巨人(★4対8☆)DeNA =リーグ戦13回戦・東京ドーム=
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DeNA
01400 0003 8111
巨人
00020 0200 491
勝利投手:ウィーランド(3勝4敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(2勝6敗0S)
  DAZN
◆DeNAは1-0で迎えた3回表、ソトと嶺井の適時打で4点を追加する。その後1点差とされるも、9回には1死満塁から戸柱が走者一掃となる適時打を放ち、試合を決めた。投げては、先発・ウィーランドが今季3勝目。敗れた巨人は、打線が4得点を奪うも、先発・田口が誤算だった。

◆今季のDeNAジョー・ウィーランド投手(28)は、屋外球場では1勝4敗、防御率3・82も、ドーム球場は1勝0敗、防御率1・54と好成績を残す。  来日から2戦2勝と相性のいい東京ドームで今日も好投なるか。

◆巨人田口麗斗投手(22)の8戦ぶり勝利はならなかった。2回にDeNA嶺井に振り逃げを許し、出塁されると続く投手ウィーランドに左中間へ二塁打を浴びる。左翼手亀井が打球処理に手間取る間に一塁走者が一気に生還し、先制点を許す。  3回には1死一、三塁から筒香に四球を与えて満塁。続くソトに127キロスライダーを左前へと落とされ、2点適時打とされる。なおも2死二、三塁から嶺井に122キロチェンジアップを左中間へと運ばれて、さらに2失点。この回に4点を失った。  5回に入り、1死から筒香に124キロ変化球をとらえられて右中間スタンドの最前列へと運ばれる。1度は本塁打の判定となったが、リプレー検証の結果、フェンス最上部を越えておらず二塁打に判定が変わった。1死二塁となった直後に、高橋監督が交代を告げた。4回1/3を投げて8安打5失点の内容だった。

◆DeNA筒香嘉智外野手が、2打席連続リプレー検証で本塁打が取り消される珍事が起こった。  第2打席の3回、巨人田口の5球目をとらえた打球は、ライナー性の当たりで、左翼ポールぎわへ。ポール直撃かと思われた打球は、スライスしながらわずか約15センチ外の鉄柵に当たったと判定され、ファウルはくつがえらず。鉄柵には直撃した跡が残っていた。  5回には右中間本塁打の判定で生還するも再び検証。フェンス上部直撃の判定で二塁打にくつがえり、筒香は苦笑いしながら二塁ベースへ戻った。

◆最後は完敗したが、1点差に詰め寄った8回から巨人の上原浩治投手(43)が登板。無失点に抑え、6試合連続無失点。  先頭打者に四球を与えたが、盗塁死もあって後続を無安打無失点に抑えた。1三振も奪って「投げろと言われたところで仕事をするだけ。調子は上がっている。6試合連続無失点? 知っているよ。でもチームは負けちゃったから」とポツリ。日本の柔らかいマウンドに苦しんでいたが、だいぶ感覚をつかんできたようだ。

◆巨人の4番、岡本和真内野手(22)の無安打が31打席に伸びた。  2回の第1打席ではDeNAウィーランドの初球を痛烈にはじき返すも、ピッチャー返しとなりアウトに。第2、第3打席ともに凡退し、1点差と迫った7回2死二、三塁で第4打席を迎える。一打逆転の場面だったが、DeNAパットンの150キロ直球に詰まり、二ゴロに倒れた。  6月26日広島戦(マツダスタジアム)の第3打席から快音がなく、7戦連続無安打となった。「(第1打席の)アウトは仕方ない。こういうことがいつか来ると思っていた。どうにかしようと思ってやっている」と話した。

◆巨人田口麗斗投手(22)の2軍降格が決まった。  2回2死一塁からDeNA先発ウィーランドに先制適時打を許し、3回にもソト、嶺井に2点適時打をそれぞれ浴びた。5回1死を取った場面で筒香に二塁打を浴びて降板。5回途中5失点でKOされた。8試合連続で白星がなく、6月27日の広島戦に続いて2戦連続で5回を投げきれなかった。  試合後、斎藤雅樹1軍投手総合コーチは田口について「もう、きついな。下でしっかりやってくれ、と本人にも伝えた。(2軍でも登板ある?)もちろん。調整じゃないから。考えてやってくれれば」と話し、2軍落ちが決まった。  田口は「まだまだ弱いところがたくさんある。強い意志を持って試合に臨まないといけない。とにかく練習をしっかりして、ここに戻ってきたいという気持ちが強い。もう2度とこういう思いはしたくない。今の時期にこういう経験ができていることは絶対将来につながると思う」と話した。

