ソフトバンク(★1対10☆)日本ハム =リーグ戦12回戦・東京ドーム=
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日ハム
20103 0013 10151
福岡
00000 0100 171
勝利投手:有原 航平(5勝2敗2S)
敗戦投手:石川 柊太(7勝5敗0S)
  DAZN
◆日本ハムが完勝。日本ハムは初回、西川の2ランで幸先良く先制する。5回表にはレアードの2ランなどでリードを広げると、その後も着実に得点を重ね、終わってみれば15安打で10得点を挙げた。投げては、先発・有原が今季5勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハム近藤健介捕手(24)はここまでリーグ2位の打率3割5分のハイアベレージも、ソフトバンク戦ではカード別で最も低い打率2割2分2厘。  首位打者を争う柳田悠岐外野手(29=3割5分3厘)を前に、今日は苦手チームから打てるか。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が出場選手登録された。  試合はベンチスタートとなる見込み。かねて、栗山監督は清宮について「1軍でも2軍でも、ベンチに座っていてはいけない」と話してきたが、今回の再昇格については「直接、話もしたかったし、1度見たかった。ここ(9日からのソフトバンク2連戦)は最初から(清宮の再昇格を)考えていた場所。2日間ね」と説明した。

◆日本ハム西川遥輝外野手が初回、先制の6号2ランを放った。  無死一塁から、ソフトバンク石川の146キロの直球を右翼席へ運んだ。6月22日楽天戦以来、出場10試合ぶりのアーチに「バットの先でしたけど、先だったから逆にファウルにならずに入ったかなと思います。(大田)泰示さんの代わりに2番に入ったので、何とかいい形でつなぎたいと思っていました。結果的に先制2ランになって良かったです」。  この日は定位置の1番ではなく「2番中堅」でスタメン出場した。8日ロッテ戦で左手に死球を受けた大田が骨折し、出場選手登録を抹消。代わりに昇格した岡が「1番右翼」に入り、西川が5月8日オリックス戦以来の2番を任された。  岡が死球(117キロのカーブが背中に直撃)で出塁し、2番西川が豪快な一振りで美しい放物線を描いて先制。幸先よく、試合の主導権を奪った。

◆HKT48の田中美久(16)が9日、「鷹の祭典」として開催されるソフトバンク-日本ハム戦の前に東京ドームで始球式を行った。  鷹の祭典仕様ゴールデンストライプのソフトバンクユニホームに、ハーフパンツという元気いっぱいな姿で登場。美しいノーワインドアップのフォームから勢いよくボールを投げ込んだ。わずかにショートバウンドになったが、捕手甲斐の正面にストライク投球。小さくジャンプしながら万歳して大喜びした。  投球を終えた田中は「(ライブとは)全然違いますね。1回にすべてを込めないといけないので、すごく緊張しました」と振り返った。ソフトバンクのファンだといい、推しメンを問われると「内之倉さん」と球団OBの内之倉ブルペン捕手の名前を挙げた。投球前の練習で相手役を務めてもらったことを振り返り「優しかった」とはにかみながら話した。

◆日本ハム中田翔内野手(29)が3回、犠飛を放ってチームに追加点をもたらした。  1死三塁の好機で左翼へフライを打ち上げた。やや浅めの打球だったが、三塁走者の西川が俊足を飛ばして生還した。「チームとしては大きな1点になってくれたと思う。(西川)遥輝のナイスランのおかげ。よく走ってくれました」と、後輩の力走に感謝した。

◆「東京ドーム大好き男」こと日本ハムのブランドン・レアード内野手が5回に16号2ランを放った。  ソフトバンク石川の116キロのカーブを左中間スタンド上段へ。「カーブが続いていたから、思い切って打ちにいったよ。感触はもちろん最高。トウキョウドーム、ダイスキー!」。これで、東京ドームでは通算37試合目で19本目のアーチ。豪快な1発で石川をKOした。

◆日本ハム有原航平投手が、5月27日西武戦以来の先発登板で7回5安打1失点と好投。同12日ソフトバンク戦以来の5勝目を挙げた。  立ち上がりから腕の振りが鋭く、ボールを低めに集めた。7回までの11個のゴロアウト(うち併殺打が1つ)と、打たせて取る投球でソフトバンク打線を圧倒した。「初回に点を取ってもらって、投げやすくなりました。いい守備もありましたし、その流れにうまく乗ることができました。石川亮もいいリードをしてくれて、リズムよく投げることができたと思います」と、振り返った。  今季は右肩痛で開幕から出遅れ、4月中旬に1軍復帰して以降も不振。交流戦期間中には一時的に守護神へ配置転換され、2セーブを挙げた。6月29日に再び出場選手登録が抹消され、先発へ再転向。この日が再出発のマウンドだった。栗山監督も「頑張ったね。いろんな思いがあったと思う。何とかする、という気持ちが出ていた」と評価。昨季まで2年連続2桁勝利の右腕が、力強くリスタートを切った。

