巨人(☆4対0★)広島 =リーグ戦11回戦・東京ドーム=
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広島
00000 0000 062
巨人
00000 202× 451
勝利投手:菅野 智之(9勝5敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(10勝4敗0S)
  DAZN
◆巨人は6回裏、坂本勇の2ランで先制に成功する。そのまま迎えた8回には、2死二三塁からマギーに適時打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・菅野が8回無失点の快投で今季9勝目。敗れた広島は、打線がつながりを欠き、先発・大瀬良を援護できなかった。

◆モデルで女優の泉里香(29)が始球式を行った。  背番号50のユニホームに身を包み、両腕を頭の上に上げるワインドアップのフォームで投球。思い切り腕を振って投じたボールは見事にノーバウンドで巨人の捕手大城のミットに収まった。投球後はマウンドで喜びを表すように両手を突き上げて、跳びはねた。

◆巨人坂本勇人内野手(29)が先制の12号2ランを放った。  6回無死一塁から広島大瀬良の145キロ直球をとらえ、バックスクリーンへ運んだ。5回まで2安打無得点と抑えられていたが、主将の一振りで試合を動かした。

◆首位広島はトップの10勝を挙げる大瀬良、巨人は菅野が9勝目を目指し先発。序盤は両軍先発の投げ合い。6回、坂本勇の12号2ランで先制。巨人は8回、マギーの2点適時打でダメ押し。菅野は8回6安打11奪三振で無失点に抑えて、チームの広島戦連敗を4で止めた。

◆広島が今季4度目の完封負けを喫し、連勝が2で止まった。8回無失点の巨人菅野からチャンスはつくったが、あと1本が出なかった。先発の大瀬良は坂本勇に決勝2ランを浴び、6回2失点ながら4敗目。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。  -やはり1点が重い展開  緒方監督 ホームが遠かった。(菅野は)走者を置いてから失投が少なかった。これから何回も対戦があるだろうし。  -前回対戦との違い  緒方監督 立ち上がりから真っすぐが良かった。力強かった。コースを間違えていなかったね。  -大瀬良も好投  緒方監督 悔しかったと思うよ。絶好調ではなかったが、要所要所をしっかり投げていた。こういう風にしっかり1試合1試合投げてくれたら。(勝敗の)結果はどうでもいい。あとは打線がどう援護するか。  -連戦が続く  緒方監督 また明日。まだ5連戦あるから。

◆巨人先発の菅野智之投手が、8回119球6安打無失点の力投で、9勝目を挙げた。前回6月28日の登板で5回4失点で黒星を喫した広島にリベンジした。  東海大相模、東海大の先輩後輩であるルーキー大城と初めてバッテリーを組み、直球主体で攻めた。初回は広島田中、菊池、丸を3者連続三振。5回には2死一、三塁のピンチを招いたが、田中を二飛に打ち取り先取点を与えなかった。  終盤に迎えた窮地もしのぎきった。2点リードの7回、先頭西川に中堅フェンス直撃の三塁打を打たれたが、野間、会沢、代打新井と3人で打ち取った。8回にも2死一塁の場面で鈴木を空振り三振。1点も与えなかった。  お立ち台で「前回は僕個人情けないピッチングだったので、ただ勝ちたいという気持ちで投げた。まだシーズンは折り返したばかりなので、なんとか3連勝して広島についていきたい」と力強く言い切った。

◆巨人坂本勇人内野手(29)が先制の12号2ランを放った。6回無死一塁から広島大瀬良の145キロ直球をとらえ、バックスクリーンへと運んだ。5回まで右腕の前に2安打無得点と抑えられていたが、主将の一振りが決勝弾となった。  試合後は先発の菅野とともにお立ち台に上がり「智之がいいテンポでいい投球をしていたので、なんとか打ちたいなという気持ちで立ちました。前回智之もチームもやられて、キャプテンとしてなんとか打ちたかった」と話し、前回の敵地マツダスタジアムで3連敗した悔しさがあったと振り返った。

