日本ハム(☆2対1★)ヤクルト =交流戦2回戦・札幌ドーム=
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ヤクルト
00100 0000 160
日ハム
00100 001× 291
勝利投手:トンキン(3勝1敗12S)
(セーブ:有原 航平(4勝2敗2S))
敗戦投手:中尾 輝(5勝2敗0S)
  DAZN
◆日本ハムが4連勝。日本ハムは1点ビハインドの3回裏、近藤のソロで同点とする。そのまま迎えた8回には、横尾のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・トンキンが今季3勝目。敗れたヤクルトは、最終回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆12日の西武戦で左肘を痛めて3試合連続でスタメンを外れているヤクルト山田哲人内野手が、トス打撃を再開させた。試合前練習で実施し、負傷後でははじめて軽めのノックも受けた。「気になります、ちょっとだけ」と話しつつも「全快です!」と笑うなど表情は明るく、順調に回復している様子だった。  試合はベンチスタートとなった。

◆日本ハム村田透投手が、アクシデントで緊急降板した。  1-1で迎えた4回の先頭、雄平の打球が右腕を直撃した。投ゴロには打ち取ったが、痛みに顔をゆがめて三塁側ベンチへ引き下がった。3回1/3を投げ3安打1失点で、やむなく降板となった。

◆日本ハム近藤健介捕手が、同点弾を放った。  1点を追う3回2死走者なし、カウント1-2からヤクルト先発山中のスライダー106キロを右翼席へ放り込んだ。  8号ソロで試合を振り出しに。「良い感じに体が反応してくれましたね。点を取られた後だったので、すぐに取り返すことができて良かったと思います」と納得していた。  近藤は9日DeNA戦から7試合連続で打点を挙げ、中軸の役目を果たしている。

◆5月31日ロッテ戦以来、今季3度目の先発となったヤクルト山中浩史投手が、5回105球、6安打1失点と粘りの投球を見せた。  毎回安打を許しながらも緩い球を有効に使い、1-1の同点の状況でリリーフ陣に託した。山中は「久しぶりの先発だったけど、しっかり準備して登板できました。自分なりに粘り強く投げられたと思っています。もう少しイニングを投げたかったので、次回頑張ります」とコメントした。

◆ヤクルトが約1カ月ぶりの2連敗で、7カードぶりにカード負け越しとなった。1-1の8回1死で、セットアッパーとして奮闘してきた2年目左腕の中尾が7番横尾に勝ち越しソロを献上。1-2の9回に1死二、三塁と絶好の好機を迎えると、ベンチはバットに当たった瞬間に走者が走りだす「ギャンブルスタート」を指示した。カウント2ストライクから代打藤井がハーフスイングで空振り三振し、三塁走者の代走田代の帰塁が遅れて捕手けん制死。交流戦の最高勝率の決定も17日以降にお預けとなった。  小川淳司監督は「チャンスをものにできなかった。(最後は)ギャンブルスタートですからね。何とか本塁にという気持ちが先行してしまった。攻撃陣が攻撃しきれなかった」と振り返った。

◆日本ハム横尾俊建(としたけ)内野手(25)が、決勝の「おにぎり弾」を放った。  1-1の終盤8回。1死走者なしで、ヤクルト中尾の初球143キロをバックスクリーン左に放り込んだ。決勝の6号ソロに、本塁打後の恒例のパフォーマンス「おにぎり」を握って喜んだ。  お立ち台では「本当に緊迫した場面で、覚えていません...」と照れ笑い。好きなおにぎりの具は「何でも好きなんですけど...シャケ」と明かし、観衆の笑いを誘った。ぽっちゃり体形と、屈託のない笑顔で「ゆるかわいい」のが魅力の3年目スラッガーは「これからも、もっともっと握られたら」と宣言した。

◆日本ハム村田透投手が、アクシデントで緊急降板した。  1-1の4回の先頭、ヤクルト雄平の打球が右腕を直撃した。投ゴロに打ち取ったものの、痛みに顔をゆがめ、三塁側ベンチへ下がった。3回1/3を投げ3安打1失点と試合をつくっていたが、やむなく降板となった。  札幌市内の病院でMRIなど精密検査を受けた結果、右前腕の打撲と診断された。17日以降の練習メニューは、状態を見て判断される。

