西武(★2対4☆)ORIX =リーグ戦9回戦・メットライフ=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
00021 0001 4100
西武
00001 1000 270
勝利投手:アルバース(9勝1敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝0敗19S))
敗戦投手:十亀 剣(4勝6敗0S)
  DAZN
◆オリックスは4回表、ロメロの2ランで先制する。その後は5回に、2死一三塁から吉田正の適時打で追加点を挙げると、9回には大城の適時打でリードを広げた。投げては、先発・アルバースが6回途中2失点で今季9勝目。敗れた西武は、中盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆オリックス増井浩俊投手が34歳の誕生日にリーグトップの19セーブ目を挙げた。  2点差の9回に登板し、岡田、金子侑、秋山を3者凡退。「誕生日がつらくならなくて良かった。9回に点を取ってくれて、1発はいいと気持ちが楽になりました」と笑顔で振り返った。

◆西武の山賊打線がオリックス先発アルバースに苦しむ中、木村文紀外野手が存在感を見せた。  5月1日に初対戦した際に2安打を放っており、相性の良さから6試合ぶりの先発で起用された。  4回まで西武は内野安打1本に抑えられていたが、3点を追う5回1死、木村がカウント2-2から140キロの高め直球を左前打とした。8番岡田が二塁打で三塁に進み、金子侑の二ゴロの間に生還。1点を返した。  140キロ前半の直球に差し込まれる打者もいる中で、木村は「球速は、ガンで出ている以上に速く感じる。(アルバースは)テークバックが小さいので、普段よりもタイミングを早くとっている。それで、合っていると思う」と振り返った。  今季2戦2敗となったが「今後も、どこかでまた当たると思うので、打てるように準備をしていきたい」と見据えていた。

◆西武十亀剣投手が7回被安打8、3失点で6敗目を喫した。  初回、3者連続三振と上々の立ち上がりを見せた。安打を許すも、粘りの投球を見せていたが、4回無死一塁でオリックス・ロメロに初球の高め146キロの直球を左翼席に運ばれ、先制の2ラン。5回にも1点を失った。  辻発彦監督は、本塁打を許した球について「腕の振りが強く見えなかった。勝負にいっている球には見えなかった。疑問が残っている」と首をひねった。  十亀は中13日と登板間隔が空いた中での先発と難しさもあったが「2点勝負だと思っていた。1発がいけないところで、打たれてしまった。結果的にあの2点で、相手を楽にしてしまった」と反省した。

◆オリックスの持ってる男アルバースが5回1/3を投げ5安打2失点でリーグトップタイの9勝目を挙げた。序盤からテンポよく山賊の異名を取る西武打線を料理。6回途中で連打を浴びて降板したが、黒木、吉田一、山本、増井とリリーフ陣がゼロのバトンをつないで白星を手にした。雨天中止の影響などで中13日の登板だったが「不安もあったけど、自分としては思ったところに投げられた」と納得の内容だ。  球団の助っ人では96年の日本一に貢献したフレーザー以来の7連勝。12試合に先発して黒星は4月25日の日本ハム戦だけと勝率は9割。福良監督もフレーザーの名前に「ずいぶん昔やね」と笑いつつ「勝ち運を持ってる。リズムがいいですから」とチームの勝ち頭をたたえた。練習にも真摯(しんし)な姿勢で取り組む左腕は「彼らがいなかったら勝ちが付いていない」とリリーフ陣に感謝。今季加入のマジメ助っ人が、投手陣をけん引している。

◆オリックスのロメロが2試合連続の本塁打を放った。四回無死一塁から初球の146キロを捉えると、打球は左中間に飛び、フェンスをぎりぎり越えた。12号2ランに「外野の頭は越えてくれるかなという感じだったんだけど、何とか入ってくれてよかった」と振り返った。  右足首のけがで先発を外れていた吉田正が4番で復帰。ロメロの打順は5番に下がったが、持ち前の長打力で先制点をたたき出した。「少し詰まったけど、しっかり振り切れた」と喜んだ。

◆オリックスは四回にロメロの2ランで先行し、五回に吉田正の適時打、3-2の九回に大城の適時打で加点した。アルバースが六回途中2失点でリーグトップに並ぶ9勝目。継投で逃げ切った。西武は終盤の好機で攻めきれなかった。

