西武(3対3)ORIX =リーグ戦10回戦・メットライフ=
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ORIX
00020 1000 0003140
西武
00001 0200 000381
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
◆オリックスは4回表、ロメロの2ランで先制に成功する。一方の西武は2点ビハインドで迎えた7回、中村が2打席連続本塁打となる2ランを放ち、試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆4人組ビジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」の樽美酒研二(37)が、始球式で135キロの速球を披露した。  背番号「11」の今井のユニホーム姿で登場。「しっかり投げさせていただきますので、よろしくお願いします」とあいさつし、マウンドに向かった。ワインドアップのフォームから豪快に投げ込むと、1球目に135キロをマーク。右手を突き上げ、ジャンプして喜びを表現した。2球目は132キロ、3球目は133キロだった。  GENERATIONS関口メンディー(27)が5日、巨人-楽天戦(東京ドーム)の始球式でマークした133キロ越えを達成し「本当に、自分が一番油断していた。今年で38歳ですが、改めてプロの道を目指していこうかなと思います」とおどけた。  昨日、シャドーピッチングを3時間行ったため右肘を痛め、患部にはテーピングを施し、痛み止めを飲んで大一番に臨んでいた。「38歳でもやればできる! この場を作っていただき、ありがとうございました。これからも、西武を応援させていただきます」と感謝していた。  この日は今季最初の「生ビール&チケット半額デー」として開催され、樽美酒がゲストとして来場した。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手が3戦連発となる先制の13号2ランを放った。  4回無死二塁から西武ウルフのカーブを強振。弾丸ライナーで左翼席に突き刺した。ロメロは「とにかくバットの芯でボールをとらえることを考えていた。打球が低かったから、どうかなと思ったけど、なんとか入ってくれたね。先制点を取ることができてよかったよ」と振り返った。

◆西武中村剛也内野手(34)が、8試合ぶりのスタメン出場で1試合2本塁打を放った。  0-2の5回無死、オリックス先発金子の142キロ直球を右翼席へ運び、今季2号。  さらに2点を追う7回1死一塁、初球の128キロチェンジアップを今度は左翼席へ。3号2ランで同点に追いついた。  1試合2本塁打は、17年7月3日の日本ハム戦(東京ドーム)以来、約1年ぶり。本拠地メットライフドームでは、今季初本塁打だったが「打ててよかったです」と冷静に振り返った。  辻監督は「今日はさえていた。ずっと自分の中でいろいろ考えながら打撃をやっていて、少しずつ良くなっていた」と"おかわり"の復活を喜んだ。

◆西武は投手陣が踏ん張り、今季初めての引き分けとなった。  先発のウルフは、3回までに併殺を含む8つのゴロアウトに打ち取るなど、上々の立ち上がりだった。  しかし4回にオリックス・ロメロに2ランを許すと、6回にもT-岡田にソロ本塁打を浴び、5回2/3を被安打10の3失点でマウンドを降りた。  6回途中からは、小石、ヒース、増田、カスティーヨと継投でしのいだ。3-3のまま延長戦に突入し、10回は大石が投げ、11、12回は平井が2イニングを抑え、スコアボードには0が並んだ。  辻発彦監督は「10、11、12回は(中継ぎが)よく頑張った。投手陣は、全員が必死でやっている」と評価した。

◆西武中村が、8試合ぶりのスタメン出場で2本塁打を放った。1試合2本塁打は17年7月3日の日本ハム戦(東京ドーム)以来、約1年ぶり。通算360号は、村田修一に並んで歴代27位タイ。試合は今季初の引き分けに終わった。  0-2の5回無死、オリックス先発金子の142キロ直球を右翼席へ運んだ。さらに2点を追う7回1死一塁、初球の128キロチェンジアップを左翼席へ"おかわり"。2ランで同点とし、ベンチ前で捕手炭谷とお辞儀ポーズをすると笑顔を見せた。2本塁打を放ったオレンジ色のバットは、交流戦終盤に炭谷から贈られ、練習で使用していたもの。今季は開幕から先発出場を続けていたが、左肩痛で2軍も経験。さまざまなバットを手に取り試行錯誤をしている中で、普段よりも軽いバットが運命の1本となった。「(炭谷)銀仁朗が念を込めてくれたので、打てました。打てて良かったです」と話した。  ▼中村が2、3号と2打席連発。1試合2本以上のマルチ本塁打は昨年7月3日日本ハム戦以来で現役最多の通算37度目。マルチ本塁打の最多記録は王(巨人)の95度、パ・リーグ記録は門田(ダイエー)の59度だが、西武で37度は清原に並び最多回数となった。なお、金子からは10、11本目で、中村が10本以上打った投手は金子が初めて。

