ソフトバンク(★2対5☆)ロッテ =リーグ戦9回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
11300 0000 5110
福岡
00000 1010 240
勝利投手:ボルシンガー(10勝1敗0S)
(セーブ:内 竜也(1勝3敗18S))
敗戦投手:石川 柊太(7勝4敗0S)
  DAZN
◆ロッテは初回、角中の適時打で先制する。その後は2回表に田村のソロで追加点を挙げると、3回には角中の2ランなどで3点を奪い、序盤から試合を優位に進めた。先発・ボルシンガーは7回1失点の好投で今季10勝目。敗れたソフトバンクは、打線が散発4安打と精彩を欠いた。

◆女子ゴルフの三浦桃香(19)が30日、ソフトバンク-ロッテ戦前にヤフオクドームでセレモニアルピッチを行った。  この3連戦は「みやざきスペシャルDAYS」として開催されており、宮崎出身の三浦がゲストとして登場した。マンゴーなど宮崎の特産品が描かれた、今シリーズの特別ユニホームに「MOMOKA 19」と背番号を入れ着用。ハーフパンツからのぞいた、小麦色に日焼けした美脚を豪快に上げたフォームで投球すると、ボールは三塁方向へワンバウンドでそれた。かわいらしいしぐさで恥ずかしがる姿に、鷹ファンの視線もくぎ付けになった。  初めての投球を終えた三浦はホッとした表情で「1番ホールと同じくらい緊張しました。(投球をゴルフで例えるとは)プッシュです。『ファー』ですね」と振り返り「たくさんの人に見られて、野球選手はメンタルが強いんだなと思いました」と驚いていた。  三浦は女子ツアーで今季2度の10位以内をマークするなど活躍しているが、前日29日には2次プロテストを通過できず悔しい思いをした。「注目していただいていますが、成績が伴っていない。もっと練習して結果を出せるよう頑張りたい。(目標は)シードを取ることです」と意気込んだ。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)がソフトバンク打線を7回3安打1失点に封じ、今季10勝目を挙げた。  パ・リーグの外国人投手としては88年郭泰源(西武)、97年キップ・グロス(日本ハム)、02年ジェレミー・パウエル(近鉄)に続き、史上4人目の2桁勝利一番乗り。  ボルシンガーは試合後「シーズン前に目標は言わなかったけど、心の中ではこのチームで10勝したいと思っていた」と笑顔で明かした。  井口監督も「良いですね。10勝ですからね。投げるたびに良くなる。しっかり投げてくれてるし、なぜかボルシンガーの時によく打つ(笑い)」とたたえていた。

◆29日にサヨナラ負けを喫したロッテの守護神、内竜也投手がすぐにやり返した。  3点差の9回に志願の登板。柳田、デスパイネから連続三振を奪い、3者凡退で今季18セーブ目をマークした。  井口監督は「本人が投げたいと言ったので、点差が開いても投げさせるつもりだった。しっかり投げてくれて、昨日のサヨナラ負けを払拭(ふっしょく)できたと思う。守護神を任せているから1年間やってもらわないと困るし、やられた次の登板は大事。しっかり抑えてくれました」とたたえた。

◆ソフトバンク内川聖一内野手がスタメンを外れた。工藤監督は「本人と話し合って決めました」と説明。故障などの理由ではなく、打撃の状態が上がらないためで、この日は代打待機していたが出番はなかった。  内川は「試合の状況で、どこで行くかという準備はしていました。何か(不調の)理由があるはずなので、しっかり見つけて、また出られるように頑張ります」と話した。

