日本ハム(★2対5☆)西武 =リーグ戦11回戦・札幌ドーム=
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西武
02120 0000 5120
日ハム
00000 0002 2100
勝利投手:十亀 剣(5勝6敗0S)
(セーブ:カスティーヨ(6勝4敗2S))
敗戦投手:上沢 直之(7勝3敗0S)
  DAZN
◆西武は2回表、中村の2ランで先制する。その後は、3回に山川の適時打で加点すると、4回には秋山と源田の連続適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・十亀が8回途中無失点の好投で今季5勝目。敗れた日本ハムは、打線が9回に2点を返すも及ばなかった。

◆西武は2日、先発投手陣が西武第2球場で練習した。  3日の日本ハム戦(札幌ドーム)には、十亀剣投手が先発する。キャッチボールやブルペン投球などで調整した。  1ゲーム差と迫る2位チームとの直接対決に「相手も調子いい。ホームランが多いチーム。僕は不用意な1発で落としていることが多いので、注意しながら、でもインコースも投げないといけない」と話した。

◆首位攻防を完投で制する。西武は3日、1ゲーム差と迫る2位日本ハムと敵地で激突する。前半戦最後の直接対決。変則2連戦に連敗すれば、開幕から守ってきた首位の座を手放す。正念場を前に、西口文也投手コーチ(45)は「先発が完投してくれたら、ありがたい。最低でも7回は投げて欲しい」と望んだ。現役通算54完投、96年には12球団最多13完投のコーチが"完投指令"を出した。  背景には苦しい台所事情がある。投手陣は直近4試合で計42失点と打ち込まれた。内訳は先発19失点、リリーフ23失点。先発が招いた悪い流れがブルペンにも及んでいると言える。初戦先発の十亀は「長いイニングを投げないと。中継ぎの人たちが1試合でも多く休めるように」と気合を入れた。今季は7回0/3が最長。15年が最後となっている完投にも「常々したいと思っている」と意欲を示した。  完投には無駄な四球を出さないことが鉄則。「ストライク先行で攻めるところは攻めて、メリハリをつける」と誓った。もう1点、水分補給を挙げた。「札幌は暑くないけど、ドームは乾燥に注意したい。足をつって交代は嫌なので」。この日の練習では、気温30度を超える炎天下の西武第2で汗だくになった。試合は涼しい札幌。体調面の心配は減ると思いきや違った。乾燥から水分が失われても、暑くないため、気付きにくい落とし穴がある。油断なく、初戦で流れをつくる。【古川真弥】

◆日本ハム上沢直之投手(24)が、今日3日の西武戦(札幌ドーム)に先発する。ここまでチームトップタイの7勝を挙げ、先発投手陣をけん引。2日に発表されたマイナビオールスターゲーム2018(第1戦=7月13日京セラドーム大阪、第2戦=同14日リブワーク藤崎台)の監督推薦で球宴初出場を決めた右腕が、チームを今季初の首位へと導く。  夢舞台への出場が決まった上沢が、首位西武との直接対決へ気を引き締めた。今日3日が今季3度目の対戦。過去2戦はともにチームに勝ちをつけている(自身は1勝)が「大事な1試合だと思っている。こういう試合で勝てれば評価される」。真のエースになるために、試金石の大一番と位置づける。  ここまで12試合に登板し、マルティネスと並ぶチームトップの7勝をマーク。防御率2・04は楽天岸に次いでリーグ2位と安定し、この日、監督推薦による初めての球宴出場が発表された。「まさか僕が選ばれるとは思っていませんでした。うれしいです。記念になると思いますし、自分のこれからの野球人生に生かしたい」。プロ7年目での球宴切符に心を躍らせた。  上沢の脳裏に刻まれているのは、06年の球宴。阪神藤川が、マウンド上で直球勝負を予告し、カブレラ(西武)、小笠原(日本ハム)を全球直球で連続三振に仕留めた。「ストレートで抑えている姿が衝撃でした」。自身は夢のマウンドを見据えてDeNA筒香との対戦を希望。オープン戦を含め通算6打席ノーヒットと相性のいい相手に「直球勝負」を挑む...かと思いきや、「全球種を使って抑えたいです」。"らしさ"を前面に出して挑むつもり。  その前に、まずは大事な一戦。西武とは1ゲーム差の2位につけ、今日3日とあさって5日(函館)の変則2連戦を連勝すれば、首位が入れ替わる。「気合を入れて行きたい」。若き右腕が、チームを今季初の首位浮上へと導く。【山崎純一】