◆西武秋山が、68試合目で12球団最速となる今季100安打に乗せた。  3回無死、金子の130キロチェンジアップを捉えた。打球は横っ跳びした二塁手小島のグラブの下を通って右前へ抜けた。「数字は気にはなるけど(シーズンが)やっている最中は気にしていないです」と淡々と話した。

◆オリックスがヘロヘロの今季3度目引き分けだ。14安打を放つも得点はロメロ、T-岡田の本塁打による3得点だけ。救援5投手が踏ん張ってドローに持ち込んだが、これで16日DeNA戦から7試合で延長戦は5度目。  福良監督は負担がかかるリリーフ陣について「ほんとにもう投手が毎回、毎回、頑張ってくれている」と褒めつつ「ちょっと心配やね」と表情を曇らせた。

◆オリックスのルーキー福田が異例の遠距離「親子ゲーム」に出場した。  27日、出場選手登録が抹消される予定で午前中に都内の宿舎から大阪・舞洲に戻り2軍戦に出場。ところが急きょ、ベテラン小谷野の登録抹消が決まり抹消が取り消しに...。2軍戦後に西武戦が行われるメットライフドームに向かい9回に到着。延長11回から出場した。福田は「向こうで打席にも立てたんで良かった」と苦笑いだった。

◆オリックスのロメロが四回に3試合連続本塁打となる13号2ランを放った。無死一塁で打席に入ると、ウルフの初球が暴投となり走者は二塁へ。相手投手の動揺を見逃さず2球目のカーブを左翼席に運び「とにかくバットの芯でボールを捉えることを考えていた」とうなずいた。  前日26日に続く先制2ラン。「打球が低かったからどうかなと思ったけど、何とか入ってくれたね」と両手をたたいて喜んだ。

◆西武の中村が今季初の1試合2本塁打をマークした。金子に対し、0-2の五回に先頭打者で右越えへソロを運ぶと、1-3の七回は一死一塁でチェンジアップを左翼スタンドに放り込む3号2ラン。ベンチでナインから祝福され「打てて良かった」と喜んだ。  打率1割台と打撃不振に苦しみ、15日の中日戦以来の先発出場だった。辻監督の起用に、持ち味の長打力で応えた。

◆オリックスの金子は7回6安打3失点で勝敗は付かなかった。四回までは走者を出しながらも無失点と粘ったが「ゼロには抑えていたが、球数も多くなったし苦しい投球になってしまった」と反省した。  中村に2本塁打された。2-0の五回にソロ、3-1の七回には同点2ランを浴び「同じバッターに打たれてはいけなかった。何とか抑えたかった」とうなだれた。
福良監督(金子に) 「一発で仕留められた。そういうところ。球は全然悪くなかった」

◆西武の辻監督は今季初の引き分けを「勝てるチャンスはあった。もったいなかった」と振り返った。七回に中村の2ランで追い付き、九回から延長十一回までは毎回、得点圏に走者を進めたが、攻めきれなかった。  サヨナラ勝ちした2位日本ハムとのゲーム差は0・5に縮まった。「まだ抜かれてないよね。まだまだ(シーズンは)半分以上あるから」と焦る様子はなかった。 ウルフ(六回途中3失点) 「状態は悪くなかったが、要所でボールが高めにいったところが反省」

◆両チームとも打線がつながらず延長十二回の末、引き分けた。西武は1-3の七回、中村の2打席連続となる3号2ランで追い付いた。オリックスは14安打をマークしながら、ロメロの2ランと、T-岡田のソロによる3点にとどまった。

