ロッテ(☆1対0★)巨人 =交流戦2回戦・マリンスタジアム=
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巨人
00000 0000 042
ロッテ
10000 000× 160
勝利投手:ボルシンガー(8勝1敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(2勝4敗0S)
  DAZN
◆ロッテが投手戦を制した。ロッテは1回裏、1死三塁の好機から中村の内野ゴロの間に先制点を挙げる。投げては、先発・ボルシンガーが9回無失点の来日初完封で今季8勝目。敗れた巨人は、先発・田口が8回1失点と好投するも、打線が4安打無得点と援護できなかった。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手が来日初完投初完封で、ハーラートップタイの8勝目を挙げた。  味方が初回に奪った1点のリードを守りきる「スミ1完封」。三塁を踏ませない安定した内容で、初対戦の巨人打線を散発4安打に抑えた。  5月4日の日本ハム戦から負けなしで、球団外国人史上初のシーズン7連勝。相手先発の田口には昨年完封されていたが、ともに完投の投手戦を制してチームの連敗を2で止めた。「味方が少ないチャンスをものにして1点取ってくれて、楽しく自分のピッチングができた。いつも田村に相手打者の傾向を聞いていて、彼がいないと自分の投球ができないくらい信頼している。本当に感謝している」と話し、お立ち台で女房役の田村の肩を組んで喜んだ。

◆巨人が今季6度目の完封負けを喫した。連勝は2で止まり、4位に後退した。  ロッテの長身助っ人右腕ボルシンガーの前に打線が沈黙した。初回、先頭の坂本勇が10試合連続安打となる中前打で出塁。野選で無死一、二塁としたが、クリーンアップが走者を返せなかった。2回にも2死一、二塁としたが、得点は奪えず。3回から6回までは3者凡退と、最後まで三塁も踏めなかった。坂本勇は「ビデオで見た映像より、思ったより全体的に球が動いていた。なかなか対応しきれなかった」と反省。岡本も「力を入れた時と抜いた時のスライダーが違った。直球も強弱をつけていて絞れなかった」と下を向いた。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)が来日初完封勝ち。  巨人戦は初登板で、2リーグ制後に巨人戦初登板で完封勝ちは、この日と同じ「スミ1完封」だった16年5月27日岩貞(阪神)以来11人目。  外国人投手では09年10月2日ランドルフ(横浜)以来4人目だ。ボルシンガーは5月4日日本ハム戦から7連勝。これまでロッテの外国人投手は6連勝(過去5人)が最高で、7連勝は球団史上初めて。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)が来日初完投初完封で、ハーラートップタイの8勝目を挙げた。初回のリードを守りきる「スミ1完封」。巨人打線に三塁を踏ませず、散発4安打に抑え込んだ。シーズン7連勝は球団外国人史上初の快挙。ともに完投の巨人田口との投手戦を制し、チームの連敗を2で止めた。  ボルシンガーは入魂の112球目に、勝負球ナックルカーブを選んだ。大きく内角に落とす。巨人の代打大城に空を切らせると、両手で力強くガッツポーズ。両腕を広げ歩み寄った女房田村と、熱い抱擁を交わした。「少ないチャンスから味方が1点取ってくれた。楽しく自分のピッチングができた」。初回の1点のリードを守りきった。  4月6日ぶりの中5日も何のその。糸を引くように変化球を操った。投手コーチとのミーティングには前日投げた涌井に入ってもらい、打者の傾向をインプット。唯一のピンチといっていい無死一、二塁の場面を初回に迎えたが、「要注意の打者」に挙げていた陽岱鋼と阿部を、ともに内角を意識させてからの外角球で手玉に取った。  「ポジティブ・シンキングは偉大」が信条。スライダーとカーブ、動く速球でゴロの山を築く投球スタイルが持ち味だ。「ランナーを出してもパニックにはならない。ゴロを打たせてダブルプレーにすればいい。取れると思っている」。初対戦の相手を研究する勤勉さに加え、自信と、余裕がある。 5月4日の日本ハム戦から、すべて違うチームを相手に7連勝。外国人投手の球団連勝記録を更新した。これまでは援護点の多さに助けられたこともあった。だが今回は来日初完投にして完封勝利。井口監督は「一番いい投球だった。安心して任せられる」と信頼を寄せた。 まもなく一緒に来日しているローレン夫人(31)が第1子の男児を出産予定。「今日は何回投げるの?」と送り出され、朝、幕張の空を見上げながらゲームプランを考えた。9回投げたと、愛妻に胸を張って言える。【鎌田良美】