◆巨人田口が不振にはまり2軍降格が決まった。毎回走者を背負う苦しい投球。3回にDeNA打線の餌食になった。2安打と四球で1死満塁とピンチを招くと、ソトに甘く入ったスライダーを2点適時打とされ、2死二、三塁から嶺井に落ちきらないチェンジアップを合わされて、この回だけで4失点。5回1死二塁でマウンドから引きずり降ろされた。  復調の兆しが見えない投球が続いている。前回登板の広島戦に続く2戦連続の5失点KO。直球にキレがなく、変化球も腕が振れない。マウンド上で躍動感が生まれない。5月5日の2勝目を最後に2カ月間、白星から遠ざかる。今季6敗目でチームの連勝を3で止めた左腕に、斎藤投手総合コーチは「もうきつい。『下でしっかりとやってくれ』と本人に伝えた。調整とかじゃない」。1軍デビュー戦となった15年4月11日ヤクルト戦以来、初の不振での2軍降格を通達した。  前半戦の登板機会はなくなったが、先の戦いに向けて再起は必要不可欠になる。田口は「とにかく練習して、ここに戻ってきたいという気持ちが強い。今の時期にこういう経験ができていることは絶対に将来につながると思う」と出直しを誓った。【為田聡史】

◆DeNA筒香嘉智外野手(26)が2打席連続リプレー検証で本塁打が"取り消される"珍事が起こった。3回の左翼ポール際の本塁打性の打球はファウルに。5回の右中間フェンス最上部への打球は、本塁打の判定でダイヤモンドを回ったものの、結局ファウルになった。それでも、チームは11安打で追いすがる巨人を突き放し、勝利を収めた。  弾丸ライナーが左翼ポールめがけて飛んでいった。第2打席の3回。筒香が、巨人田口の5球目を捉えた打球は、ポール直撃かと思われたが、スライスしながらわずか約15センチ外の鉄柵に直撃。ファウル判定はリプレー検証でも覆らなかった。5回には右中間本塁打の判定で生還するも再び検証。フェンス上部直撃の判定で二塁打に覆り、筒香は苦笑いしながら二塁ベースへ戻った。  筒香が「1本目は手応えがあったが、2本目はなかった」と語った"消えたアーチ"を埋めるように「調子いい人打線」が奮起。3回、筒香が大ファウル直後に四球を選び、1死満塁の大チャンスに広げた。5番ソトが内角のスライダーを左前へ運ぶ2点適時打。さらに6番に起用された乙坂が犠打で2死二、三塁とすると、嶺井が左中間へ2点タイムリー。5点差に広げ、序盤に大量リードを奪った。  打順組み替えを敢行したラミレス監督は、前夜の試合の打棒を重視した。「昨日の石川は途中から出ていい活躍をした。乙坂も打って、そういう選手を使っていく」と、前夜に打った顔ぶれを抜てき。さらに東京ドームで今季打率4割以上を誇る桑原を1番に据え置き、宮崎を3番に上げた。調子のいい打者をラインアップに並べ、そのまま結果が着いてきた。  継投策が外れた前夜から一転し、指揮官の采配がズバリ的中。「データをチェックしてうまく機能した。データはうまくいくことも、いかないこともある。今日はいい結果でよかった」。連敗を2でストップ。こちらは珍事ではなく、計算通りだった。【栗田成芳】

◆腰痛で出場選手登録を抹消されていたDeNA・ウィーランドが、4日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。昨季は先発ローテの中心にいたが、今季はコンディションの問題が重なり、ここまで7試合で2勝4敗。1軍に合流した右腕は2日、「感覚を取り戻して(1軍に)定着して、ローテを守りたい。いい結果を残したい」と気合を入れた。 (横浜) 3日の巨人戦に先発するDeNA・バリオス 「経験値は相手が上。攻め方を考えて投げたい」

