DeNA(★1対15☆)広島 =リーグ戦10回戦・横浜スタジアム=
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広島
01510 0611 15190
DeNA
01000 0000 130
勝利投手:岡田 明丈(6勝2敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝1敗0S)
  DAZN
◆広島は同点で迎えた3回表、鈴木の適時打と4者連続の押し出し四球で一挙5点を勝ち越す。その後は7回に丸の3ランが飛び出すなど、終わってみれば19安打15得点を挙げた。投げては、先発・岡田が7回1失点で今季6勝目。敗れたDeNAは、投手陣が崩壊した。

◆DeNA筒香嘉智外野手(26)は日曜日に強い。今季の日曜日は44打数22安打、9本塁打、23打点の打率5割。今季18本塁打のうち半分の9本を日曜日に打っており、日曜日の長打率は12割7分3厘と、10割を超えている。

◆広島鈴木誠也外野手(23)が3回に勝ち越し打を放った。  同点の3回、1死一、三塁から内角球を詰まりながらも右中間へはじき返した。打球は風にも乗って、左中間を破った。貴重な勝ち越し点をもたらし「いいところに飛んでくれました。勝ち越しの点につながって良かったです」と話した。  広島はこの回、さらに2死満塁から4者連続押し出しで、4点を追加した。

◆横浜の監督就任1年目の98年に、チームをリーグ優勝、日本一に導いた権藤博氏(79)が試合前のセレモニアルピッチを行った。  リーグ優勝を決めた同年10月8日阪神戦でのビジターユニホーム姿でマウンドに登場。場内アナウンス前に投じてしまうハプニング? もあったが、ラミレス監督相手の1球に、スタンドは大きな歓声に包まれた。  権藤氏は「現役や監督の時は、マウンドに堂々と上がっていけたけれど、このようなセレモニーとなると所作が分からず、緊張しました。(98年)当時、もちろん日本シリーズでも負けられないとは思いましたが、まずキャンプの時から狙っていたのは、100%リーグ優勝だったので、甲子園で優勝した時は本当にうれしかったです。今はクライマックスシリーズができ、昨年も日本シリーズに出ることができて、ある意味当時に近づいたと思います。やはり完全優勝を勝ち取ってもらいたいです」とエールを送った。

◆DeNA浜口遥大投手(23)がプロ野球ワーストタイの4者連続押し出し四球を与える乱調で、3回持たずに降板した。  初回は無失点に抑えるも、2回に広島会沢に適時打を浴び先制点を献上。筒香の19号ソロで同点に追いついた直後の3回に、7四死球などで一挙5点を失った。2回2/3を投げ、4安打8四死球の6失点。先発の役目を果たせず、ベンチで肩を落とした。

◆広島会沢翼捕手(30)が2回に先制打を放った。  2回1死二、三塁からDeNA先発浜口の浮いたチェンジアップを上からたたいて、三遊間を破った。2試合連続先制打に「後ろにつなぐ気持ちで何とか食らいついていきました」と振り返った。

◆広島は先発全員安打で、今季最多19安打、15得点を奪い大勝した。連敗を2で止め、貯金は再び11。7月も白星スタートを切った。  広島緒方孝市監督の談話は以下の通り。  緒方監督 投打ともに全員がいい活躍をして、暴れまくったね。  -先発岡田について  緒方監督 今日は安定していた。大量点でリズム良く投げてくれた。  -3番丸が好調  緒方監督 あんな逆方向に(本塁打は)すばらしいね。1本は風に助けられたところもあったけど、いい打球を飛ばしているし、これを続けてほしい。