◆西武の十亀は、7回3失点で6敗目を喫した。悔やんだのは0-0の四回、ロメロに許した2ラン。「2、3点の勝負だと思っていた。一番打たれてはいけないところでのホームランだった」と反省した。  無死一塁から146キロの速球を左中間スタンドに運ばれた。捕手の岡田はやや腰を浮かせ高めを要求したが、わずかに甘く入った。「あそこで2点を与えて、相手に(流れが)いってしまった」と敗因を挙げた。

◆西武は看板の強力打線が2得点にとどまった。五回までは内野ゴロの間の1点のみ。六回1死一、三塁から森の適時打で1点差に迫ってアルバースを降板させたが、後が続かなかった。七、八回も得点圏の走者をかえせなかった。  辻監督はアルバースについて「打てないね。コントロールと、コンビネーションがいい。真っすぐに差し込まれている」と脱帽した。
森(六回に適時打) 「うまく抜けてくれた。打ててよかった」

◆オリックスのアルバースが六回途中2失点で7連勝を飾り、リーグトップに並ぶ9勝目を挙げた。持ち前のテンポの良い投球で西武打線を寄せ付けず、四回まで無失点。「調子自体は悪くなかった。五回、六回はアンラッキーなヒットが続いたが、それもゲームの一部」と納得顔だった。  3-1の六回1死から四球を与えて連打を浴び、1点差とされて降板したが、救援陣が後続を抑えた。「野手が点を取ってくれただけじゃなくブルペンにも感謝したい」と話した。
増井(34歳の誕生日に19セーブ目を挙げ) 「誕生日がつらくならなくてよかった。九回に1点取ってくれて、だいぶ楽になった」 山本(八回を抑え、防御率は0点台に) 「変化球が入らないとしんどいが、最後は真っすぐで押し切れた」 黒木(六回に好救援) 「いつも以上に自分の中で何とかしなきゃいけないと思っていた」

◆右足関節捻挫で2試合ベンチスタートだった吉田正が「4番・DH」でスタメン復帰。2-0の五回二死一、三塁で中前打を放ち、チームの勝利に貢献した。患部の状態は万全ではないが、「手打ちになってますけど、打てるコースにしっかりスイングを"かけた"」と高い技術を見せた。福良監督も「(吉田)正尚が(打線に)入ると違う」と評価した。

◆先発の十亀は7回3失点で6敗目(4勝)を喫した。二、三回のピンチは無失点で切り抜けたが、四回にロメロに先制2ランを浴び「2、3点の勝負だと思っていた。一番打たれてはいけないところ。防げる点だったし、相手に(流れが)いってしまった」と悔やんだ。辻監督は「またホームラン。勝負にいった球には見えなかった」と厳しかった。

◆アルバースは5回1/3を5安打2失点で、リーグトップタイの今季9勝目(1敗)。球団の助っ人では1996年のフレーザー以来となる7連勝だ。「野手が点を取ってくれている。それだけでなく、黒木、吉田(一)、山本、増井、彼らがいなかったら勝ちが付いていない。ブルペンにも感謝したい」。フレーザーは同年に10勝を挙げ、日本一に貢献。福良監督も「96年以来? えらい昔ですね。大したものです」とたたえた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
392800.582
(↓0.009)
0
(-)
76373
(+2)
294
(+4)
74
(-)
83
(-)
0.277
(↓0.001)
4.11
(-)
2
(-)
日ハム
393000.565
(↑0.006)
1
(↑1)
74300
(+5)
271
(-)
81
(+2)
52
(-)
0.245
(-)
3.68
(↑0.06)
3
(-)
福岡
363100.537
(↓0.008)
3
(-)
76290
(-)
274
(+5)
92
(-)
41
(-)
0.251
(↓0.003)
3.88
(↓0.02)
4
(-)
ORIX
353220.522
(↑0.007)
4
(↑1)
74260
(+4)
253
(+2)
55
(+1)
40
(-)
0.236
(↑0.001)
3.42
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
343300.507
(↑0.007)
5
(↑1)
76265
(+4)
264
(+1)
33
(-)
69
(-)
0.257
(-)
3.6
(↑0.04)
6
(-)
楽天
254310.368
(↓0.005)
14.5
(-)
74218
(+1)
286
(+4)
57
(-)
37
(-)
0.235
(-)
3.91
(↓0.01)