◆ソフトバンク福田秀平外野手(29)が、12年5月11日のロッテ戦以来6年ぶりの二塁守備に就いた。  8回に代打で出場し、そのまま高田のグラブを借りて二塁に入った。打球は飛んでこなかったが、バントのベースカバーなどを無難にこなした。  達川ヘッドコーチは「9回2死満塁で回ってくる可能性があった。(福田は)もともとショートやっとったんやから。昨日(29日)も長谷川を残していたら、回って来て打ったじゃろ」と、29日の同戦で代打から守備に就き、9回に適時打を放った長谷川勇を引き合いに出し説明した。福田自身は「緊張しましたが、あの場に立ったからには全力でやらないと。言われたところでやるだけです」と話した。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)がソフトバンク打線を7回3安打1失点に封じ、9連勝でパ・リーグ一番乗りとなる今季10勝目を挙げた。  パ・リーグで外国人投手の10勝一番乗りは88年郭泰源(西武)97年グロス(日本ハム)02年パウエル(近鉄)に次いで4人目。外国人投手のシーズン9連勝以上は9人、11度目(郭泰源が3度)で、来日1年目では10年ケッペル(日本ハム)9連勝、15年マイコラス(巨人)11連勝、同年バンデンハーク(ソフトバンク)9連勝に次いで4人目。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)がソフトバンク打線を7回3安打1失点に封じて今季10勝目を挙げた。パ・リーグの外国人投手としては史上4人目の2桁勝利一番乗り。6月27日には第1子の長男ルークくんも誕生しており「今日は本当に特別な日になった。日本で子供が生まれて良い投球もできて、素晴らしい経験になってる。周りは良い人たちばかりで、最高のファンもいる。本当に野球が楽しいよ」。"パパ1勝"に表情を崩した。  自身9連勝も危なげない内容だった。走者を出して迎えた柳田との2度の対決はいずれも内野ゴロに切った。最大の特長は直球が動き、すべての球種で緩急がつけられること。フォーシームで投げても自然とカット回転する直球は実は偶然の産物で「大学時代に指先にまめができて。気にしながら投げていたら直球が動くようになったんだ(笑い)」という。  開幕前の評価は高くなかった。直球は130キロ台で変化球も不安定。それがこの日は最速145キロをマークし、縦横2種類のスライダー、落差の大きいカーブを面白いように決めた。「シーズン前に目標は言わなかったけど、心の中ではこのチームで10勝したいと思っていた」と明かした右腕はまだまだ白星を重ねそうだ。【千葉修宏】

◆ソフトバンクの借金は「2」となった。70試合目。長髪をなびかせて投げ込むロッテ先発ボルシンガーにまたもやられた。借金2? 今季のホークス先発投手の勝敗数である。25勝27敗。6月16日の交流戦対広島(ヤフオクドーム)でバンデンハークが勝ってから、先発投手に白星がない。サファテ、岩崎が離脱し「勝利の方程式」の再編を余儀なくされている今季、視線はブルペン陣にいきがちだが、先発陣の苦しいマウンドも続いている。ちなみに昨年の70試合時点では34勝21敗。先発投手だけで13個の貯金をつくった。  前夜(6月29日)のサヨナラ劇のお祭り気分も吹き飛ぶこの日の完敗。まだ下位に位置しているが、井口ロッテは同じ70試合で先発陣の勝敗数が29勝23敗。ペナントレースの折り返しを迎えると、ホークスが追う立場になる可能性もある。  先発陣に劇的な変化を期待しつつ、ブルペン仕様も変えなければならないのではないだろうか。この日、救援した寺原、岡本は走者を出しながらも5イニングを無失点で耐えた。先発不振で配置転換となっている武田もカード初戦で中継ぎ登板し、3回1失点投球。ブルペンの負担増は百も承知だが、先発陣の奮起を促す一方で、ロング救援できる中継ぎ陣の整備、試合中盤の打線の得点力増も図らなければならない。昨年ほどの「先行逃げ切り」は厳しい。それはこれまでの70試合が証明している。  7月に入った。シーズンはいよいよ過熱する。必勝の「フォーム」を整える時間は、もうそんなに残されてはいない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク打線がロッテ先発ボルシンガーの前に沈黙した。7回まで3安打に抑えられ、得点は6回に長谷川勇の二ゴロの間に得た1点のみ。工藤監督は「スライダーがいいところに決まると、打ち崩すのは難しい」と険しい表情だ。  日本一だった昨季は目立った天敵はいなかったが、ボルシンガーには今季2戦2敗。前回対戦した5月19日も7回4安打で1点も取れていなかった。他にも今季は日本ハム上沢やオリックス田嶋、西武カスティーヨらに苦戦。首位西武からロッテまでの5チームが4ゲーム差と混戦模様のパ・リーグで苦手投手を作ってしまうと、勢いに乗りづらくなる。  さらに、打線から内川の名前が消えた。工藤監督は「本人と話し合って決めました」と説明。故障ではなく、打撃の状態が上がらないためだった。内川は6月24日のオリックス戦で本塁打を放ったが、同26日からの沖縄での日本ハム2連戦は内野安打1本ずつのみ。前日29日のロッテ戦は4打数無安打に終わった。特に、40試合までで11個しかなかった三振を、ここ3試合で4個も喫していた。  この日、出番のなかった内川は「何か(不調の)理由があるはずなので、しっかり見つけて、また出られるように頑張ります」とコメント。藤本打撃コーチは「本人も自分の打撃に納得できないところがあると思う」とおもんばかった。  内川は今後も代打待機しながら、打ち込みの量を増やすなどして調整し、先発復帰を目指す。【山本大地】

