ORIX(☆4対2★)ロッテ =リーグ戦13回戦・大阪ドーム=
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ロッテ
02000 0000 280
ORIX
00001 102× 4110
勝利投手:山本 由伸(4勝0敗1S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝0敗22S))
敗戦投手:益田 直也(2勝2敗0S)
  DAZN
◆オリックスが逆転勝利。オリックスは1点を追う6回裏、1死二塁から代打・後藤が適時打を放ち、同点とする。そのまま迎えた8回には、山崎勝の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・山本が今季4勝目。敗れたロッテは、4番手・益田が誤算だった。

◆ロッテ井上晴哉内野手(29)はリーグ戦再開後から8試合で26打数11安打、5本塁打、13打点、打率4割2分3厘と絶好調。  今日オリックス先発は16年から8打席連続で無安打に抑えられている金子だが、好調の井上は苦手投手を攻略出来るか。

◆ロッテが逆転負け。7月1日時点ではソフトバンク、オリックスと並んで3位タイだったが、2試合で単独5位に落ちた。  延長12回引き分けだった前夜に続き、2点のリードを追いつかれた。打線も8安打に7四死球をもらいながら13残塁。6回1死満塁で荻野貴司外野手、藤岡裕大内野手が凡退するなど、好機で加点できなかった。  井口資仁監督は「昨日から得点圏で点を取れていない。(6回は)外野フライでもいい場面。もう少しラクに打席に入ってほしい」と注文した。

◆オリックス後藤がチームを3位タイに引き上げた。  1点を追う6回1死二塁、代打で中前に同点打。「とにかく必死になんとか前に飛ばして"事"を起こそうと思っていました。ランナーをかえすことができてよかったです」。さらに8回1死一塁では左翼線への安打で一、三塁に好機を広げ、安達の内野ゴロによる決勝点を呼び込んだ。  オフに登録名を駿太から後藤に変え、後藤初のマルチ安打を記録した。

◆オリックス山本由伸投手(19)がパ・リーグ歴代3位、10歳代では史上初の15試合連続ホールドポイントで、福良監督に代行時代を含めて通算200勝を贈った。7回2失点と力投した金子のあとを受け、同点の8回に登板。この日2安打の田村、代打ドミンゲスら3人をわずか9球で斬った。「いい流れを引き寄せられるようにと思って投げました」。その裏の勝ち越しを呼び、チームは3位タイのAクラスに返り咲いた。  福良監督が「8回に山本を持って来られているのは本当に大きい」としみじみ語ったように、守護神・増井につなぐ絶対的なセットアッパーだ。この日は勝ち投手になり、連続ホールドは13試合でストップしたが、連続ホールドポイントは継続。日本記録の中日浅尾の25試合について、「全力で投げて結果がついてくれば。浅尾さん...かっこいいですね」と一瞬、スターにあこがれる19歳の顔になった。チームに不可欠な右腕が日本記録保持者を追う。

◆通算2000安打まであと23本で足踏みしていたロッテの福浦が6月3日以来の安打を放った。0-0の二回1死一塁で金子の直球を右前へ運んで好機を広げ、この回の2得点につなげた。  開幕からの疲労を考慮され5月17日に出場選手登録を外れた。同29日に1軍に復帰したが調子は上がらず、6月14日以来の先発出場だった。「気合は入る。でも空回りはしないように」との言葉を第1打席で体現した。

◆オリックスが3位に並んだ。2-2の八回一死一、三塁から安達の二ゴロと山崎勝の適時打で2点を勝ち越した。八回を抑えた山本が4勝目を挙げ、九回は増井が締めて22セーブ目。ロッテは三回以降は攻めきれず5位に転落した。

◆ロッテは金子から5四死球で8安打を放ったが、2点しか奪えなかった。救援陣が八回に勝ち越しを許して4位で並んでいたオリックスに競り負け、井口監督は「投手は頑張っている。点を取ってあげないと」とため息をついた。  二回は1死から3連打で1点を先制してなお満塁から、内野ゴロによる1点止まり。「1死で三塁にいたら外野フライでいい。もう少し楽に打席に入ってほしい」と好機で力む攻撃陣を嘆いた。

◆オリックスの後藤が代打で同点適時打を放った。1-2の六回1死二塁で2ボール1ストライクから変化球を中前へ。今季2本目の安打が貴重な一打となり「次につなぐ気持ちだけで打席に立った。気持ち良かった」とお立ち台で歓声に応えた。  登録名を「駿太」から名字に変えて臨んだ今季は開幕1軍を逃し、昇格後も主に守備固めで出場している。バットで結果を残したが「守備で責任を持ってやらないと」と自覚もにじませた。

