中。パ・リーグ記録は88~92年愛甲(ロッテ)の535試合で、秋山も源田に続いて記録が近づいている。

◆ロッテ福浦和也内野手(42)が今季初のマルチ安打を記録し、通算2000安打へあと「18」とした。西武14回戦(メットライフドーム)に6番指名打者で、6戦ぶり今季22度目の先発出場。2回、4回と2打席連続で右前打を放った。ベテランのマルチ安打を追い風に、チームは首位西武に競り勝ち、5位から3位に浮上した。  「たまたまだよ」と照れながら、福浦は同僚たちとハイタッチをかわした。6番指名打者で6試合ぶりに先発出場。まずは2回無死一塁。フルカウントから西武十亀の外角スライダーを一、二塁間に転がし、好機を一、三塁に拡大。先取点奪取に貢献すると、先頭で迎えた4回も右前打を放った。  昨年9月12日のオリックス戦以来となる1試合2安打だ。「一時よりは、自分の中でリズムが良くなってきている」とうなずく。8日、9日も代打で右前打を放ち、3試合で4打席連続安打と上向きだ。「バテバテ。(帰りの)上り階段がしんどい」とメットライフドーム特有の蒸し暑さと階段の多さに苦笑いしつつも、足取りは軽い。  何より、勝った。終盤の代打起用も多く、これまで7月に入って安打した3戦はいずれも敗戦。通算2000安打へのカウントダウンに注目されがちだが、試合後はいつも、打った打席ではなく「それよりチャンスで打ちたかった」と、打てなかった打席を振り返る。自分が打てばファンが盛り上がる。「ありがたい」と素直に感謝する。でも根底はフォア・ザ・チーム。「今日は勝ったから最高」。そう繰り返した。  6月1安打と足踏みしていた個人記録も、残り18安打。いよいよ20本を切った。「まだまだだよ、まだまだ。しっかり準備して待つ。頑張るしかないなあ」。偉業が近づいた実感はないが、地に足を着けて刻んでいく。これまでのように。  この日、不動の1番だった荻野の長期離脱が判明し、井口監督は打線の組み替えを敢行。「他の選手がこのチャンスをしっかり生かさないと、チームとして強くなれない」と言った。若手に先陣を切って快音を響かせたのは、42歳の大ベテランだった。【鎌田良美】

◆ロッテの角中が5試合連続安打をマークした。2-0の三回2死二、三塁で右前へ2点適時打を運び「打撃の内容は良くないけど、結果は良かった。(点を)取れる時にしっかり取っておきたい」と控えめに喜んだ。  「体が動くので」と、気温が上がる夏は好きな季節だ。6月の月間MVPを受賞し、月が変わっても好調を維持している。

◆西武の源田壮亮内野手が10日、メットライフドームで行われたロッテ14回戦で、新人だった昨季開幕からの連続試合フルイニング出場を220に伸ばした。1950年の2リーグ分立後、ルーキーシーズンの開幕戦からの連続試合フルイニング出場で最多の長嶋茂雄氏(巨人)に並んだ。  源田は昨季、2リーグ分立後、61年の徳武定之(国鉄)以来、56年ぶり4人目となる新人での全試合フルイニング出場を達成した。

◆西武の源田は新人だった昨季開幕戦からの連続試合フルイニング出場を220として長嶋茂雄に並び「光栄です。うれしい。使ってもらっている監督やコーチ、お世話になっているトレーナーさん、いろいろな方のおかげ」と感謝した。  1-4の六回1死走者なしでは左越えに1号ソロを運んだ。走攻守全てで首位のチームに欠かせない戦力だ。「試合の最初から最後まで任せてもらうのが理想」と記録継続へのこだわりを口にした。

◆ロッテが西武との接戦を制した。同点の八回に代打で登場したドラフト4位・菅野剛士外野手(25)=日立製作所=の適時打などで3点を勝ち越した。この日、敗れたソフトバンク、オリックスをかわし3位に浮上。敗れた西武は連勝が5で止まった。  ロッテは二回、無死一、三塁の好機を作ると、鈴木の遊ゴロ併殺の間に三走が生還し、1点を先制した。三回には一死満塁から、井上の犠飛で追加点。なおも二死二、三塁から角中の右前2点打で4点目を入れた。  西武は三回、先頭の中村が左翼席へ5号ソロを放ち、1点を返した。六回には一死一塁から源田の1号ソロ、山川の23号2ランで3点を入れ、同点に追いついた。  ロッテは八回、無死満塁で角中が放った投ゴロで西武内野陣は本塁と一塁で併殺を狙ったが、捕手・炭谷が一塁へ悪送球。その間に二走が生還し1点を勝ち越した。なおも一死二、三塁から代打・菅野の右前適時打で追加点。さらに二死一、三塁から田村の右前適時打で7-4とした。西武はその裏、先頭の浅村が左翼席へ17号ソロを放ち、1点を返した。  ロッテは九回を内が無失点で締め、逃げ切った。ヒーローインタビューに呼ばれた菅野は「つなぐことをだけを考えて打席に立ちました。どうにか1点入るようなバッティングを心がけていました」と振り返った。これでチームは3位浮上。「チームの流れもいいので、自分もそれに乗れるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。