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)が巨人戦に先発し、9回4安打で来日初完封し、リーグトップに並ぶ8勝目(1敗)を挙げた。球数は112で7奪三振。防御率は2.06となった。  九回二死一塁。最後の打者・大城を空振り三振に仕留めると、ボルシンガーはガッツポーズ。捕手・田村と抱き合って喜んだ。  巨人の先発は田口。ロッテは一回一死三塁と好機を作ると、中村の二ゴロの間に三走・荻野が生還し、先制した。田口は8回1失点と好投したが、援護に恵まれなかった。 完封したボルシンガーの話 「相手投手もいいピッチングで本当にいい試合だったと思います。少ないチャンスで1点取っていただいて、楽しく自分のピッチングができたと思います。完封は本当にうれしい。田村捕手に相手打者の傾向とか対策とかいろいろ聞いて、彼がいなかったらここまで自分のピッチングができないぐらい信頼していますし、彼がいてこその自分だと思っています。感謝の気持ちでいっぱいです」

◆ロッテの荻野が一回に足を生かし、この日唯一の得点を挙げた。先頭打者で左中間に落とすと、迷うことなく二塁へ。「打った瞬間に行けると思った」と、好走塁で無死二塁とした。  藤岡裕のバントで三塁に進み、中村の二ゴロで生還した。「ギャンブル(スタート)だった。当たった瞬間に走った。チームが勝てたので良かった」と控えめに喜んだ。 井口監督(ボルシンガーに) 「一番いい投球だった。安心して任せられる投手」 田村(ボルシンガーを好リード) 「1点差なのでホームランも駄目。緊張した。完封してくれて良かった」

◆巨人の田口は8回1失点で今季初めて完投したが、援護がなく4敗目を喫した。一回に荻野に二塁打を許し、内野ゴロの間に失点。この1点が敗戦につながり「立ち上がりに甘いところがあった。浮足立つような球だった」と反省の言葉が先に出た。  ただ、右打者の内角をずばっと攻めるなど、不調からは脱しつつある。「とにかく結果を出さないことには意味がない」と5月5日を最後に遠ざかる勝利に飢えていた。 巨人・斎藤投手コーチ(田口に) 「久しぶりにいい投球。投げるたびに良くなっている」

◆巨人・田口麗斗投手(22)が16日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)に先発。今季最長となる8回を投げて6安打1失点と好投したが、4敗目を喫した。  「右バッターのインコースには投げ切れた。対左に何本か安打が出ているので、対左に安打を許さないで、チャンスメークをさせない配球とかをしっかりしていきたい」  この日は一回、荻野に中堅への二塁打を浴び、藤岡の捕前犠打で一死三塁とされ、3番・中村の二ゴロの間に1点を失った。それでも、その後は安定感のある投球を披露。持ち味の粘りを存分に発揮し、ロッテ打線に追加点を与えなかった。  斎藤投手総合コーチは「よかったと思います。ゆったりとしたフォームから、リリースだけぱっと力が入っていた。投げる度によくなっているのは間違いない」と評価。左腕は「続けていることを続けていかないと。結果を出さないと意味がない。結果を出せるように」と前を向いた。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)が16日、巨人戦(ZOZOマリン)で来日後初完封勝利し自身7連勝、リーグトップに並ぶ8勝目を挙げた。  「守備のミスもあるし、立ち上がりからピンチになることもある。それが野球。切り抜けられて調子が上がったよ」  一回、不運な中前へのポテンヒットと野選で無死一、二塁とされたが、「1点は仕方ない。でも低めに動く球を投げられたら抑えられる」と落ち着いていた。陽を空振り三振、4番の岡本を右飛、阿部も見逃し三振で断ち切った。  直球、カーブ、スライダーをうまく織り交ぜ内角を攻めたかと思えば、外角へ打ち気をそらす。来日後は7回0/3が最長だったが、「八回を投げ終えて少し疲れていたけど、コーチたちは何も聞いてこなかったので、もう一度気持ちを入れた」と九回のマウンドへ。  112球で初完封。一回の1点を守りきっての"スミ1"も、球団では1992年5月17日のオリックス戦での園川一美以来を記録した。  5月4日の日本ハム戦(札幌ドーム)から自身7連勝は、チームの外国人投手では2002年のミンチーの6連勝を超えた。好投の理由は、あくなき探求心だ。登板前夜に相手のビデオを見るのはルーティーンワークだが、ローテーションの巡り合わせも利用している。  5月11日の西武戦(メットライフ)で涌井が先発して以降、カード2戦目はボルシンガーの順番で、「必ず涌井投手の投球を見て、相手打線の特徴、クセなどを確認している」という。  グラウンドを離れたところでも、日本を知ろうと心がけている。今月末には来日中の夫人、ローレンさん(31)が日本国内で第1子となる男児の出産を予定。外国人選手の多くは夫人を母国に返し、立ち会うため一時離日するのがほとんど。極めて異例で言葉の問題など不安要素もあるはずだが、球団関係者によると同じ外国人選手の夫人たちが協力し、出産のバックアップをしているという。  「今、うちで最も安定している投手。安心して任せられる」と井口監督。あくなき探求心と家族、周辺の支えがボルシンガーの好投の要因の一つかもしれない。