◆日本ハム上沢直之投手が、自身3連勝を逃した。  首位西武打線に対し、6回を投げ5失点。中村への2ランを含む今季ワーストの11安打を浴び「(本塁打は)油断していたわけではないですけど、もう少し違う入り方ができたのではないかと反省しています」。前回6月26日ソフトバンク戦では完封勝利も、この日はつかまった。  「2死を取ってから、もったいない失点が多かったです。たくさん安打を打たれましたが、最後まで諦めずに投げようと思い5、6回は無失点に抑えることが出来たし、次に生かしたいです。次の登板は必ずやり返したいと思います」とリベンジを誓った。

◆ジュノンボーイの俳優飯島寛騎(21)が、人生初の始球式を務めた。  背番号「11」を背負い、気合十分の投球も大きく右にそれた。「足元を取られてしまって...。ごめんなさい、言い訳です」と苦笑い。「あんなボールを投げてしまったんですけど、光栄です」と爽やかに振り返った。  飯島は札幌出身で、札幌大谷大在学中に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリ受賞。「仮面ライダーエグゼイド」で主演に抜てきされた。  日本ハムでは、この日先発の上沢のファンと話し「昔の優勝パレードには行ったことがあります。また優勝の景色を見たいです」とエールを送った。

◆日本ハムは、第4回「彼氏にしたい選手No・1決定戦」の結果を発表した。  2万超の投票の内、4064票を集めた西川遥輝外野手(26)が初の頂点に輝いた。2位中島には、わずか51票差で競り勝った。快足が売りのリードオフマンは、クールな表情と愛嬌(あいきょう)あふれる笑顔で「ハルキスト」から絶大な支持を受けている。歯に衣(きぬ)着せぬトークも幅広い年代の女性をひき付けており、堂々の1位に立った。  「ずっと(中島)卓さんが1位で、僕が2位だったので、今年逆転して1番になることが出来てうれしいです。これだけ多くのみなさんがハートをつけてくれたわけですから、プレーでも期待に恥じない姿を見せていきたいですね。残りのシーズンも頑張ります。応援よろしくお願いします」とコメントした。  2位は4013票を獲得した中島卓也内野手(27)。3位は2358票を獲得した大田泰示外野手(28)がランクインした。

◆日本ハムが敗れ、首位西武とのゲーム差が2に広がった。  前回登板のソフトバンク戦で完封勝利した先発上沢が、中盤までに6回5失点と流れを引き寄せられず。打線は、先発十亀を打ちあぐねた。  9回に2点を返すも、反撃はここまで。栗山英樹監督は「何もしないで終わってはいけない試合。勝たなきゃいけないゲームだった。何とかしたかったけど...すみません」と頭を下げた。

◆西武が首位攻防初戦を制した。  十亀剣投手が今季最長となる7回2/3を投げ、7安打無失点で5勝目。  打線は、2回に中村剛也内野手が4号2ランを放ち先制。3回は、山川穂高内野手が中前適時打。4回には、2死からの4連打で2点を追加した。  十亀は「(中村の2ランは)助かりました。早い回で打ってくれて、気持ちが楽になれました。(首位攻防で)本当に勝てて良かった。それに尽きます」と喜んだ。

◆首位を行くプライドをにじませた。西武十亀剣投手(30)が今季最多131球を投げ、今季最長7回2/3、7安打無失点。約1カ月ぶり白星の5勝目を挙げ「火曜に早く降りると、1週間がしんどくなる。長いイニングを投げられて良かった。ハムに勝ったのも、上沢に勝ったのも、でかいです」と声を弾ませた。日本ハムとの首位攻防初戦。負ければ再びゲーム差なしとなる瀬戸際を救った。  絶好調ではなくても投球を組み立てられる。140キロ台中盤の直球は「あまり良くなかった」。その分、変化球をゾーンの両端と低めへ丁寧に集めた。4回無死一、三塁では、レアードをスライダーで浅い中飛。田中賢をフォークで一ゴロ。横尾をカーブで左飛。引き出しをフルに生かし、1点も与えなかった。  プロ7年目。したたかに投球の幅を広げている。初回1死走者なし。大田をインコースへのスライダーで見逃し三振。意表を突く1球で、顔をゆがめさせた。「うまく使えました。向こうが『あ』てなったら、僕の勝ち」と胸を張った。"インスラ"は交流戦にヒントがあった。「(巨人)菅野投手や(ヤクルト)ブキャナン。インの使い方が面白い。セ・リーグの球場は狭いからインコースは使わないイメージがあった」。固定観念を捨て、相手から学んだ。大田からの三振を皮切りに、4年ぶり2ケタ10奪三振を重ねた。  辻監督は「球自体は変わらなくても、低めに投げていた。4回の苦しい場面も踏ん張った」と粘り腰をたたえた。まぎれもなく勝利の立役者だが、十亀には悔しさも残る。8回に2死満塁を招き降板。「もう1人。もう1イニング。次への反省です」。3年ぶり完投は持ち越し。反省点があるから、まだまだ成長できる。【古川真弥】