◆広島が今季最多の19安打、15得点でDeNAに大勝した。2回の先制点から攻撃の手を緩めずマルチ安打が5人。先発岡田も適時打を放つなど上位下位まんべんなく打ち続けた。パ・リーグは混戦だが4カ月連続白星スタートでリーグの貯金を独占。勢いが止まらない。  広島打線が連敗の鬱憤(うっぷん)をバットにぶつけた。9四死球をもらった上に、今季最多19安打で今季最多15得点の爆勝だ。緒方監督が「投打ともに全員がいい活躍をして、暴れまくったね」とたたえる完勝で、連敗を2でストップ。月初めは4カ月連続で白星スタートとなった。  2回に先制点を奪うと、同点の3回は勝ち越し後に、浜口の急変から4者連続押し出しでリードを一気に広げた。それでも攻撃の手を緩めることはない。「今までの経験上、これでいいというのはないと、全員が思っている」と話す丸が4回に左翼席へ14号ソロを放つと、7回にも再び左翼席へ15号3ラン。一挙6点のビッグイニングをつくった。昨季は阪神戦で9点差をひっくり返された苦い教訓がある。今季も投手陣が不安定な事情もあり、点差が開いてもベンチでは「もう1点」「もう1点」と声が上がる。  途中出場の選手も安打を重ねた。本拠地試合前の特打は日課となっているが、遠征先でも別メニューでの特打が行われる。この日も全体のウオーミングアップ中に、室内練習場で特打を行った堂林や小窪が途中出場で快音を響かせた。  野手だけではない。この日先発した岡田は打撃への意識が高い。ベンチ裏から1人でティー打撃できる練習用品をブルペンに持ち運び、極秘練習を行ってきた。東出打撃コーチが「岡田が自分で自分を助けた。岡田が打つと点が入る」と話すように今季4安打すべてが得点につながっている。  完勝で首位固め。6月までリーグトップの351得点を記録する広島打線の勢いは、7月も収まりそうにない。【前原淳】

◆DeNAが先発浜口の独り相撲から完敗を喫した。同点の3回に勝ち越しを許し、なお2死二、三塁で迎えたバティスタにベンチは申告敬遠を指示。満塁とし、続く西川との勝負を選んだが、ここからプロ野球ワーストタイの4者連続押し出し四球を献上した。  この回だけで7四死球。1イニング5連続四球もプロ野球最多タイと、不名誉な記録のオンパレードで試合を壊した。直球、変化球ともに制球を欠いての自滅で2軍降格が決定。今季は8戦に登板も白星なく「力不足です。自分と戦っているようでは勝てない。ピッチングを見つめ直してレベルアップして戻ってきます」と猛省した。  中継ぎ陣も崩れ、今季ワーストの19安打を浴び15失点。打線も筒香の19号ソロによる1得点のみで今季最少タイの3安打に沈んだ。ラミレス監督は「3回がターニングポイントだった。相手に勢いを渡し、広島は何をやってもうまくいくようになっていた」と厳しい表情だった。  ▼浜口が3回に4者連続押し出し。1イニングに4者連続押し出しは1リーグ時代の47年4月20日溝部(阪急)が阪神戦の3回に記録して以来、71年ぶり2人目のプロ野球ワーストタイ記録。1試合4度の押し出しは9人目、1イニング4度も6人目のワーストタイ記録だ。溝部は8番から2番までだったが、浜口も7番から1番と、2人とも下位から連続押し出しが始まった。また、9回には砂田が押し出し。チームで1試合に5個以上の押し出しは、78年7月6日巨人(6個)以来、40年ぶり8度目。  ▼3回の浜口は5連続を含む6与四球。1イニング5者連続与四球は03年7月26日吉野(阪神)以来11人目のプロ野球タイ記録で、1イニング6与四球は99年5月23日戸叶(横浜)以来2人目のセ・リーグタイ記録。

◆広島岡田が5月23日巨人戦以来の6勝目を手にした。2回は筒香に同点ソロを浴びたが、その後は味方の大量援護もありテンポを上げた。  7回は3四球を与えて満塁のピンチを招くも、桑原を空振り三振。107球を投げ切った。「最後は力を出し切った。ぎりぎり粘れた。落ち着いて投げられたのは良かった」。約1カ月ぶり白星を喜んだ。

◆DeNAの浜口が1日の広島戦(横浜)の三回に7四死球(1敬遠)を与えて降板した。三回、先頭の田中に死球、菊池は二ゴロも丸に四球。鈴木に右中間二塁打で1点を奪われ、二、三塁。松山は遊ゴロも、6番のバティスタに申告敬遠で満塁とすると西川、会沢、岡田、田中に連続四球を与えたところで平田と交代した。平田は菊池を空振り三振に仕留めた。  浜口は一回にも四球を与えており、三回途中、4安打、8四死球、2奪三振の6失点という内容だった。