◆ソフトバンク上林が2試合連発となる12号ソロを放った。  4点を追う8回に、中越えへの1発。これで6月は9本目となった。「読みが当たっているのが一番大きいですね。ホームランは狙って打てない。もっとヒットを打ちたい」。今季70試合目で、早くも昨季の自己最多13本に王手をかけた。

◆ロッテの田村龍弘捕手は30日、ソフトバンク戦の二回に今季1号となるソロを左翼席に放った。一回には角中の適時打で先制、この回はバッテリーを組むボルシンガーを本塁打で援護した。  昨年8月20日のオリックス戦(京セラドーム)以来となる一発に「打ったのは抜けたボールですかね。清水将バッテリーコーチから"思いきり振れ"といわれ、打撃練習から感じがよかった。少し泳いだが入ってくれてよかった」と振り返った。

◆ロッテは先発したマイク・ボルシンガー投手(30)が7回3安打1失点の好投を見せ、リーグトップの10勝目(1敗)を挙げた。打線は角中勝也外野手(31)の3号2ランなどで三回までに5点を奪って主導権を握った。  ボルシンガーは球速140キロ台そこそこながら直球をコーナーに散らし、スライダー、カーブとのコンビネーションでソフトバンク打線に的を絞らせなかった。六回には1点を失ったものの、七回まで1失点と好投しリリーフに後を託した。  27日に夫人が第1子となる長男を出産し、父となった助っ人右腕を打線が強力に援護。一回に角中が適時打を打って先制すると、二回には捕手・田村のソロで追加点を挙げた。三回にも角中も2ランなどが飛び出し3点を入れ、5-0。序盤から試合を優位に進めた。終盤は八回に2番手・大谷が1点を失ったが、九回を内が締め逃げ切った。  試合後、ボルシンガーは「バックがしっかり守ってくれて、本当によく点を取ってくれた。今シーズンは信じられないくらい、自分でいい仕事ができている」と味方の援護に感謝。自身の投球を振り返り「前半は緩急をつけて、変化球でストライクが取れた。そうやって変化球中心にまっすぐも良くなっていった。きょうは思い描いた通りの投球ができた」と笑顔を見せた。父親となって初めて挙げた白星に「きょうは子供が生まれてから投げる特別な登板だった。絶対にチームに勝ちをつけたいと思っていた。ウイニングボールを早く息子に届けたい。妻も待っている」と喜びを爆発させた。

◆ロッテ打線が序盤に石川を攻略した。一回は二死から安打で出た中村が二盗し、角中が右前に先制適時打を放った。角中は三回に2点本塁打も放ち「ボルシンガーは子供が生まれてから最初の登板だったから、野手みんなで点を取って出産祝い」と笑った。  全ての回で走者を出したが、四回以降は無得点。14残塁と詰めが甘く、井口監督は「欲を言えばダメ押ししたかった」と注文を忘れなかった。
田村(二回に今季初本塁打) 「抜けたボールを打った。清水バッテリーコーチに『練習から思い切り振れ』と言われている。練習から感じが良かった」

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)は30日、ソフトバンク 9回戦(ヤフオクドーム)で7回1失点と好投、自身9連勝でリーグ最速の10勝目を挙げた。  「早く息子にウイニングボールを届けたいね」  柔和な笑顔がいつも以上に緩んだ。打ち気をそらすカーブ、タイミングを外すスライダー、微妙に動く直球。それだけ。しかし巧みな技がなければ10勝には簡単に手は届かない。  この日は「直球も走っていたし、追い込んでストライクからボールになるスライダーでうまく打ち取れた」とソフトバンク打線を翻弄。六回を終え球数は100球に達していたが「開幕のころは100球で疲れも出たけど今は大丈夫。コーチも何も言ってこなかったから」と迷わず七回のマウンドに上がった。  開幕前のオープン戦では防御率8・36と不安視されたが、始まってみれば着々と勝ち星を積み上げ、気がつけばリーグトップ。何より、今のボルシンガーのモチベーションになっているのは27日に誕生したばかりの第1子の長男だ。夫人のローレンさん(31)と話し合い、日本で出産することを決断。外国人選手の夫人らが協力し、初めての、しかも母国ではない日本での出産を支えた。  当初26日の予定日が1日ずれ、「あまり眠れなかった」とボルシンガー。練習日程も変更し、福岡入りしたのもチームから1日遅れの試合前日と"異例ずくめ"に「本当に特別な1週間だった」と笑う。  それでも無事に任務を遂行。6月は5勝を挙げ月間MVP候補に浮上するのは間違いない。それでも「1人の力ではなくて、ぼくの試合で打ってくれる野手、監督、コーチに感謝したい」という言葉に人間性がにじんだ。(芳賀宏)