◆ヤクルトが約1カ月ぶりの2連敗で、交流戦最高勝率の決定に2日連続で足踏みした。  土壇場の勝負手も実らなかった。1-2の9回1死二、三塁で俊足田代を三塁代走に、左の藤井を代打で投入した。ベンチの指示はバットに当たった瞬間に走りだす「ギャンブルスタート」。2ストライクからの3球目、外角直球を藤井がハーフスイングで空振り三振。田代は一瞬、帰塁が遅れて戻りきれず、捕手けん制死で幕が下りた。  1得点での惜敗に、小川監督は「山中は粘り強く投げてくれた。攻撃しきれなかった」と打線の奮起を求めた。左肘負傷の山田哲はトス打撃を再開させたが、4試合連続でベンチスタート。打線の核がスタメンを外れてからは1勝3敗、7カードぶりの負け越しと苦しんでいる。それでも交流戦首位で、今日17日にも球団初の交流戦最高勝率が決まる可能性は残る。仕切り直して「三度目の正直」を狙う。

◆日本ハムが得意の頭脳戦で交流戦首位のヤクルトに競り勝ち、2連勝でカード勝ち越しを決めた。  1点リードの9回1死二、三塁。一打逆転のピンチで、ヤクルトの代打藤井をカウント0-2と追い込んだ捕手の鶴岡は、外角低め、ストライクゾーンを外して構えた。藤井は左打者。開けた視界からは、大きくリードを取った三塁走者の代走田代が見えていた。打者はハーフスイングで空振り三振に。次の瞬間、三塁走者の背後からベースについていた三塁手レアードへボールが渡り、捕手けん制死で試合が終わった。  2人はギャンブルスタートで得点を狙うと読んでいた。鶴岡が「だから代走だったんでしょ」と言えば、レアードは「投手が投げる前に(鶴岡へ)合図を送っていた。頭の良い人が考えることは、同じなんだよ。今日一番のプレーだった」。ピックオフが決まり、痛快な白星だった。

◆日本ハム横尾俊建(としたけ)内野手(25)が、決勝の「おにぎり弾」を握った。1-1の8回1死走者なしで、ヤクルト中尾からバックスクリーン左へ6号ソロを放った。本塁打後、恒例のおにぎりを握るパフォーマンスも披露。好きな具は「シャケ」の3年目スラッガーが、値千金の1発でチームを4連勝へと導いた。  わんぱくなスラッガーが、極上の1発を握った。1-1の8回。体を左右に揺らしながら、横尾は狙っていた。「何とか自分にも、チャンスがあれば打てる」。ヤクルト中尾の初球。身長177センチ、体重90キロの体で、直球143キロに目いっぱい食らいついた。「本当に完璧に捉えられて、いってくれるかなと思った」。均衡を破る決勝の6号ソロ。9日DeNA戦以来の1発に、本塁打後の恒例パフォーマンス「おにぎり」を握り、さらに観衆を盛り上げた。  ルーキーイヤーに授かった愛称が「おにぎり君」。ぽっちゃり体形と屈託のない笑顔が相まって「おにぎり」を連想させることから、白井元コーチに名付けられた。好きな具はサケも、1年目はツナマヨと公言しており「味覚が大人になったので...」とニンマリ。3年目のプロ最多7本塁打に、あと1本に迫り「これからも、もっともっと握られたら」と宣言した。  覚悟は決まっていた。先月末に打撃不振で2軍調整を告げられていたが、石井一の故障により出場選手登録を抹消されず1軍に生き残った。公私で仲の良い後輩のアクシデントを残念がったが「1度は落ちたものだと思ってやります。僕には何も失うものはない」。開き直り、心の余裕が出来た。栗山監督は「一振りで試合の流れを変えられる。ああいうところで発揮できたのが素晴らしい」と魅力をたたえた。  チームは4連勝。交流戦首位相手にカード勝ち越しを決めた。横尾は「浮き沈みしないように、自分のやることを明確にしたい」と、貪欲に「おにぎり」を握っていく。【田中彩友美】

◆日本ハムは村田、ヤクルトは山中が先発した。先制したのは交流戦首位のヤクルト。三回、一死満塁の好機を作ると、川端の二ゴロが併殺崩れとなり、三走が生還した。日本ハムは、その裏二死走者なしで、近藤の右越え8号ソロ本塁打で同点に追いついた。