◆再昇格した日本ハム清宮幸太郎内野手が、9回無死一塁の場面で代打で登場した。場内は大歓声に包まれた。  ソフトバンク寺原と対戦。初球は147キロの直球を空振り。2球目は148キロの直球をファウル。3球目は外へ逃げながら落ちた137キロのフォークに空振りで三振に終わった。  9回裏の守備には就かず、途中交代。44日ぶりの1軍で、いきなり快音を響かせることはできなかった。

◆ソフトバンク寺原隼人投手(34)が負傷降板した。  6点を追う9回に登板。先頭に四球を出した後、代打清宮を3球三振に切ったが、2死一、二塁から岡に中越えの2点二塁打。続く西川にも適時打を許し3失点。さらに連続四球で満塁としたところで、マウンドを降りた。  寺原は「途中で変なひねり方をして、そこから変な感じになった」。古傷の右膝に痛みが出たようで、アイシングをしながら球場を後にした。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が44日ぶりに1軍昇格。9回無死一塁から代打で出場したが、ソフトバンク寺原の前に3球三振を喫した。  1球目は外角低めの147キロを空振り。2球目は148キロにバットを当てたがファウル。2球でカウント0-2と追い込まれ、最後はフォークボールを空振りした。結果を反省しながらも「思い切って振れたので、それは良かった」と納得顔だ。  「代打、清宮」のアナウンスに、敵地開催にもかかわらず歓声とどよめきが起こるなど、注目度は相変わらず。久々の1軍公式戦に「雰囲気があって楽しかった」と話した。

◆ソフトバンクが夏恒例の応援企画「鷹の祭典」で完敗スタートとなった。来場者へユニホームを配布するイベントで、今年は白地に「もう1頂! ゴールデンストライプ2018」と名付けた金のストライプのユニホームを着用する。帽子のつばも金色で普段の黄色より光り、ゴージャス感たっぷりだ。  先発石川が初回からつかまった。2番西川に右翼席へ6号先制2ラン。3回にも1点を失い、5回、レアードに16号2ランをたたきこまれKOされた。打線も有原を攻略できず、内川の6号ソロでの1得点のみだった。  12年から親会社ソフトバンク本社がある東京でも開催。昨年までは東京ドームで1試合のみだったため、4万6000人を超える超満員が続いていたが、今年は2試合に増えたためか、この日は4万5068人と2階席に若干の空席ができた。  工藤公康監督は「(石川は)何とかしたいという思いが悪い方、悪い方へ行っている。明日はやりかえせるように。球宴前最後なので、みんなで力を合わせたい」と気持ちを切り替えた。  東京での「鷹の祭典」はこの日までで6試合3勝3敗。10日に勝利して勝ち越したい。

◆ソフトバンクが日本ハムに1-10と完敗し、毎年夏の恒例イベント「鷹の祭典」は黒星スタートとなった。今年は白地に「もう1頂! ゴールデンストライプ2018」と名付けた金のストライプのユニホームを着用。東京ドームのスタンドも同じユニホームで埋まった。工藤監督は勝ち頭7勝の石川を"開幕投手"としてマウンドに送ったが、5回持たず9安打5失点。初回、西川に先制6号2ランを浴びた。  2回以降も毎回走者を出し、5回にレアードに16号2ランを許したところでKOされた。石川は「いろいろやることをやって臨んだ登板だった。その中でこういう結果になった。申し訳ない。今までと違うのは球がいっていない。ただ勝てないだけでなく試合を壊してしまう」と肩を落とした。5試合勝ち星がなく3連敗。左足を早く上げるフォームを試したが、実らなかった。  工藤監督は試合後、倉野投手統括コーチとベンチ裏で石川再生について議論。出てきたのは40分後だった。「(石川は)ちょっと悩んでいる。必要な選手。チームの中心でやってもらわないと」と話した。首位西武とは6ゲーム差。負ければBクラスで折り返す危険性もある今日10日の前半戦最終戦は武田に託す。【石橋隆雄】

◆日本ハム西川が3年ぶり2度目の5安打と固め打ちした。  大田の故障離脱に伴い5月8日オリックス戦以来の2番中堅でスタメン出場。初回に先制6号2ランを放ち8回には適時二塁打など4打点。「打順は意識していなかった。(5安打は)たまたま。(9回の打席で)打てたのは明日につながる」と手応えを感じていた。