◆DeNAが巨人に打ち勝った。三回までに5点を奪うと、先発のウィーランドは6回0/3を7安打4失点で3勝目(4敗)。巨人の連勝は3で止まった。  先制したのはDeNAだった。相手先発は田口。二回、二死から嶺井が振り逃げで出塁。続くウィーランドが左中間へ二塁打を放ち、左翼手・亀井が打球の処理にもたつく間に嶺井が生還した。DeNAは三回、一死満塁からソトが左前2点打。乙坂の投前犠打で二死二、三塁とした後、嶺井が左中間2点二塁打を放ち、5-0とリードを広げた。  巨人は四回、一死一塁から長野が左翼席へ6号2ランを放った。七回は無死二、三塁から代打・阿部が右前2点打を放った。DeNAは九回、戸柱が沢村から走者一掃の3点二塁打を放ち、突き放した。  ウィーランドの後はパットン、砂田、山崎とつないだ。
好救援のパットンの話 「あそこまでウィーランドがいいピッチングをしていたので、なんとか勝ちを付けてあげたいと思ってマウンドに立ちました。(マギーとの対戦は)以前打たれているのでとにかく攻めてボールを低めに集めることを意識しました」 ラミレス監督の話 「(戸柱は)不振が続いていたが、しっかり結果をだしてくれて非常に大きいヒットだった。(ウィーランドについて)よかったと思います。球種を織り交ぜながらいいピッチングをしてくれて、バッティングもヒットを一本打ちましたし非常によかった」

◆DeNAの嶺井が6月22日以来の適時打となる2点二塁打を放った。3-0の三回2死二、三塁で田口のスライダーを捉え左中間を破った。正捕手定着を期待されながら打率1割台と調子が上がらなかっただけに「なかなかチームに貢献することができていなかったので、適時打になりうれしい」とうなずいた。  二回には振り逃げで出塁し、投手ウィーランドの二塁打で相手守備がもたつく間に一気に先制の生還。本塁へのヘッドスライディングで執念を見せた。

◆DeNAの戸柱が途中出場で勝利を決定付ける一打を放った。1点差に迫られて迎えた九回1死満塁。沢村に対してファウルで粘り、7球目のフォークボールを右中間へはじき返し、走者一掃の二塁打とした。  入団から正捕手の座をつかんだが、3年目の今季は持ち味の打撃の不振もあり1、2軍を行き来している。「まだまだ迷惑をかけた分、返していかないといけない」と誓った。

◆巨人の田口は五回途中5失点と崩れて5連敗で6敗目を喫し、2軍落ちが決まった。6月27日の広島戦に続いて序盤で大量失点し、斎藤投手総合コーチは「もう、ちょっときついね。下でしっかりやってもらわないと」と再調整を命じた。  昨季まで2年連続で2桁勝利を挙げたが、今季は安定感を欠いた投球が続いている。降格を告げられ「まだまだ力が足りない。とにかく練習して戻ってきたい」と出直しを誓った。

◆先発の田口は五回途中5失点で6敗目(2勝)。5月5日のDeNA戦(横浜)を最後に登板8試合連続で白星がなく、試合後に2軍での再調整が決まった。斎藤投手総合コーチは「ちょっと、きついかな。下でしっかりやってもらわないといけない」と説明。田口は「まだまだ力が足りない。もう2度と、こういう思いはしたくない」とレベルアップを誓った。

◆桑原が超美技で勝利を呼んだ。3点リードで迎えた六回一死一塁、亀井の強烈な当たりを追って中堅フェンスにぶつかりながらスーパーキャッチ。「フェンスの位置を確認する間もなく、とにかく追いつこうと思っていた。守備で貢献できたことが一番うれしい」と息を弾ませた。昨季ゴールデングラブ賞を獲得した名手が、闘志あふれるプレーで定位置争いでも猛アピールした。