◆日本ハムが、首位西武との直接対決で手痛い黒星を喫した。先発したチーム最多タイの7勝を挙げている上沢直之投手(24)が、踏ん張れなかった。2回から3イニング連続で2死から失点を重ね、6回5失点で3敗目。打線も序盤の好機を生かせず、9回に2点を返すのがやっとだった。投打に完敗でチームは連敗となり、西武とのゲーム差は2に広がった。  結果的に、不用意な1球となった。上沢が猛省した。2回2死一塁。8番中村へ、1ボールからの2球目が甘かった。清水が構えた外角より、中に入ってしまった146キロ直球をとらえられた。先制の4号2ランを献上。「油断していたわけではないですけど、もう少し違う入り方ができたのではないかと反省しています」。主導権を奪われた失投を悔やんだ。  粘れなかった。全ての失点が2死からで「もったいないと思う」。3回2死二塁から山川に適時打を許し、4回も2死無走者から4連打で2点を失った。4回までに5失点。「どんどん振ってくる人もいるし、打席によって待ち方を変えられている感じもあった。投げづらかったし、1発を打てる人も多いので怖さがあった」。強力な山賊打線を抑えきれなかった。  それでも5、6回は意地で無失点に抑えた。「点を取られても、先発の仕事は果たしたかった」。毎回安打を浴び、自己ワーストの11被安打でも、下を向くことなく右腕は振り続けた。栗山監督も「ずっとチームを支えてくれている。こういう時もある。本人も大事なゲームで悔しかったと思う」と、心境をおもんぱかった。  首位西武との直接対決初戦に敗れ、ゲーム差は2に広がった。エース右腕で落とした1敗は痛い。ただ、引きずってもいられない。上沢は「しっかり反省して、次はやり返す」と、言った。まだ、取り返すチャンスは多く残っている。【木下大輔】

◆西武は4日、札幌から函館に移動し、オーシャンスタジアムで全体練習を行った。  5日の日本ハム戦に先発する多和田真三郎投手は、キャッチボールやブルペン投球などで調整。5日は雨予報だが「やる気持ちでいます」と話した。  函館を訪れるのは初めて。印象を問われると「静かできれいな町ですね。夜景が有名なんですよね?」と答えた。

◆3日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発する西武・十亀が2日、気温30度を超える炎天下の中、大粒の汗をかきながら長袖で調整。「練習からしっかり汗をかいて、体調を整えていきたい」と話した。2位の日本ハム打線について「調子がいいし、本塁打も多い。不用意な一発で(試合を)落としているので、しっかりとインコースを攻めないといけない」と警戒した。

◆日本ハムは上沢、西武は十亀が先発した。先制したのは西武。二死一塁で中村が右翼席に4号2ランを放った。三回には二死二塁から、山川の左前適時打で1点を追加。四回に秋山の中前適時打、源田の適時内野安打でリードを広げた。

◆首位の西武が快勝した。二回に中村の4号2ランで先制すると、その後点を重ねた。先発の十亀は7回2/3を投げ10三振を奪うなど7安打無失点でで5勝目(6敗)を挙げた。  西武は二回、二死一塁で中村が日本ハム・上沢から右翼席に4号2ランを放った。三回には二死二塁から、山川の左前適時打で1点を追加。四回に秋山の中前適時打、源田の適時内野安打でリードを広げた。  日本ハムは、九回無死一、二塁から西川の右翼線適時二塁打で1点を返すと、一死二、三塁から近藤の遊ゴロの間に三走が生還。しかし、反撃はそこまでだった。
西武・十亀の話 「今日みたいな試合ができれば、もうちょっと勝てると思いますんで、僕自身がもうちょっと頑張りたいと思います」