◆荻野が足で勝利を引き寄せた。一回の第1打席で中前打を放つと、打球が左中間方向に転がったのを見て「迷わず走ろうと思った」と二塁を陥れた。犠打で三塁に進むと「どんな打球でもゴーサインだったので」と、中村の二ゴロで生還。この1点が決勝点になった。井口監督が進める走塁改革の"申し子"は「走る意識は今までより強い。勝ててよかった」と笑顔だった。

◆気温17度と冷えた中で4位後退も、左腕の好投が光った。巨人は先発の田口麗斗投手(22)が今季最長の8回を投げて1失点。だが打線の援護に恵まれず、完投負けで4敗目を喫した。  悔やんだのは一回の失点だ。先頭の荻野に二塁打を許し、さらに一死三塁から二ゴロの間に先制点を奪われた。「立ち上がりに(制球が)甘いところがあって、浮足だったような球だった」。  5月5日のDeNA戦を最後に白星から遠ざかるが、状態は上向き。「あとは結果だけ。長い回を投げて最少失点に抑えたい」と前を向いた。  チームの交流戦の成績は8勝9敗となり、4年連続で勝ち越しなしが決まった。17日の同カードが交流戦の締めくくり。最終戦を白星で飾る。   ロッテ・ボルシンガーに巨人・阿部 「速くは感じなかったけど、(試合前までで)7勝しているのは分かる。セ・リーグにはいないタイプ」 同じく巨人・坂本勇 「ビデオで見るより、ボールが全体的に動いていたし、なかなか対応しきれなかった」