◆オリックスは16日のDeNA戦から7試合のうち5試合で延長戦となった。しかもこの5戦は3敗2分けと白星がなく、福良監督は「本当に毎回毎回、ピッチャーが頑張ってくれているが、追加点が取れなかった」と渋い表情だった。  四回はロメロが2ランを放った後も、無死から連打で好機をつくりながら無得点。3-3で突入した延長十回からは毎回走者を得点圏に進めながらも本塁が遠かった。福良監督は「勝ち越せるところがいっぱいあった」と話した。
T-岡田(六回に9号ソロ) 「何とか塁に出ることを考えていたが、カーブを完璧に捉えることができた」 吉田一(延長十回を抑え、15試合連続無失点) 「あまり気にしていない。投げられるのはチームに貢献できているということ」

◆4時間超える死闘も3-3の引き分け。福良監督は「本当にもう、毎日毎日投手ががんばってくれている」と投手陣に感謝したが、打線にはおかんむり。「(四回に)2点取ったあとに追加点が取れない。勝ち越せるところが何回かあった。そういうとこですね」。ここ7試合で5度目の延長戦となったが、この期間は3敗2分け。勝ちきれず「ちょっと心配ですよね、リリーフ陣が」と救援陣の負担増を懸念した。

◆西武は27日、オリックス10回戦(メットライフ)で今季最長の4時間37分の末、3-3で引き分け。打率1割台と不振にあえぐ中村剛也内野手(34)が、2本塁打を含む3安打3打点の活躍をみせた。  「打ててよかったです」  今季初めて本塁打の「おかわり」でレオ党を喜ばせた。2点を追う五回先頭で、金子の直球を右翼席へ運ぶ2号ソロ。七回一死一塁で放った2打席連発となる同点の3号2ランは左翼席中段に着弾。大きな放物線を描いた"らしさ"満点の一発で37度目の1試合2本塁打をマーク。黄金時代の4番、清原和博氏(50)の持つ球団記録に並んだ。  交流戦の練習中から試していた炭谷のバットで結果を出し「(自分のバットよりも)軽い。銀(炭谷)が"念"を入れてくれた」と感謝した。  今季5度目の「8番」で8試合ぶりの先発出場。6度の本塁打王に輝いた主砲も不遇の日々が続く。4月中旬に守備で左肩を痛めて1カ月以上、戦列を離れた。今月9日の巨人戦(東京ドーム)でようやく初本塁打。77打席を要した一発に「ホッとしたというよりも、これからもっと打たないと。1本打つと、こんなに(報道陣が)来るんですね」と、自虐的に話していた。 「ちょっとずつよくなってきた。ライトもあそこまで飛んだし、レフトもすごかった」と辻監督。2位・日本ハムに0・5ゲーム差に迫られたが、今後に期待を抱かせる主砲の復活劇。やはり、猛獣打線に「おかわり君」は欠かせない。 (花里雄太)
三回の右前打で両リーグ最速の今季100安打に到達した西武・秋山 「ゴールではない。やっている最中はあまり意識していないです」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
392810.582
(-)
0
(-)
75376
(+3)
297
(+3)
76
(+2)
84
(+1)
0.275
(↓0.002)
4.08
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
403000.571
(↑0.006)
0.5
(↑0.5)
73303
(+3)
273
(+2)
82
(+1)
52
(-)
0.245
(-)
3.66
(↑0.02)
3
(-)
福岡
363200.529
(↓0.008)
3.5
(↓0.5)
75292
(+2)
277
(+3)
92
(-)
44
(+3)
0.251
(-)
3.87
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
353230.522
(-)
4
(-)
73263
(+3)
256
(+3)
57
(+2)
42
(+2)
0.237
(↑0.001)
3.4
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
353300.515
(↑0.008)
4.5
(↑0.5)
75269
(+4)
267
(+3)
33
(-)
70
(+1)
0.258
(↑0.001)
3.58
(↑0.02)
6
(-)
楽天
254410.362
(↓0.006)
15
(↓0.5)
73221
(+3)
290
(+4)
59
(+2)
37
(-)
0.235
(-)
3.91
(-)