◆日本ハムが4連勝した。0-1の三回に近藤のソロで追い付き、八回に横尾のソロで勝ち越した。村田は四回途中に負傷降板したが、救援陣が無失点でつなぎ、トンキンが3勝目、有原が2セーブ目。ヤクルトは適時打が出なかった。

◆ヤクルトは攻めきれずに2連敗を喫し、初の最高勝率チームに決まる可能性は17日に持ち越した。1-2の九回に一死二、三塁としたが、代打藤井がハーフスイングで空振り三振に倒れ、ギャンブルスタートのサインで飛び出した代走の田代が三塁に戻れずアウトになり、併殺で試合が終わった。  田代は「帰塁が遅くなった。ハーフスイングでも空振りでも戻らないといけない」と反省した。小川監督は「ギャンブルだから。何とかホームへという気持ちが先行したと思う」とかばった。

◆ヤクルトの2年目の中尾は横尾に勝ち越しソロを浴びて2敗目を喫した。1-1の八回に登板し、一死で初球の直球が甘く入り、バックスクリーンに運ばれた。  痛恨の1球に「甘かった。(捕手は)インコースの構えだったが、真ん中に入ってしまった。切り替えて頑張りたい」と険しい表情で話した。 小川監督(1点止まりの打線に) 「攻撃陣が攻撃し切れなかった」 山中(5回1失点) 「最少失点で5回まで試合をつくれたし、自分の中ではナイスピッチング」

◆日本ハムは救援陣が奮起し、連勝を4に伸ばした。先発の村田が打球を右腕に受けて四回途中で降板したが、2番手の井口以降が最後まで得点を許さなかった。計6投手による継投で交流戦首位のヤクルトを1点に抑え、八回の横尾のソロで競り勝った。  先発で精彩を欠く有原が暫定的に抑えを務めている。最後はピンチを招きながらも何とか1点リードを守り切った。栗山監督は「結果を出すことが大事」と安堵感をにじませた。 近藤(三回に8号ソロ) 「いい感じに体が反応してくれた」

◆日本ハムの村田は四回に打球が右腕を直撃して途中降板した。札幌市内の病院で検査を受け「右前腕の打撲」と診断された。

◆日本ハム・村田透投手(33)が、ヤクルト2回戦(札幌ドーム)の四回に打球を右腕に受けて途中降板。札幌市内の病院で精密検査を受け、右前腕打撲と診断された。今後は状況を見て判断する。

◆4連勝で交流戦最高勝率の可能性を残した。1-1の八回一死で決勝の中越え6号ソロを放った横尾は「完璧に捉えたので、いってくれるかなと思った。いい集中力で打席に入れた」と笑顔を見せた。1メートル77、93キロの体で「おにぎり君」の愛称で親しまれる3年目は、ベンチで"おにぎりポーズ"を披露。栗山監督を「一振りで試合を決めて、勝たせられる打者」と喜ばせた。