◆ロッテは16日、巨人2回戦(ZOZOマリン)に1-0で勝ち、連敗を2で止めた。先発のマイク・ボルシンガー投手(30)が巨人打線を散発4安打に抑え、来日後初完封で自身7連勝とともにリーグトップに並ぶ8勝目を挙げた。 大胆に内角を攻めたかと思えば、次は打ち気をそぐ変化球で翻弄。「強力打線なのは分かっていたから、次はどんな球が来るか打者に考えさせようと思った」と笑顔を見せた。一回に守備のミスで無死一、二塁とされたが「低めに球を動かせば抑えられる」と自分に言い聞かせ、ピンチを乗り切ると波に乗った。  直球、カーブ、スライダーを巧みに織り交ぜ、ゴロアウトに仕留める持ち味を発揮。一回の1点を守りきっての"スミ1"勝利は、球団では1992年5月17日のオリックス戦での園川一美以来26年ぶりで、外国人投手では初。5月4日の日本ハム戦から自身7連勝も、チームの外国人投手では2002年のミンチーらの6連勝を超えた。 今月末には夫人のローレン(31)さんが日本で第1子となる男児の出産を予定するなど、公私ともに日本の文化を受け入れようとしている。この成績にも「野手に感謝しているし、チームが勝てる投球を考えている結果」と、控えめな答えが返ってきた。(芳賀宏)
ボルシンガーについてロッテ・井口監督 「守備のミスでずるずるいきそうなところを抑えて、一人で頑張ってくれた。安心して任せられる投手」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332710.55
(↓0.009)
0
(-)
82278
(+2)
273
(+6)
61
(+1)
34
(+2)
0.254
(↓0.002)
4.19
(↓0.03)
2
(↑1)
阪神
293000.492
(↑0.009)
3.5
(↑1)
84200
(+2)
223
(+1)
31
(-)
36
(-)
0.239
(-)
3.35
(↑0.04)
3
(↑2)
DeNA
282920.491
(↑0.009)
3.5
(↑1)
84232
(+1)
235
(-)
70
(-)
40
(+3)
0.251
(↓0.003)
3.6
(↑0.08)
4
(↓2)
巨人
303210.484
(↓0.008)
4
(-)
80283
(-)
250
(+1)
60
(-)
30
(-)
0.266
(↓0.002)
3.76
(↑0.03)
5
(↓1)
ヤクルト
283110.475
(↓0.008)
4.5
(-)
83254
(+1)
282
(+2)
53
(-)
34
(-)
0.25
(↓0.001)
4.26
(↑0.03)
6
(-)
中日
283510.444
(↓0.008)
6.5
(-)
79250
(+2)
293
(+9)
43
(-)
35
(-)
0.26
(↓0.002)
4.37
(↓0.09)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
372400.607
(↑0.007)
0
(-)
82350
(+9)
264
(+2)
68
(+2)
78
(+3)
0.275
(-)
4.05
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
362700.571
(↑0.006)
2
(-)
80273
(+2)
248
(+1)
70
(+2)
49
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.72
(↑0.05)
3
(↑1)
福岡
332900.532
(↑0.007)
4.5
(-)
81271
(+6)
245
(+2)
83
(+2)
39
(-)
0.254
(-)
3.83
(↑0.04)
4
(↓1)
ORIX
333010.524
(↓0.008)
5
(↓1)
79239
(-)
237
(+1)
52
(-)
36
(+1)
0.234
(↓0.002)
3.51
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
303100.492
(↑0.009)
7
(-)
82245
(+1)
245
(-)
29
(-)
64
(+3)
0.256
(↓0.001)
3.62
(↑0.06)
6
(-)
楽天
214110.339
(↓0.005)
16.5
(↓1)
80186
(+1)
266
(+2)
49
(-)
34
(+1)
0.229
(-)
3.98
(↑0.03)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
11500.688
(↓0.045)
0
(-)
269
(+1)
58
(+2)
14
(-)
7
(-)
0.245
(↓0.003)
3.49
(↑0.07)
2
(↑1)
西武
10600.625
(↑0.025)
1
(↑1)
296
(+9)
73
(+2)
22
(+2)
22
(+3)
0.264
(↑0.001)
4.45
(↑0.16)
3
(↓1)
ORIX
10600.625
(↓0.042)
1
(-)
268
(-)
54
(+1)
17
(-)
8
(+1)
0.247
(↓0.01)
3.29
(↑0.2)
4
(-)
福岡
10600.625
(↑0.025)
1
(↑1)
272
(+6)
60
(+2)
26
(+2)
9
(-)
0.235
(↑0.003)
3.43
(↑0.17)
5
(-)
日ハム
9700.563
(↑0.03)
2
(↑1)
297
(+2)
72
(+1)
21
(+2)
15
(+1)
0.261
(↑0.001)
4.22
(↑0.23)
6
(-)
ロッテ
9700.563
(↑0.03)
2
(↑1)
254
(+1)
47
(-)
7
(-)
16
(+3)
0.275
(↓0.005)
2.57
(↑0.16)
7
(-)
巨人
8900.471
(↓0.029)
3.5
(-)
165
(-)
57
(+1)
20
(-)
9
(-)
0.246
(↓0.006)
3.18
(↑0.12)
8
(-)
DeNA
7800.467
(↑0.038)
3.5
(↑1)
356
(+1)
65
(-)
17
(-)
11
(+3)
0.248
(↓0.012)
4.15
(↑0.39)
9
(↑2)
阪神
6900.4
(↑0.043)
4.5
(↑1)
355
(+2)
63
(+1)
7
(-)
9
(-)
0.263
(↑0.002)
3.69
(↑0.2)
10
(↓1)
広島
61000.375
(↓0.025)
5
(-)
262
(+2)
94
(+6)
15
(+1)
8
(+2)
0.257
(↓0.007)
5.67
(↓0.06)
11
(↓1)
中日
61100.353
(↓0.022)
5.5
(-)
156
(+2)
85
(+9)
10
(-)
7
(-)
0.252
(↓0.006)
5.06
(↓0.28)
12
(-)
楽天
41200.25
(↓0.017)
7
(-)
235
(+1)
57
(+2)
9
(-)
11
(+1)
0.23
(↑0.001)
3.42
(↑0.09)