ロッテ(☆2対1★)巨人 =交流戦3回戦・マリンスタジアム=
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巨人
00001 0000 190
ロッテ
00000 000 290
勝利投手:南 昌輝(2勝1敗0S)
敗戦投手:カミネロ(1勝1敗10S)
  DAZN
◆ロッテがサヨナラ勝ち。ロッテは0-1で迎えた9回裏、無死満塁の好機をつくると、代打・三木の内野ゴロの間に同点とし、続く平沢の適時打で試合を決めた。投げては、4番手・南が今季2勝目。敗れた巨人は、打線が毎回のように走者を出すも、好機を生かしきれなかった。

◆千葉・佐倉市出身で佐倉親善大使の歌手荻野目洋子(49)が17日、ロッテ-巨人3回前に君が代独唱を行った。  荻野目がプロ野球の試合で君が代を歌うのは昨年6月4日、リニューアルされた「長嶋茂雄記念岩名球場」(佐倉市)で開催されたイースタン巨人-ロッテ戦以来、2度目。「そんなに緊張感はなかったです。光栄ですし、みなさんが温かい掛け声をかけてくださって、うれしく思いながら歌いました」と話した。  試合では1番荻野が「ダンシング・ヒーロー」にのって登場。「うれしいですね。1文字違いで名前に親近感があるので」と喜んでいた。

◆巨人が守護神カミネロの独り相撲に泣き、痛恨のサヨナラ負けを喫し、交流戦を2年連続負け越しで終えた。  前夜は0-1で敗れたが、内海の好投や吉川尚のスクイズで、この日は逆に1-0で9回を迎えた。守護神を送ったが、先頭の角中に中前打を許すと、落ち着きを失った。代走岡田の俊足を警戒して、バントの構えをする清田にストライクが入らない。ストレートの四球で無死一、二塁とし、捕手小林がベンチの斎藤投手総合コーチを呼び、間を置いた。走者を気にして投球を置きに行っている内容に「腕を振っていけ」と鼓舞されて、次打者の鈴木に向かった。  だが今度は不安定な守備を露呈。三塁側へのバントに三塁手吉川大との連係がもたつき、自ら処理したが内野安打とされ、無死満塁。続く三木には高い投ゴロで同点とされ、最後は平沢に一、二塁間を破られ、サヨナラ負けを喫した。  今季11度のセーブ機会で初の失敗も、1点差の状況は今季3度目と競った展開での登板は少なかった。1点差は4月5日の中日戦以来と"間隔"も空いた。この日に限らず、点差が開いていると走者に無警戒となり、盗塁を容易に許す場面もあった。セーブ失敗は初めてだが、防御率5・19が現状を物語っている。  昨年は29セーブを挙げた2年目の助っ人右腕は「調子は良かった。調子が良い悪い関係なく、負けてしまうというのは起こりえる。自分がやるべき球を投げ切れなかったことが敗因だと思う」と冷静を貫き、今季初黒星に「自分でも初めてのセーブ失敗というのは分かっていた。でもシーズンでそういうことはどんなピッチャーでも起こること。考えないと。次回登板でもっといい結果を残さないといけない」と前だけに目を向けた。  村田ヘッドコーチ兼バッテリーコーチは「1回の失敗で変えるチームはないと思うよ」と守護神交代は否定しつつ「でも四球はもったいなかった。カンカンカンと打たれて負けるなら、あれだけど、防げるもんやから。バントさせておけば良かったのにな」と苦言を呈した。  守護神の乱調も痛かったが6回1死二、三塁など5回の先制点後に訪れたチャンスで追加点を奪えなかったことも響いた。高橋監督は「こうなってみると、そういうところですね」と認めた。交流戦の借金2に「良くはないですけど、終わったことは変わるわけではないので、これは現実」と話し「こういうのを取っていかないとなかなかね、勝率は上がっていかないと思うので、なんとかしていきたい」と接戦での強さを求めた。

◆巨人吉川尚輝内野手(23)が先制のスクイズを決めた。0-0で迎えた5回1死二、三塁。カウント2-1からロッテ酒居の135キロ外角低めのフォークにバントの構えで飛びついた。ボール球に食らいつき、高くバウンドさせて三塁走者が生還。投手戦となった試合を動かした。  「サイン通りに食らいついて行けて良かった。内海さんが投げている中で、先制点が取れたので良かったです」と振り返った。  試合は9回に守護神カミネロが打たれ、サヨナラ負けとなった。