◆二回に3連打で先制したものの、13残塁の拙攻。井口監督は「それがすべて。投手は頑張って抑えている」と、あと1本が出ない打線に厳しい表情だった。6月14日以来となるスタメン出場の福浦は二回に14打席ぶりの安打を放ち、通算2000安打に残り22とした。しかし、七回二死一、二塁では中飛に倒れ「あそこで打たないと。悔しいけど仕方ない」と肩を落とした。 5回1失点のロッテ・有吉 「球数が多く、早い回で降板となった。中継ぎに負担をかけてしまい、申し訳ない」

◆後藤が、1-2の六回一死二塁で、代打で同点の中前打を放った。「次につなぐという、それだけで打席に立ちました。久しぶりで気持ち良かったです」。そのまま中堅の守備に就き、八回には一死一塁からエンドランで左前打を放って一、三塁に好機を広げ、安達の二ゴロでの勝ち越しにつなげると、その間に自らも二進し、山崎勝の右前打で生還。「何とか追加点をと思って一生懸命走りました」。途中出場で、打って走って存在感を示した。

◆西野が2盗塁2得点と足で魅せた。六回は無死二塁からセーフティーバントを試みて投ゴロに倒れ、二走のマレーロが挟殺されてアウトになってしまったが、名誉挽回の二盗を決めて後藤の中前打で生還。八回には一死から四球で出塁し、後藤とのエンドラン(左前打)で三進。安達の二ゴロで勝ち越しのホームを踏んだ。「絶対帰ってやろうという気持ちでスタートを切ったので何とかセーフになって良かったです」と振り返った。

◆またも延長戦に突入か...。漂い始めた嫌な空気を、19歳の若者の力投が吹き飛ばした。八回に登板したオリックスの山本が1回をゼロ封して打線の奮起を呼び、今季4勝目。パ・リーグでは日本人最多となる15試合連続ホールドポイントをマークし、福良監督の監督通算200勝を飾った。  「(山本)由伸、増井は信頼してますので」  "福良チルドレン"の躍動に指揮官もえびす顔だ。2-2の八回。先発した金子からバトンを受け継いだ山本は、田村、代打・ドミンゲス、荻野貴を9球で三者凡退に。「なんとか流れをと思って必死にいきました」と振り返るように最速154キロを誇る直球で押すと、直後に打線が勝ち越し。ソフトバンクに並び3位に浮上した。  高卒2年目の今季は中継ぎとして4勝0敗1セーブで、リーグトップの23ホールド。6月3日の巨人戦(京セラ)から15試合連続無失点中で、ホールドポイントも15試合連続に伸びた。これで、2015年のバリオス(当時ソフトバンク)の「17」、昨季のハーマン(楽天)の「16」に次いで、パ・リーグ歴代3位に。日本記録は10年の浅尾(中日)の「25」だが、山本は「チャンスがあるならそれも1つの目標としてやりたい」と力を込めた。 右腕は、宮崎・都城高卒で、宮崎県延岡市出身の福良監督とともに、宮崎にゆかりがある。今年は八回の男を任せられており、指揮官も「由伸が八回にいるのは大きい」とチームが好調の理由に挙げる。  メジャーに移籍した大谷が昨季「ことし対戦した中で一番いい投手」と絶賛し、今季も西武の主砲・山川が「見たことがないカットボールだ」と驚いた福良監督自慢の若手が、チームに新風を吹き込んでいる。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
423010.583
(-)
0
(-)
70405
(-)
341
(-)
86
(-)
88
(-)
0.276
(-)
4.36
(-)
2
(-)
日ハム
413300.554
(-)
2
(-)
69314
(-)
288
(-)
84
(-)
52
(-)
0.245
(-)
3.62
(-)
3
(-)
福岡
383400.528
(-)
4
(-)
71306
(-)
293
(-)
98
(-)
45
(-)
0.249
(-)
3.88
(-)
3
(↑1)
ORIX
383440.528
(↑0.007)
4
(↑0.5)
67290
(+4)
283
(+2)
59
(-)
48
(+3)
0.24
(↑0.001)
3.48
(↑0.02)
5
(↓1)
ロッテ
373510.514
(↓0.007)
5
(↓0.5)
70287
(+2)
282
(+4)
37
(-)
75
(-)
0.256
(↓0.001)
3.53
(↓0.02)
6
(-)
楽天
274610.37
(-)
15.5
(-)
69254
(-)
305
(-)
66
(-)
40
(-)
0.24
(-)
3.91
(-)