◆広島が19安打15得点の猛攻で連敗を2で止めた。3番・丸が14号ソロ&15号3ランを放つなど3安打4打点の活躍。投げては、先発・岡田が7回を3安打7奪三振、1失点と試合を作り、6勝目(2敗)を挙げた。  広島は岡田、DeNAは浜口が先発した。広島は二回、一死二、三塁と好機を作ると、会沢が左前適時打を放ち、1-0と先制した。その裏、DeNAは先頭の4番・筒香が左中間スタンド中段へ19号ソロを放ち、同点に追いついた。  三回、DeNA・浜口が乱れた。先頭の田中に死球、菊池は二ゴロも丸に四球。一死一、三塁で鈴木に右中間二塁打で1点を奪われると、二死満塁から西川、会沢、岡田、田中に連続四球を与え、この回一挙5点を失い降板した。大乱調の浜口は2回2/3で、4安打、8四死球、2奪三振の6失点という内容だった。  さらに広島は四回、丸が2番手・平田から左翼ポール際に飛び込む14号ソロを放ち、7-1とした。広島は七回、丸が4番手・加賀からこの日2本目の本塁打となる15号3ランなどで6点を追加し13-1。さらに八回、九回にも1点ずつ重ね、突き放した。

◆広島が大勝。3番・丸の14号ソロ&15号3ランをなど19安打15得点の猛攻で連敗を2で止めた。先発の岡田明丈投手(24)は7回を投げ7三振を奪うなど3安打1失点と試合を作り、6勝目(2敗)。七回に適時打を放つなど2打点をマークし、投打で貢献した24歳右腕はヒーローインタビューで笑みを浮かべた。  --ナイスピッチングでした  「ありがとうございました」  --炎天下の中でのピッチングだったが  「ちょっと疲れました」  --七回の満塁の場面、かなり気迫こもってるようにみえた  「仲間の方が点をいっぱい取ってくれたので粘れました」  --序盤からチームがたくさん点をとってくれたが、勇気になった  「すごい投げやすかったです」  --自身のタイムリーも得点に含まれている  「よかったです」  --5月23日以来の勝利となる6勝目  「嬉しいです」  --チームとしても連敗を止めた、大きかったのでは  「なんとかがんばりました。よかったです」  --今後も期待がかかるるとおもうが、今後に向けて  「チームの勝ちに繋げられるように一試合一試合頑張っていきたいと思います」

◆広島の岡田が5月23日以来の6勝目を手にした。7回を筒香のソロ本塁打による1失点にしのぎ「ぎりぎり粘れて良かった。落ち着いて投げられたのが良かったと思う」と息をついた。  打席でも押し出し四球と適時打をマークして自らを助け、味方の大量得点に加わった。投打にわたる活躍を見せたが、5四死球を与えるなど制球面には課題を残し「完投できると思ったけど悔しい」と反省を忘れなかった。

◆DeNAは2万8882人の観衆を集め、今季の主催試合の入場者が100万4931人となった。主催36試合目で100万人突破は、昨季の37試合を上回り球団史上最速。

◆DeNAの浜口は1-1の三回に1点を勝ち越され、なお2死二、三塁から申告敬遠を含め、プロ野球記録タイの5者連続四球を与えた。4連続押し出し四球で4点を献上して降板。救援陣も打たれて計15失点の大敗に「あれで試合を壊してしまったのが全て」と猛省した。  突如、制球が定まらなくなった原因をつかみ切れていないが「もう一回、時間を空けて、冷静に考えたい」と努めて前向きに語った。新人だった昨季は10勝を挙げたが、今季は8試合に登板し、まだ白星がない。「自分と戦っているようでは駄目。相手と勝負できるようにしたい」と巻き返しを期した。(横浜)
ラミレス監督(1イニング6与四球の浜口に) 「誇れる記録ではない。コントロールを失った。もう少し、いい投球ができると思っていた」