◆ロッテが「8番右翼」でスタメン出場した平沢大河内野手(20)のサヨナラ右前打で勝利。交流戦の勝ち越しを決めた。  1点を追う9回裏に巨人守護神カミネロを攻め、無死満塁の好機をつくった。ここで代打三木亮内野手(26)がたたきつけるバッティングで、高く跳ねる投ゴロを打って同点に。さらに平沢が1死二、三塁から138キロフォークを右前に運んだ。井口監督は「平沢は、この何日か早出と居残りでバッティングしている姿を見て、非常に調子が良かったので。今日は何とかやってくれると思った。三木もしっかりつないでくれて。若い選手がしっかりやってくれたのは大きい」と、同点打、サヨナラ打の2人をたたえた。  5月24日の日本ハム戦以来のスタメン出場となった平沢は父の日に活躍したことについて「こういう日に活躍できてうれしいです。でもこういう日じゃなくても1試合1試合しっかりやるのが僕の立場。チャンスを生かすことができてよかった」と喜んだ。

◆ロッテ平沢大河内野手(20)が交流戦最年少のサヨナラ打で、パ・リーグに栄誉をもたらした! 1-1の9回裏1死二、三塁。巨人カミネロから右前打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。この1勝で交流戦はパの9年連続勝ち越しが決定。パ6球団は賞金およびドラフト会議の指名順優先権もゲット。大きな一打となった。  ビショビショになりながらも最高の笑顔が飛び出した。平沢は一塁を回ると、先輩たちからもみくちゃにされ、グラウンドに倒された。その上から容赦なくペットボトルの水が注がれた。「祝福の水? 初めてでしたし、いつもやる方だったのでうれしい」。交流戦史上最年少のサヨナラのヒーローは、初めてのサヨナラ打の喜びをかみしめた。  迷わず振り抜いた。同点の9回裏1死二、三塁。1ストライクから甘く入ってきた138キロフォークを右前へ運んだ。お立ち台で「僕が決めるという気持ちで打席に立ちました。勝ちにつながる一打だったので本当に良かった」と話すとスタンドは歓声に包まれた。 5月24日の日本ハム戦以来のスタメン出場。井口監督の「この何日か早出と居残り練習でバッティングしている姿を見て、非常に調子が良かった。今日は何とかやってくれると思った」という期待に応えた。地道に金森コーチとマンツーマンで下半身で打つ練習に取り組み、井口監督からは試合中も助言を受ける。「真っすぐに振り負けたくないという意識から、力の伝わるポイントで打ってなかった。どこで打てば1番力強い打球が打てるかベンチの後ろで話したりもします」(井口監督)。日ごろの努力が報われた。 これでパ・リーグが9年連続の交流戦勝ち越しを決めた。パの6球団にドラフト会議の指名優先権と賞金(1位1000万円、2位500万円、3位400万円、4位300万円、5位200万円、6位100万円)が支払われる。加えてチームの交流戦勝ち越しも決定。関係者みんなをニンマリさせる平沢のサヨナラ打だった。【千葉修宏】

◆巨人は五回一死から亀井、長野の連続安打で二、三塁のチャンスを作ると、8番・吉川尚がロッテ・先発の酒居の外角低めの変化球に対し、倒れ込むように飛びついてスクイズを決め、亀井が生還して先制した。  巨人の先発は内海。二、四回といずれも二死ながら三塁に走者を置いたものの、後続を断って得点を許さなかった。試合は五回を終えて1-0で巨人がリードしている。

◆ロッテは平沢のサヨナラ安打で巨人にサヨナラ勝ち。2連勝でカード勝ち越しを決めた。九回に登板した4番手の南が2勝目(1敗)。巨人は五回に奪った1点を守れず連敗を喫し、8勝10敗と負け越して交流戦を終えた。  先制したのは巨人。五回一死から亀井、長野の連続安打で二、三塁のチャンスを作ると、吉川尚がロッテ先発の酒居の外角低めの変化球に対し、倒れ込むように飛びついてスクイズを決め、亀井が生還して先制した。  ロッテも六回、藤岡裕のヒットと内野ゴロで二死二塁のチャンスを作り、巨人先発の内海を降板させたが、2番手・沢村に清田が空振り三振に仕留められ、反撃はならなかった。  ロッテ救援陣も六、七回と得点圏に走者を置きながら追加点を許さない。打線は沢村、マシソンの中継ぎ陣の前に八回まで無得点に抑えられていたが、0-1で迎えた九回に登板した巨人の守護神・カミネロを攻め、無死満塁の好機を迎える。代打・三木の高いバウンドの投ゴロの間に三走・岡田が生還し同点とすると、さらに一死二、三塁から平沢が一二塁間を破る適時打を放ち、サヨナラ勝ちした。