◆巨人菅野智之投手(28)がルーキー大城との初バッテリーで広島を8回6安打無失点に抑え、9勝目を挙げた。「前回は情けない投球だった。ただ勝ちたい、という気持ちで投げた」。6月28日は5回4失点と苦杯をなめさせられた王者に、中7日の前半戦ラスト登板でお返しした。  初回から直球主体で攻めた。7回無死三塁も直球で押し切った。8回2死一塁。鈴木に2ボールから150キロ直球を2球続けて追い込み、最後はスライダーで空振り三振。「一番自信のある球はスライダー。それを生かすために、直球を投げないと」。119球中、直球の割合は55・4%(66球)、スライダーは18・4%(22球)。前回は直球が48・6%(55球)、スライダーが32・7%(37球)と、変化球主体で苦しんだ反省を生かした。  50戦ぶりに小林と離れ、大城とバッテリーを組んだ。試合直前、緊張する東海大相模-東海大の後輩に「とにかくサイン出して座っておけばいい。打たれたら俺の責任。思い切ってリードしてほしい」と言って気遣った。帽子の裏に「覚悟」の文字。柱として受け止め、期待に応えた。  昨季から5カード連続で勝ち越しなしの首位広島に先勝。「シーズンも折り返したばかり。3連勝して食らいつきたい」。今日7日は内海。明日8日の広島戦は14日ぶりに今村が先発。前回初登板初勝利を挙げたヤングマンは9日のヤクルト戦に回ることが濃厚。頼れるエースが、今カード3連敗で自力優勝消滅の危機も救った。【桑原幹久】  ▼菅野が11三振を奪って今季9勝目を挙げた。これで菅野は通算141試合に登板して70勝38敗となり、2桁奪三振は19度目。巨人投手の70勝到達はスタルヒンの115試合が最速で、菅野の141試合は6位。2リーグ制後の入団選手では上原、江川に次ぐスピードで70勝をマークした。また、巨人投手の2桁奪三振5傑を出すと、(1)槙原35度(2)上原26度(3)斎藤雅24度(4)桑田22度(5)内海、菅野19度。菅野が内海に並んで5傑入りした。

◆広島・大瀬良が6日の巨人戦(東京ドーム)に自己最多の11勝を懸けて先発する。尊敬する菅野との投げ合いを前に5日の練習後「素晴らしい投手。しっかりとゲームを作れば、打線が援護してくれると思います」と話した。前回6月29日のDeNA戦(横浜)では6回1失点も七回の打席でバント後、一塁へ走った際に左太もも裏をつって降板。「ホウレンソウとか、マグネシウムが豊富なものを食べるようにしています」とミネラルをフルチャージしてマウンドに上がる。

◆巨人・坂本勇人内野手(29)が6日、広島11回戦(東京ドーム)に「1番・遊撃」で先発出場。六回無死一塁から、バックスクリーンへ先制の12号2ランをたたき込んだ。  東京ドームを歓声がつつんだ。打球は放物線を描き、スタンドに吸い込まれる。一走には遊ゴロ敵失で出塁した菅野。再三のピンチを切り抜け、好投を続けるエースを1歳上の主将がバットで援護した。

◆巨人が広島に快勝した。エースの菅野智之投手(28)が8回を投げ11三振を奪うなど6安打無失点で9勝目(5敗)。広島。大瀬良との投手戦となったが、六回に主将・坂本勇が先制2ランを放ち、主導権を奪った。  広島は二回、先頭・鈴木が中越え二塁打を放ったが、菅野は後続を断った。均衡を破ったのは巨人。六回、無死一塁で坂本勇が中越え12号2ランを放ち、先制。八回は二死二、三塁とし、マギーが2番手・フランスアから中越え2点二塁打を放ち、リードを広げた。菅野は球数119で、九回はマシソンが無失点で締め、チームの連敗を2で止めた。

◆巨人・菅野智之投手(28)が6日、広島11回戦(東京ドーム)に先発。8回119球を投げ、6安打無失点と力投した。  再三のピンチを切り抜けた。一回、田中、菊池、丸の「タナキクマル」トリオをいきなり3者連続三振に仕留めた。二回、先頭・鈴木に中越え二塁打を浴びたが、後続を封じて無失点。五回は二死から会沢の遊撃内野安打、大瀬良の中前打で一、三塁とされたが、田中を二飛に抑えた。  最大のピンチは七回。先頭・西川に中越え三塁打を浴び、無死三塁とされたが、野間を三ゴロ、会沢を空振り三振、代打・新井を遊ゴロに打ち取った。  前回、6月28日の対戦では5回7安打4失点で敗戦投手となっていたが、この日はリベンジに成功。選手会長でもあるエースの好投に、主将の坂本勇も六回、バックスクリーンへの12号2ランで援護するなど、投打の柱が活躍した。

◆広島の大瀬良は両リーグ単独トップとなる11勝目を狙って先発したが、一発に泣いた。0-0の六回、坂本勇に2ランを献上し、この回限りで降板。打線の援護も無く4敗目を喫し「先に点をやらないようにと思っていたが、甘さが出た」と高めに浮いた失投を悔やんだ。  巨人のエース菅野と競い合うように、五回までは三塁を踏ませない力投を見せた。緒方監督は「悔しかったと思うよ。絶好調じゃなかったが、要所要所でしっかり投げていた」と評価した。
緒方監督(零敗に) 「ホームが遠かった。走者を置いてからの安打が少なかった」 鈴木(菅野との対戦で先頭打者だった二回には二塁打を放つも、走者を置いた場面では3度凡退) 「本気を出されたらくるくる振ってしまった。技術不足」 広島・畝投手コーチ(大瀬良に) 「悪いなりにしっかり抑えてくれた。(本塁打は)もったいなかった」