◆DeNAの先発、浜口は1日の広島戦で三回途中、4安打、8四死球、6失点で降板。試合後のラミレス監督は淡々とした表情だった。  「三回二死からがターニングポイントだった」  1-2の三回二死二、三塁から広島・バティスタに申告敬遠。満塁策をとったが、浜口はプロ野球ワースト記録に並ぶ4者連続押し出し四球で降板した。これにはラミレス監督も「誇れる記録ではまったく、ない」と振り返った。  その後に登板した中継ぎ陣も打ち込まれ、1-15の大敗に「勢いは広島で、何をやってもうまくいかない試合だった」と語った。  三回に6四球、1死球を与えた浜口。連続5四球はプロ野球タイ記録、1イニング6四球はセ・リーグのタイ記録だった。

◆DeNAの浜口は1日の広島戦に先発したが、三回途中4安打、8四死球、6失点と大乱調だった。  三回二死二、三塁からバティスタを申告敬遠で満塁策をとったが7番の西川から1番の田中まで4連続押し出し四球で降板した。荒れ球が持ち味でもある浜口に対して満塁策は"勝負手"となったが、「相手との相性だったり、前の打席の結果も含めて西川選手との対戦を選んだ」。前の打席で見逃し三振を奪っている西川との勝負を選択したが、制球が定まらずに「あそこは僕が抑えるべき。作戦通りにできなかった僕の実力不足です」と猛省した。  「自分と戦っているようじゃ勝てないと思う。常々そう思っていますが、相手と勝負できていない」。今季初勝利をかけた8度目の先発は苦い結果となってしまった。

◆2試合連続逆転負けから一転、大勝した。いずれも今季最多となる19安打15得点。三回一死一、三塁で鈴木が右中間へ勝ち越しの適時二塁打。その後も各打者が浜口の球を冷静に見極め、4者連続の押し出し四球で4点を加えた。七回は二死無走者から圧巻の7連打の猛攻をみせた。四回のソロに続いて、15号3ランをたたき込んだ丸は「しっかりと準備ができているからいいスイングができた」。交流戦明け7本塁打と絶好調だ。

◆DeNA・浜口遥大投手(23)が1日、広島10回戦(横浜)に先発し、2回2/3を4安打6失点で今季初黒星を喫した。プロ野球ワースト記録に並ぶ4者連続押し出し四球を与えるなど8四死球の大誤算。チームは今季ワーストの19被安打、打線も今季最少に並ぶ3安打と沈黙して1-15で敗れ、同一カード3連戦3連勝を逃した。  「どうして、ああなってしまったのか、冷静に考えたい。あれで試合を壊してしまった」  浜口が悔やんだのは三回だ。筒香のリーグ単独トップに立つ19号ソロで追い付いたが、直後に大きく崩れた。2-1とされた二死二、三塁から申告敬遠で満塁になると、7番から1番まで押し出し四球。1イニング6四球もリーグタイ記録だ。  それでも、ラミレス監督は「きょうで学んだこともある。次の機会で生かしてほしい」と雪辱のチャンスを与える考えを示した。球団最速、主催36試合目での動員100万人突破を果たした日。満員のスタンドを喜ばせることはできなかった。 (湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
413010.577
(↑0.006)
0
(-)
71366
(+15)
316
(+1)
83
(+2)
41
(+1)
0.264
(↑0.003)
4.13
(↑0.05)
2
(↑1)
阪神
343610.486
(↑0.008)
6.5
(-)
72269
(+6)
294
(+5)
41
(+1)
42
(-)
0.241
(↓0.001)
3.7
(↓0.02)
2
(-)
ヤクルト
343610.486
(↓0.007)
6.5
(↓1)
72319
(+5)
344
(+6)
65
(-)
38
(+1)
0.257
(-)
4.38
(↓0.03)
4
(↑1)
巨人
343810.472
(↑0.007)
7.5
(-)
70325
(+3)
293
(-)
67
(+1)
37
(+1)
0.262
(↓0.001)
3.86
(↑0.05)
5
(↓1)
DeNA
323720.464
(↓0.007)
8
(↓1)
72266
(+1)
304
(+15)
83
(+1)
46
(-)
0.246
(↓0.002)
3.88
(↓0.16)
6
(-)
中日
324110.438
(↓0.006)
10
(↓1)
69286
(-)
344
(+3)
47
(-)
38
(+1)
0.257
(↓0.002)
4.46
(↑0.02)