◆巨人の内海は白星こそ付かなかったが、六回途中無失点と好投した。球速は130キロ台でも直球で押し込み、チェンジアップを効果的に使った。「思ったところに投げられた球は少なかったが、粘り強く投げられた」と息をついた。  今季登板した4試合は全て2失点以下と、先発としての役割を果たしている。斎藤投手コーチは「好調を維持してくれている」と信頼していた。
斎藤投手コーチ(カミネロに) 「クイックでちゃんと投げられるようにしないといけない。カミネロの一番の弱点」
吉川尚(五回にスクイズを決め) 「食らい付いていけたので良かった」

◆ロッテの酒居は6回1失点で復調ぶりを示した。不振で2軍落ちし、4月29日以来の登板。「気合を入れてマウンドに向かった。4月よりも納得のいく球が投げられた」と充実感を漂わせた。  直球は140キロ台後半を計測し、力で巨人打線を抑えた。井口監督も「ストレートが(4月と)違った。ベース盤の上で強さがあった」と高評価した。
井口監督(交流戦の勝ち越しを決め) 「もっと上を目指す。(パの球団に)食らい付いていかないといけない」
南(九回を抑えて2勝目) 「投手陣がみんな、少ない失点で頑張っていた。僕も続きたかった」

◆酒居が4月29日以来となる先発登板。勝ち星こそつかなかったが、6回6安打1失点と好投し「4月よりも自分の納得のいくボールが投げられていると思う」と振り返った。開幕ローテーションを任されたものの、本来の球威がなく2軍で"ミニキャンプ"を敢行。その成果も出て、井口監督は「球速も出ていたし、次回が楽しみになった」と期待した。

◆先発した内海は六回途中5安打無失点と好投も、今季2勝目はならなかった。再三ピンチを招きながら、多彩な球種で狙い球を絞らせず、要所を封じた。36歳は「思ったところに投げられた球は少ないけど、粘り強く投げられた。良い結果は自信に変えていきたい」と前を向いた。

◆白星まで、あとアウト3つ。そこから手痛いサヨナラ負けを喫した。1-0の九回、守護神・カミネロが無死満塁から投ゴロで同点に追いつかれ、なお一死二、三塁で平沢に右前へ運ばれた。  「カミネロは(無死一塁からの)四球がもったいない。バントをさせておけば展開が変わったかもしれない」と村田ヘッド兼バッテリーコーチ。五回には吉川尚の投前スクイズで先制したが2点目が遠く、高橋監督は「チャンスはあったので、もう1点というところ」と悔やんだ。  交流戦は8勝10敗。先発投手が試合をつくっている好材料を踏まえ、指揮官は「そういうときに(白星を)取っていかないと、なかなか勝率は上がっていかない。何とかしていきたい」と22日のリーグ戦再開に視線を向けた。 (吉村大佑)
1点リードの九回に登板し、逆転サヨナラ負けを許した巨人・カミネロ 「自分の球を投げきれなかった。シーズンではこういうこともあると捉えて、前を向いてやっていくしかない」