◆巨人はDeNAに4-8で敗れた。若き4番打者、岡本和真内野手(22)が4打数無安打。一打逆転の七回二死二、三塁で二ゴロに終わるなど、31打席連続無安打となった。  「こういうことは、いつかくると思っていました。どうにかしようと思ってやっています」  高卒4年目の岡本は6月2日から4番に座り、チームトップの14本塁打をマーク。これで7試合連続無安打となったが全ての打席内容が悪いわけではない。二回の第1打席はウィーランドの好守に阻まれたが、痛烈な投直を放っていた。  「アウトの中にもいい打球がある。1本、ヒットが出れば変わると思います。ひと皮むけるためには乗り越えなくちゃいけない」と高橋監督。飛躍がのぞまれる選手の1人だからこそ、ハッパをかけた。  チームの連勝は3でストップ。岡本が打棒を復活させ、チームに勝利を運ぶ。(吉村大佑)

◆DeNAは4日、巨人13回戦(東京ドーム)で接戦の末に突き放し、8-4と快勝。主砲の筒香嘉智外野手(26)が、本塁打性の当たりをめぐり2打席連続でリプレー検証の対象となる"珍事"の中、3安打と大活躍。今季の巨人戦は打率・388と勝負強いところを見せた。 テクノロジー時代ならではの珍事? 筒香が2打席連続でリプレー検証の"主役"になった。  まずは三回。一死一、三塁で打席に立ち、フルカウントから田口の142キロの外角直球を左翼ポール際へ。判定はファウルも、ポールに当たったか微妙だったため、審判団が自らリプレー検証。約2分間、場内に流れる映像に両軍ファンも、かんかんがくがくといった空気のなか、判定通りファウルとなった。再開後の初球で四球を選ぶと、ソト、嶺井の適時打を呼び込み4点目のホームを踏んだ。  お次は五回の第3打席。一死無走者で田口のスライダーを捉えた当たりはバックスクリーン右のスタンド最前部へ。本塁打の判定に一度はダイヤモンドを一周したものの、こちらもリプレー検証となり、今度はフェンス最上部に当たり、跳ね返ったとして「二塁打」と宣告された。 「1本目はみんなが入っていたというので、そうかなと思っていた。いっているかな、という感触でした。2本目もアンパイアが手を回していたので走っていたけど、結構微妙かなと思っていました」  筒香自身も「記憶にない」という珍事だが、それで終わらせないのは主砲ゆえ。続く七回には右前打、九回には中前打と3安打猛打賞の大活躍。ラミレス監督も「非常によく振れている。われわれの期待する筒香が帰ってきたかな」と最敬礼だ。  今季巨人戦は49打数19安打6本塁打と絶好調。リプレー検証続きの珍事に見舞われるのも、大砲の証し? 「調子はいい。チームが勝てたので本当に良かったと思う」。打率も3割(・301)に乗せた筒香は、白い歯を見せた。 (佐藤春佳)
6回0/3を4失点で3勝目を挙げ、先制点を呼ぶ二塁打も放ったDeNA・ウィーランド 「調子が良く、試合にスムーズに入ることができたが、全ての場面で終わり方が良くなかった」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
423010.583
(↑0.006)
0
(-)
70370
(+4)
318
(+2)
84
(+1)
41
(-)
0.264
(-)
4.1
(↑0.03)
2
(↑2)
阪神
353710.486
(↑0.007)
7
(-)
70280
(+6)
309
(+5)
42
(+1)
43
(+1)
0.244
(↑0.001)
3.77
(-)
3
(↓1)
ヤクルト
343710.479
(↓0.007)
7.5
(↓1)
71321
(+2)
348
(+4)
65
(-)
38
(-)
0.256
(↓0.001)
4.36
(↑0.02)
4
(↓1)
巨人
353910.473
(↓0.007)
8
(↓1)
68335
(+4)
306
(+8)
69
(+1)
38
(+1)
0.261
(-)
3.9
(↓0.04)
5
(-)
DeNA
333820.465
(↑0.008)
8.5
(-)
70279
(+8)
314
(+4)
84
(-)
48
(-)
0.247
(↑0.001)
3.92
(-)
6
(-)
中日
334210.44
(↓0.006)
10.5
(↓1)
67301
(+5)
355
(+6)
47
(-)
39
(+1)
0.258
(↓0.001)
4.47
(↓0.02)