◆日本ハムの上沢は首位西武との直接対決の先発マウンドを託されたが6回11安打5失点で黒星を喫した。今季初めて2桁安打を許すなど要所で踏ん張れず次々と失点を重ねた。  前回登板の6月26日は完全試合を予感させる好投で2安打完封だったが、この日は対照的な内容。チームの西武戦の連勝は5で止まり、ゲーム差も2に広がった。「次に生かしたい。次の登板は必ずやり返したい」と雪辱を誓った。

◆西武の山川が2-0の三回2死二塁で適時打を放った。上沢の外寄りのスライダーを捉え、左前にはじき返した。得点圏の走者をきっちりとかえし「追加点が取れて良かった」と喜んだ。  1日の試合で本塁打を放ち、調子は上向きだった。「甘い球だけ振ろうと思っている。結果もついてきているし、継続したい」との言葉通り、2試合連続での打点となった。 秋山(四回に適時打) 「2死からつないでくれたのと、2打席凡退していたので何とか結果を出そうと打席に入った」

◆西武の十亀は八回途中まで無失点の力投で5勝目を挙げた。八回に2死満塁のピンチを招いてマウンドを降り、救援の力を借りた。  「真っすぐの調子は良くなかった」という。しかしスライダー、フォークボールが効果的で10三振を奪った。2位日本ハムとのゲーム差は2に開き「何とか勝ててよかった。それに尽きる」と喜んだ。

◆中村が二回に上沢から先制の4号2ラン。「逆(右)方向はたまたまだけど、相手もいい投手。先制できてよかった」と笑顔を見せた。3点リードの四回には左中間二塁打を放ち「頑張らないといけない。1割(・146)打者ですから。これからも打てるようにしたい」。辻監督も「あの一発がとても大きかった」と評価した。

◆パ・リーグ首位の西武は3日、日本ハム11回戦(札幌ドーム)に5-2で勝利。先発の十亀剣投手(30)が八回途中まで7安打無失点で5勝目(6敗)を挙げた。  「変化球がコントロールよくまとまった。日本ハム相手にデカイ。上沢相手にデカイです」  5点リードの四回無死一、三塁のピンチでは多彩な変化球で的を絞らせなかった。二死からは横尾をカーブで左飛に打ち取り、八回二死満塁で降板するまで自己最多タイの10奪三振。「腕を振ってしっかりと投げられた」と胸を張った。  首位を死守している西武だが、最近5試合で先発、救援陣が打ち込まれ、計45失点と"投壊"状態だった。辻監督は、この日未明に行われたサッカーW杯、ロシア大会の日本対ベルギーをテレビ観戦。試合前は「起きたら2点入っていた。そこから逆転だもんね。最後を抑えるのは難しい。今のうちと一緒だよ」と嘆きつつも妙に納得していたが、連敗すれば首位を奪われる可能性があった直接対決の初戦を取り、2ゲーム差に広げた。  日本ハム戦は15年6月27日以来、3年ぶりの勝利。「長い回を投げられてよかった、という思いと、もう少しいけた、という思いが半々です」と前を向く30歳右腕が、獅子投を救った。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
423010.583
(↑0.006)
0
(-)
70405
(+5)
341
(+2)
86
(+1)
88
(+2)
0.276
(↑0.001)
4.36
(↑0.04)
2
(-)
日ハム
413300.554
(↓0.008)
2
(↓1)
69314
(+2)
288
(+5)
84
(-)
52
(-)
0.245
(-)
3.62
(↓0.02)
3
(-)
福岡
383400.528
(↑0.007)
4
(-)
71306
(+5)
293
(+2)
98
(+2)
45
(+1)
0.249
(-)
3.88
(↑0.02)
4
(↓1)
ORIX
373440.521
(-)
4.5
(↓0.5)
68286
(+2)
281
(+2)
59
(+1)
45
(-)
0.239
(↓0.001)
3.5
(↑0.03)
4
(↓1)
ロッテ
373410.521
(-)
4.5
(↓0.5)
71285
(+2)
278
(+2)
37
(+1)
75
(+1)
0.257
(↓0.002)
3.51
(↑0.04)
6
(-)
楽天
274610.37
(↓0.005)
15.5
(↓1)
69254
(+2)
305
(+5)
66
(+1)
40
(-)
0.24
(↓0.001)
3.91
(↓0.02)