◆巨人が広島に快勝した。先発の菅野智之投手(28)が8回を投げ11三振を奪うなど6安打無失点で9勝目(5敗)。チームを勝利に導いたエースはお立ち台で充実感を漂わせた。  --広島との試合に登板  「前回の対戦では個人的に情けないピッチングをしてしまった。きょうはただ勝ちたいという一心で投げ続けることができた」  --投球を振り返って  「走者をたくさん出しましたけど、絶対にホームにかえさないという強い気持ちで投げました」  --打席でも出塁で坂本選手の2ランにつなげた  「なんとかつなぐという意識。大きな仕事はできないが、積み重ねの中で出塁という結果だった。その後、勇人さん(坂本)が打ってくれて、本当に勇気をもらった」  --次戦へ向けて  「勝って波に乗れると思う。あしたは内海さんが投げるので、きっと勝ってくれると思う」  --前半戦最後の登板だった  「まだまだシーズンを折り返したばかり。あしたも勝ってなんとか3連勝して広島に食らいついていきたい」

◆巨人の坂本勇が0-0の六回に12号2ランで均衡を破った。失策で塁に出た菅野を一塁に置き、大瀬良の高めの速球を捉えてバックスクリーンへ運んだ。  広島には6月26日からのマツダスタジアムでの3連戦で3連敗を喫し、菅野も黒星を喫していた。雪辱への思いを前面に出して力投する姿に「後ろで守っていても気持ちを感じた。キャプテンとして、何とか応えたいなと思っていた」という責任感でアーチをかけた。  広島にはまだ大きく負け越している。「前回3連敗して、プロとして悔しい気持ちで(今回の)3連戦に臨んでいる。何とか勝てるように頑張りたい」と力を込めた。
高橋監督(菅野に) 「きっちりやり返してくれた」

◆(セ・リーグ、巨人4-0広島、11回戦、広島8勝3敗、6日、東京D)巨人は6日、広島11回戦(東京ドーム)に4-0で勝ち、連敗を2で止めてセ・リーグ4位に浮上した。先発の菅野智之投手(28)が8回119球を投げ、6安打無失点の好投で9勝目。前回6月28日の対戦で敗戦投手となっていたが、好打者が並ぶ鯉打線をねじ伏せ、通算70勝に到達した。  巨人・菅野が今季9勝目(5敗)を挙げて通算70勝(38敗)。2リーグ制(1950年)以降、巨人に入団した投手(移籍は除く)で141試合以内に70勝に到達したのは、上原浩治の120試合、江川卓の132試合に次ぐ3番目のスピード。その他の投手では桑田真澄が146試合、堀内恒夫が163試合、斎藤雅樹が196試合。菅野と同じ13年入団の楽天・則本昂大も前日5日のソフトバンク戦で70勝に到達したが、試合数は152だった。  2桁奪三振は5月25日の阪神戦(10個)以来、通算19度目(今季4度目)。巨人で通算19度は江川の18度を抜いて、歴代5位の内海哲也と並んだ。最多は槙原寛己の35度。

◆(セ・リーグ、巨人4-0広島、11回戦、広島8勝3敗、6日、東京D)均衡を破ったのは坂本勇だ。0-0の六回無死一塁、決勝の12号2ランを放ち「前回は(菅野)智之もチームもやられて、主将としてなんとか打ちたかった」と胸を張った。  失策で出た菅野を一塁に置き、大瀬良の145キロの直球をバックスクリーンど真ん中へ運んだ。再三の好守でもエースを救い「(菅野は)すごい気持ちが入っているのが初回から分かった。さすがエース」と笑った。1番打者ながら得点圏打率.408、53打点はともにリーグ2位。持ち前の勝負強さで、エースとともにチームを支える。 (谷川直之)