◆ロッテは17日、巨人最終戦(ZOZOマリン)に2-1で逆転サヨナラ勝ち。平沢大河内野手(20)がサヨナラ打を放ち、チームは勝率を5割に戻した。 「僕が決めてやろうと思っていた。甘い球は思い切って振っていくつもりでした。最高です」  もはやこれまでと思われた0-1の九回、無死満塁で代打の三木のたたきつけた投ゴロの間に同点に追い付き、なお一死二、三塁で平沢が打席に入った。鋭く振り抜くと打球は一、二塁間を滑るように抜け、高校時代にもなかった人生初のサヨナラ打に。ベンチで手荒い祝福を受けた。  鳴り物入りで入団した宮城・仙台育英高出身の黄金ルーキーも3年目。本来の遊撃を新人のD2位・藤岡裕(トヨタ自動車)に奪われ、活路を求めて一、三塁、外野もこなせるよう練習に取り組んだ。先発出場は今季9試合目で、5月24日の日本ハム戦(ZOZOマリン)以来。「8番・右翼」で起用した井口監督は「早出、居残り練習で調子もいい。何かやってくれると思っていた」と目を細めた。  この勝利でチームの交流戦勝ち越しが決まり、パ・リーグの9年連続となる勝ち越しも決まった。一つの結果が伸び盛りの20歳をまた一歩、成長させる。 (芳賀宏)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
342710.557
(↑0.007)
0
(-)
81291
(+13)
277
(+4)
63
(+2)
34
(-)
0.256
(↑0.002)
4.19
(-)
2
(-)
阪神
293100.4833
(↓0.009)
4.5
(↓1)
83200
(-)
231
(+8)
31
(-)
36
(-)
0.238
(↓0.001)
3.42
(↓0.07)
2
(↑3)
ヤクルト
293110.4833
(↑0.008)
4.5
(-)
82259
(+5)
283
(+1)
53
(-)
34
(-)
0.252
(↑0.002)
4.21
(↑0.05)
4
(↓1)
DeNA
283020.4828
(↓0.008)
4.5
(↓1)
83233
(+1)
242
(+7)
71
(+1)
41
(+1)
0.249
(↓0.002)
3.66
(↓0.06)
5
(↓1)
巨人
303310.476
(↓0.008)
5
(↓1)
79284
(+1)
252
(+2)
60
(-)
30
(-)
0.266
(-)
3.73
(↑0.03)
6
(-)
中日
293510.453
(↑0.009)
6.5
(-)
78261
(+11)
296
(+3)
45
(+2)
35
(-)
0.262
(↑0.002)
4.34
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
372500.597
(↓0.01)
0
(-)
81353
(+3)
275
(+11)
70
(+2)
78
(-)
0.275
(-)
4.13
(↓0.08)
2
(-)
日ハム
362800.563
(↓0.008)
2
(-)
79274
(+1)
253
(+5)
70
(-)
49
(-)
0.244
(↑0.001)
3.74
(↓0.02)
3
(↑1)
ORIX
343010.531
(↑0.007)
4
(↑1)
78246
(+7)
238
(+1)
52
(-)
38
(+2)
0.235
(↑0.001)
3.47
(↑0.04)
4
(↓1)
福岡
333000.524
(↓0.008)
4.5
(-)
80275
(+4)
258
(+13)
86
(+3)
40
(+1)
0.253
(↓0.001)
3.97
(↓0.14)
5
(-)
ロッテ
313100.5
(↑0.008)
6
(↑1)
81247
(+2)
246
(+1)
29
(-)
64
(-)
0.257
(↑0.001)
3.57
(↑0.05)
6
(-)
楽天
224110.349
(↑0.01)
15.5
(↑1)
79194
(+8)
266
(-)
52
(+3)
34
(-)
0.231
(↑0.002)
3.91
(↑0.07)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
12500.706
(↑0.018)
0
(-)
174
(+5)
59
(+1)
14
(-)
7
(-)
0.253
(↑0.008)
3.34
(↑0.15)
2
(↑1)
ORIX
11600.647
(↑0.022)
1
(-)
175
(+7)
55
(+1)
17
(-)
10
(+2)
0.25
(↑0.003)
3.16
(↑0.13)
3
(↓1)
西武
10700.588
(↓0.037)
2
(↓1)
199
(+3)
84
(+11)
24
(+2)
22
(-)
0.265
(↑0.001)
4.72
(↓0.27)
4
(↑2)
ロッテ
10700.588
(↑0.025)
2
(-)
156
(+2)
48
(+1)
7
(-)
16
(-)
0.276
(↑0.001)
2.48
(↑0.09)
5
(↓1)
福岡
10700.588
(↓0.037)
2
(↓1)
176
(+4)
73
(+13)
29
(+3)
10
(+1)
0.232
(↓0.003)
4
(↓0.57)
6
(↓1)
日ハム
9800.529
(↓0.034)
3
(↓1)
198
(+1)
77
(+5)
21
(-)
15
(-)
0.265
(↑0.004)
4.27
(↓0.05)
7
(-)
巨人
81000.444
(↓0.027)
4.5
(↓1)
066
(+1)
59
(+2)
20
(-)
9
(-)
0.248
(↑0.002)
3.13
(↑0.05)
8
(-)
DeNA
7900.438
(↓0.029)
4.5
(↓1)
257
(+1)
72
(+7)
18
(+1)
12
(+1)
0.242
(↓0.006)
4.37
(↓0.22)
9
(↑1)
広島
71000.412
(↑0.037)
5
(-)
175
(+13)
98
(+4)
17
(+2)
8
(-)
0.264
(↑0.007)
5.57
(↑0.1)
10
(↑1)
中日
71100.389
(↑0.036)
5.5
(-)
067
(+11)
88
(+3)
12
(+2)
7
(-)
0.26
(↑0.008)
4.95
(↑0.11)
11
(↓2)
阪神
61000.375
(↓0.025)
5.5
(↓1)
255
(-)
71
(+8)
7
(-)
9
(-)
0.255
(↓0.008)
3.93
(↓0.24)
12
(-)
楽天
51200.294
(↑0.044)
7
(-)
143
(+8)
57
(-)
12
(+3)
11
(-)
0.237
(↑0.007)
3.21
(↑0.21)