◆日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が九回、代打で出場。無死一塁の場面で空振り三振に倒れた。  清宮は5月28日に出場選手登録を抹消。その後は2軍戦24試合で15戦10発を含む11本塁打を放ち、8日現在でイースタン・リーグ1位の15本塁打をマークしていた。  44日ぶりの1軍の舞台となった清宮。ファンからの大歓声に迎えられた。ソフトバンクの5番手、寺原の147キロのど真ん中のストレートを思い切り空振り、2球目のスライダーを弾き返すもファウル、3球目の143キロのスライダーに空振りし、3球三振に終わった。

◆ソフトバンクの内川が6点を追う七回に一矢報いる6号ソロを放った。外に逃げる変化球を左越えに運び「負けている展開だったし、何とか反撃をしたかった」と語った。  この日は特別なユニホームを着て臨む恒例イベント「鷹の祭典」だった。敗色濃厚の中、球場を盛り上げたが「たいしたことないでしょ、ホームランなんて」と淡々としていた。

◆日本ハムの西川が2ランを含む5安打4打点の活躍。一回に先制の6号2ランを放つと三回には内野安打で出塁、中田の浅い飛球で三塁から生還する好走塁も光った。三塁打が出ればサイクル安打だった九回は、左前に運んで2打席連続の適時打を記録した。  今季は主に1番を任されていたが、負傷で離脱した大田に代わってこの日は2番を務めた。「何も意識していない。自由にやらせてくれる2番だった」と伸び伸びプレーした。
栗山監督 「(有原は)頑張った。いろんな思いがあったと思う。ボールはもともと良かった。どう使っていくかだったから」 日本ハム・吉井投手コーチ(有原に) 「初回からリラックスして投げていた。リリーフの経験が生きた」

◆先発した有原が7回を5安打1失点にまとめ、約2カ月ぶりの5勝目(2敗)を挙げた。4年目の今季は右肩炎症で出遅れ、4月中旬に先発で復帰も安定感を欠き、6月に救援で4試合に登板した。5月27日以来の先発で結果を残した右腕は「真っすぐがよかった。(救援の経験で)真っすぐの大事さが分かったことが、きょうにつながった」とうなずいた。
負傷の大田に代わって2番に入り、2ランを含む5安打4打点の日本ハム・西川 「(打順は)何も意識していない。自由にやらせてくれる2番だった」

◆石川は2本の2ランを浴びるなど、五回途中で5点を失い5敗目。5月30日の阪神戦を最後に5登板連続で白星がなく、復調が遠い。チームの大敗につながり「悔しいという感情よりも、ただただ申し訳ない気持ち」と語った。この日は右肩の故障で戦列を離れていた東浜が3軍戦で実戦復帰したが、まだファームでの調整登板が必要とみられる。先発の柱として、石川に懸かる期待は依然大きい。

◆日本ハムは9日、ソフトバンク12回戦(東京ドーム)に10-1で快勝した。1軍に復帰したドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=は九回に代打で登場。44日ぶりの1軍の打席は3球三振に終わった。  「最初の2球を打てたらよかった。もったいない。それに尽きます」  6点リードの九回無死一塁で打席に入った清宮は、寺原と対戦。初球は147キロを空振り、2球目は148キロを一塁方向へファウル。そして3球目のフォークに、バットは空を切った。それでも5月26日の西武戦以来の1軍の打席に「思い切り振れたのはよかった。雰囲気がすごくて楽しかった」と振り返った。  5月28日に出場選手登録を外れた後、2軍公式戦で24戦11発と実績を積み重ねて再び得た1軍の舞台。試合前には早実高の先輩であるソフトバンク・王球団会長と対面し、激励されていた。栗山監督は「ご覧の通り。結果がどうであろうと、全てを吸収してくれるはず」と今後に期待を寄せた。(片倉尚文)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
453010.6
(↑0.005)
0
(-)
67423
(+11)
351
(+5)
93
(+1)
88
(-)
0.275
(↑0.001)
4.31
(↓0.01)
2
(-)
日ハム
433410.558
(↑0.005)
3
(-)
65332
(+10)
302
(+1)
88
(+2)
54
(+1)
0.246
(↑0.002)
3.53
(↑0.03)
3
(-)
福岡
393600.52
(↓0.007)
6
(↓1)
68320
(+1)
309
(+10)
103
(+1)
46
(-)
0.251
(-)
3.93
(↓0.07)
4
(↑1)
ORIX
383640.514
(-)
6.5
(↓0.5)
65292
(-)
296
(-)
60
(-)
50
(-)
0.239
(-)
3.55
(-)
5
(↓1)
ロッテ
393720.513
(↓0.007)
6.5
(↓1)
65310
(+5)
303
(+11)
41
(+1)
79
(+1)
0.256
(-)
3.56
(↓0.1)
6
(-)
楽天
284810.368
(-)
17.5
(↓0.5)
66265
(-)
317
(-)
68
(-)
42
(-)
0.238
(-)
3.89
(-)