◆ソフトバンクの内川が不調のため欠場した。右膝痛から16日に復帰したが、その後の8試合で31打数7安打、打率2割2分6厘と状態が上がらなかった。  内川は「(不調には)何か理由があるはず。そこをしっかり見つけて、また出られるように頑張りたい。(右膝は)全然、大丈夫」と語った。

◆ソフトバンク打線はボルシンガーに対して7回で3安打、得点は内野ゴロの間に入った1点のみ。5月19日も7回を無得点に抑えられており、攻略の糸口がつかめていない。  四回二死から柳田が左翼フェンス直撃の二塁打を放った後、デスパイネが空振り三振に倒れるなど、最後までたたみかけられなかった。工藤監督は「スライダーがいいところに決まると、なかなか難しい」と悔しそうに話した。
上林(八回に12号ソロ。6月は9本塁打) 「読みが当たっているのが一番大きい」

◆石川は4回を投げ、5失点で4敗目。5月が終わるまでに7勝を挙げながら、6月は4度の登板で1度も勝てなかった。「投げ切るべきところはもっと厳しく投げるべきだった」と反省した。工藤監督は「ストレートは走っていたし、コントロールもそう悪くはなかった」と首をかしげた。石川は1軍デビューを果たした昨季、夏場以降に調子が落ちた。今季は体を絞っており、これからが真価の問われる時期となる。

◆打線が第1子誕生後の初登板となったボルシンガーをバックアップ。二回には女房役の田村が「練習から感じがよかった」と1号ソロを放てば、4番・角中も「みんなで点を取って出産祝いに」と一回の先制適時打に続き、三回には3号2ランで祝砲を上げた。井口監督も「欲をいえば中押し、駄目押しもほしかったけどよく打った。(前日の)サヨナラ負けの悔しさを払拭できた」と笑顔だった。

◆ロッテは30日、ソフトバンク9回戦(ヤフオクドーム)に5-2で勝利。先発のマイク・ボルシンガー投手(30)が7回3安打1失点で自身9連勝。リーグ一番乗りの10勝目を挙げた。  「直球も走っていたし、追い込んでからのスライダーで打ち取れた。早く息子にウイニングボールを届けたいね」  新米パパとしては初勝利だ。スライダーとカーブを織り交ぜた巧みな投球術で鷹打線を封じた。  夫人のローレンさん(31)の出産予定日だった26日朝から千葉・船橋市内の病院で待機。無事に27日に長男は誕生したものの「1時間くらいしか眠れなかったから」と苦笑いした。  6月は5勝を荒稼ぎ。目標に据えていた10勝に到達し、待望の長男も誕生した。「日本で息子が生まれ、特別な1週間、特別な月になった」とボルシンガー。月間MVP候補にも浮上した助っ投がロッテには欠かせない存在となっている。 (芳賀宏)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
403010.571
(↓0.009)
0
(-)
72392
(+1)
332
(+9)
81
(-)
85
(-)
0.275
(↓0.001)
4.37
(↓0.06)
2
(-)
日ハム
413100.569
(↑0.006)
0
(↑1)
71309
(+5)
277
(+2)
83
(+1)
52
(-)
0.245
(↑0.001)
3.61
(↑0.03)
3
(-)
福岡
373300.529
(↓0.007)
3
(-)
73300
(+2)
287
(+5)
95
(+1)
44
(-)
0.25
(↓0.002)
3.9
(↓0.01)
4
(-)
ORIX
363430.514
(↓0.008)
4
(-)
70278
(+2)
276
(+5)
58
(-)
45
(+1)
0.24
(-)
3.54
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
363400.514
(↑0.007)
4
(↑1)
73279
(+5)
275
(+2)
36
(+2)
72
(+1)
0.259
(↑0.001)
3.59
(↑0.02)
6
(-)
楽天
274410.38
(↑0.009)
13.5
(↑1)
71245
(+9)
292
(+1)
63
(+2)
40
(-)
0.241
(↑0.002)
3.83
(↑0.04)