◆ロッテの石川は6回2/3を4失点で10勝目はならなかった。8安打を浴びながらも勝機をつなぎ「真っすぐは前回から良かった。この2試合は(状態が)かなり、いい」と手応えを口にした。  最速150キロを超える直球で強力打線に真っ向勝負を挑んだ。ただ、3本塁打を浴びたことは「変化球を投げるタイミングで、真っすぐでいってしまった。もうちょっと慎重に攻めれば良かった」と反省した。
松永(1球勝利) 「たまたまです。とにかく石川に負けが付かなくて良かった」 福浦(今季初の2安打。通算2000安打まであと18本) 「チームが勝ったから良かった。それだけ」

◆西武は打線が4本塁打を放って粘ったが、要所で失策が絡んで連勝が5で止まった。4-4の八回無死満塁で代わった野田が角中を投ゴロに打ち取ったが、送球を受けた捕手の炭谷が併殺を狙って一塁へ悪送球。さらに2本の適時打を許し計3点を勝ち越された。  辻監督は痛恨の失策を「確かに痛かった」と悔やんだ。ただ、八回に2四球と安打で走者を出して降板したウルフにも「無死満塁のピンチをつくったのもね」と厳しい表情だった。
山川(六回に自己最多に並ぶ23号2ラン) 「行ってくれという思いだった。打てて良かった」 十亀(5回4失点) 「軸となるボールが最後までつくれず、粘り切れなかった」

◆同点の八回に3点を奪って勝ち、3位に浮上。八回無死一塁から代走で出た岡田が試合を動かした。中村の中前打で二塁へ進み、続く井上の3球目に捕手が低めの変化球を前へこぼしたのを見逃さず三塁へ。井上は四球で満塁から角中の投ゴロで併殺を焦った捕手が一塁に悪送球し、決勝点を奪った。井口監督は「足を絡めて、うちらしい点の取り方」とうなずき、岡田は「それが仕事」と胸を張った。

◆西武は10日、ロッテ14回戦(メットライフ)に5-7で敗れた。源田壮亮内野手(25)が、新人だった昨季開幕戦からの連続フルイニング出場を220試合に伸ばし、1958-59年の長嶋茂雄(巨人)がマークしたルーキーシーズンの開幕戦からのプロ野球最多記録(1950年の2リーグ制分立後)に並んだ。  「光栄です。監督、コーチ、トレーナーさんにもお世話になっている。いろいろな方のおかげです」  偉業を成し遂げた2年目の内野手は、周囲への感謝を口にした。3点を追う六回には、自ら"祝砲"となる1号ソロを左翼席にほうり込み「入ると思わなかった」と目を丸くした。  ミスターとは浅からぬ縁がある。「まだ小さかったので、あまり覚えていないですけど、その日にお父さんに連れていってもらっていました」。第2次政権で長嶋監督が永久欠番「3」をグラウンドで披露し"復活"させた2000年2月12日、当時、小学1年だった少年は父・光明さんに連れられ、巨人の宮崎キャンプを訪問。歴史的瞬間に立ち会っていた。  ただ、試合には敗れただけに「試合の最初から最後まで任せてもらえるのが理想。あしたは勝ちたいです」とオールスター戦前最後の試合を見据えた。あくまで勝利を追い求め、源田はグラウンドに立ち続ける。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
453110.592
(↓0.008)
0
(-)
66428
(+5)
358
(+7)
97
(+4)
88
(-)
0.275
(-)
4.3
(↑0.01)
2
(-)
日ハム
443410.564
(↑0.006)
2
(↑1)
64344
(+12)
302
(-)
90
(+2)
55
(+1)
0.249
(↑0.003)
3.48
(↑0.05)
3
(↑2)
ロッテ
403720.519
(↑0.006)
5.5
(↑1)
64317
(+7)
308
(+5)
41
(-)
80
(+1)
0.257
(↑0.001)
3.58
(↓0.02)
4
(↓1)
福岡
393700.513
(↓0.007)
6
(-)
67320
(-)
321
(+12)
103
(-)
47
(+1)
0.249
(↓0.002)
4.04
(↓0.11)
5
(↓1)
ORIX
383740.507
(↓0.007)
6.5
(-)
64294
(+2)
299
(+3)
61
(+1)
51
(+1)
0.24
(↑0.001)
3.55
(-)
6
(-)
楽天
294810.377
(↑0.009)
16.5
(↑1)
65268
(+3)
319
(+2)
69
(+1)
42
(-)
0.239
(↑0.001)
3.86
(↑0.03)