◆交流戦首位のヤクルトは16日、日本ハム2回戦(札幌ドーム)に1-2で敗れ、5月25日のDeNA戦(神宮)で6連敗を喫して以来の連敗。7カードぶりの負け越しで、セ・リーグ順位は5位に後退した。 1-2の九回に執念の采配を振ったが、実らなかった。一死二、三塁。三走の雄平に代走・田代、捕手の中村に代打・藤井を送った。さらにベンチは、打者がバットに当てた瞬間に三走がスタートを切る"ギャンブルスタート"を指示したが、賭けに敗れた。  カウント0-2から藤井はハーフスイングで空振り三振。その直後、素早く三塁に送球され、田代の帰塁が間に合わずタッチアウト。絶好機から、一瞬で試合終了となった。小川監督は「左打者だけに注意しておかないといけない場面だった」とし、田代は「何とか1点を取りたかった。絶対に戻らないといけない場面」と反省した。  交流戦は残り2試合。17日も勝てば、他カードの結果次第で初の最高勝率球団に決まる。連勝すれば他球団に関係なく、自力で頂点に立てる。苦しい試合が続いた後こそ、チームの真価を見せるときだ。 (横山尚杜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332710.55
(↓0.009)
0
(-)
82278
(+2)
273
(+6)
61
(+1)
34
(+2)
0.254
(↓0.002)
4.19
(↓0.03)
2
(↑1)
阪神
293000.492
(↑0.009)
3.5
(↑1)
84200
(+2)
223
(+1)
31
(-)
36
(-)
0.239
(-)
3.35
(↑0.04)
3
(↑2)
DeNA
282920.491
(↑0.009)
3.5
(↑1)
84232
(+1)
235
(-)
70
(-)
40
(+3)
0.251
(↓0.003)
3.6
(↑0.08)
4
(↓2)
巨人
303210.484
(↓0.008)
4
(-)
80283
(-)
250
(+1)
60
(-)
30
(-)
0.266
(↓0.002)
3.76
(↑0.03)
5
(↓1)
ヤクルト
283110.475
(↓0.008)
4.5
(-)
83254
(+1)
282
(+2)
53
(-)
34
(-)
0.25
(↓0.001)
4.26
(↑0.03)
6
(-)
中日
283510.444
(↓0.008)
6.5
(-)
79250
(+2)
293
(+9)
43
(-)
35
(-)
0.26
(↓0.002)
4.37
(↓0.09)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
372400.607
(↑0.007)
0
(-)
82350
(+9)
264
(+2)
68
(+2)
78
(+3)
0.275
(-)
4.05
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
362700.571
(↑0.006)
2
(-)
80273
(+2)
248
(+1)
70
(+2)
49
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.72
(↑0.05)
3
(↑1)
福岡
332900.532
(↑0.007)
4.5
(-)
81271
(+6)
245
(+2)
83
(+2)
39
(-)
0.254
(-)
3.83
(↑0.04)
4
(↓1)
ORIX
333010.524
(↓0.008)
5
(↓1)
79239
(-)
237
(+1)
52
(-)
36
(+1)
0.234
(↓0.002)
3.51
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
303100.492
(↑0.009)
7
(-)
82245
(+1)
245
(-)
29
(-)
64
(+3)
0.256
(↓0.001)
3.62
(↑0.06)
6
(-)
楽天
214110.339
(↓0.005)
16.5
(↓1)
80186
(+1)
266
(+2)
49
(-)
34
(+1)
0.229
(-)
3.98
(↑0.03)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
11500.688
(↓0.045)
0
(-)
269
(+1)
58
(+2)
14
(-)
7
(-)
0.245
(↓0.003)
3.49
(↑0.07)
2
(↑1)
西武
10600.625
(↑0.025)
1
(↑1)
296
(+9)
73
(+2)
22
(+2)
22
(+3)
0.264
(↑0.001)
4.45
(↑0.16)
3
(↓1)
ORIX
10600.625
(↓0.042)
1
(-)
268
(-)
54
(+1)
17
(-)
8
(+1)
0.247
(↓0.01)
3.29
(↑0.2)
4
(-)
福岡
10600.625
(↑0.025)
1
(↑1)
272
(+6)
60
(+2)
26
(+2)
9
(-)
0.235
(↑0.003)
3.43
(↑0.17)
5
(-)
日ハム
9700.563
(↑0.03)
2
(↑1)
297
(+2)
72
(+1)
21
(+2)
15
(+1)
0.261
(↑0.001)
4.22
(↑0.23)
6
(-)
ロッテ
9700.563
(↑0.03)
2
(↑1)
254
(+1)
47
(-)
7
(-)
16
(+3)
0.275
(↓0.005)
2.57
(↑0.16)
7
(-)
巨人
8900.471
(↓0.029)
3.5
(-)
165
(-)
57
(+1)
20
(-)
9
(-)
0.246
(↓0.006)
3.18
(↑0.12)
8
(-)
DeNA
7800.467
(↑0.038)
3.5
(↑1)
356
(+1)
65
(-)
17
(-)
11
(+3)
0.248
(↓0.012)
4.15
(↑0.39)
9
(↑2)
阪神
6900.4
(↑0.043)
4.5
(↑1)
355
(+2)
63
(+1)
7
(-)
9
(-)
0.263
(↑0.002)
3.69
(↑0.2)
10
(↓1)
広島
61000.375
(↓0.025)
5
(-)
262
(+2)
94
(+6)
15
(+1)
8
(+2)
0.257
(↓0.007)
5.67
(↓0.06)
11
(↓1)
中日
61100.353
(↓0.022)
5.5
(-)
156
(+2)
85
(+9)
10
(-)
7
(-)
0.252
(↓0.006)
5.06
(↓0.28)
12
(-)
楽天
41200.25
(↓0.017)
7
(-)
235
(+1)
57
(+2)
9
(-)
11
(+1)
0.23
(↑0.001)
3.42
(↑0.09)