◆巨人は6日、広島11回戦(東京ドーム)に4-0で勝ち、連敗を2で止めてセ・リーグ4位に浮上した。先発の菅野智之投手(28)が8回119球を投げ、6安打無失点の好投で9勝目。前回6月28日の対戦で敗戦投手となっていたが、好打者が並ぶ鯉打線をねじ伏せ、通算70勝に到達した。坂本勇人内野手(29)は先制の12号2ランを放ち、勝利に貢献。投打の柱が活躍し、チームは広島戦の連敗を4で止めた。 これぞエース。これぞ菅野だ。東京ドームに詰めかけたG党に大歓声で祝福された右腕は、チームに大きな勝利をもたらし、息を弾ませた。  「(登板まで)7日間時間があったので、自分の本来のピッチングを見返そうと」  6月26-28日の広島との前回カード3連戦でチームは3連敗。菅野も28日の対戦で5回4失点で敗戦投手となり「前回は情けない投球。ただ勝ちたい、その一心」だったという。「一番自信があるのはスライダー。それを生かすためにはストレートを投げないと」と原点に立ち返り、今季10勝の相手エース・大瀬良との投げ合いでゼロを並べた。  一回は田中に2球続けて内角直球を投げ、スライダーで空振り三振。五回二死一、三塁でも田中を二飛に抑えてほえた。8回零封でつかんだ9勝目は通算70勝目。141試合目での到達は、2リーグ制以降では上原、江川に次ぐ球団3番目のスピード記録となった。  先輩として"好リード"も見せた。この日は初めて東海大相模高の後輩で、ドラフト3位・大城(NTT西日本)とバッテリーを組み「サインを出して座っていればいい。打たれたら俺が責任を取ってあげるから」と引っ張った。 メンタルの充実も圧倒的な投球の要因だ。休養日は「なるべく家にいないように」と意識して外出する。今季は金曜日に登板し、日曜日が休養日になることが多いが「(家にいると)体は休まるかもしれないけど心は休まらない。外に出ると脳が今日、休みなんだとなる」。人混みを避け、街中をぶらついている。  「みんな優勝したいと思っている。広島に勝ちたいという思いでやっている。(坂本)勇人さんはその2倍も、3倍も、きっと思っている」。投打の柱が躍動し、チームの広島戦連敗は4で止まった。4年ぶりのV奪回へ、まだ誰も諦めてはいない。 (赤尾裕希)
菅野について巨人・高橋監督 「なかなかいい戦いができていなかった中で、きょうは菅野がやり返してくれたし、圧倒してくれた」
★影のヒーロー吉川大  菅野は試合後、陰のヒーローをたたえた。2点リードの八回一死から、自身の代打・吉川大が遊撃内野安打で出塁。マギーの2点中前打につなげだ。エースは「彼は、いつもすごく(出場に向けて)準備をしている。きょうのヒーローは僕と(坂本)勇人さんかもしれないけど、きょうの彼の存在はうれしかった」とたたえた。

◆菅野は文句の付けようのない内容だった。全ての球種が一級品で、ピンチではギアが上がる。あれだけの投球をされれば広島打線もお手上げだ。  その菅野の投球を、"女房役"だった小林はどんな思いでベンチから見ていただろうか。この日で7試合連続で先発から外れ、菅野とのコンビも解消された。現在は首脳陣の信頼を失った状況にあるといっていい。  彼は素晴らしい捕手である。肩は抜群に強く、キャッチングもうまい。今年の球宴にもファン投票、選手間投票の両方で選出された。巨人の歴史に残る捕手になれるだけの資質を備えている。  しかし、どうしても甘さがぬぐえない。例えば、試合前のシートノックで全力でスローイングをしないことがある。そういうところを、首脳陣は決して見逃さない。  今こそ初心にかえってほしい。裏方への感謝の気持ちを忘れず、常に全力で練習に取り組むことだ。そうすれば周囲の見る目も変わってくる。  こんなことを言うのも、小林がレギュラーを張らなければ巨人に浮上の目はないと思っているから。大城も頑張ってはいるが、捕手としてはまだまだ。真摯(しんし)に野球と向き合い、首脳陣の信頼を取り戻してほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
423110.575
(↓0.008)
0
(-)
69370
(-)
322
(+4)
84
(-)
42
(+1)
0.263
(↓0.001)
4.09
(↑0.01)
2
(-)
阪神
353710.486
(-)
6.5
(↑0.5)
70280
(-)
309
(-)
42
(-)
43
(-)
0.244
(-)
3.77
(-)
3
(-)
ヤクルト
343710.479
(-)
7
(↑0.5)
71321
(-)
348
(-)
65
(-)
38
(-)
0.256
(-)
4.36
(-)
4
(↑1)
巨人
364010.474
(↑0.007)
7.5
(↑1)
66343
(+4)
312
(-)
71
(+1)
42
(+2)
0.26
(-)
3.88
(↑0.05)
5
(↓1)
DeNA
343820.472
(-)
7.5
(↑0.5)
69285
(-)
318
(-)
86
(-)
50
(-)
0.249
(-)
3.92
(-)
6
(-)
中日
334210.44
(-)
10
(↑0.5)
67301
(-)
355
(-)
47
(-)
39
(-)
0.258
(-)
4.47
(-)