ソフトバンク(☆8対0★)広島 =交流戦1回戦・福岡ヤフオクドーム=
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広島
00000 0000 050
福岡
32020 001× 880
勝利投手:千賀 滉大(5勝2敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(9勝3敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは初回、デスパイネの3ランで先制する。その後も、4回裏に上林の2ラン、8回には江川のソロが飛び出すなど、一発攻勢で得点を重ねた。投げては、先発・千賀が5回無失点と試合をつくり、今季5勝目。敗れた広島は、投打ともに精彩を欠き、4連敗を喫した。

◆広島は先発大瀬良が今季最短4回7失点で3敗目を喫し、打線も先発千賀らソフトバンク投手陣の前に今季3度目の0封負けとなった。 今季2度目の4連敗を喫した広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。
 - 先発大瀬良が序盤に大量失点 
緒方監督 ずっと良かったでしょ。(シーズン)最後までいいとは思っていない。また次回しっかり調整して、ゲームをつくって、ローテの柱として頑張ってもらいたい。

◆ソフトバンク長谷川勇也外野手が今季初めて1軍昇格した。「6番左翼」で先発出場し、2打数無安打で1四球だった。  13年には首位打者と最多安打を獲得したヒットメーカー。昨オフに右足首を再手術し、慎重に調整を重ねていた。2軍では打率3割5分4厘、5本塁打の好成績を残し、この日チームに合流した。  14日はウエスタン・リーグ広島戦に向け広島へ移動予定だったが、新幹線の運休の影響で広島入りできなかった。「体がばきばきですね。3時間くらい待っていました」。その日の移動をあきらめ、自宅に戻った後に朗報が届いた。  この日は無安打に終わったが「いい意味で楽しめた。久々に歓声もいただいて、やっぱりいいなと思った。チャンスに応えられるように結果を出せたら」と振り返った。

◆次こそ勝つ! 広島が「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦に敗れ、今季2度目の4連敗を喫した。自身7連勝中だった大瀬良大地投手(26)はプロ初の3被弾で、今季最短4回KO。7失点の3敗目で両リーグ最速10勝目はお預けとなったが、首位チームを引っ張る右腕の活躍は今後も欠かせない。前を向いて仕切り直しだ。  大瀬良がソフトバンクのアーチ攻勢に沈んだ。よもやの今季ワースト7失点。期待された千賀との投手戦が1回から崩れた。先発陣の柱は反省しきりだ。  「初回、2回とあれだけ点を取られて申し訳ない。調子は良くなかった。真っすぐが初回からいい当たりをされていた。今までとれていたファウルがとれなかったり、強く引っ張られたりしていた。(走者を置いた)ここというところでしっかり投げきれないと、ああいう形になる」  1回はデスパイネに中越え先制3ラン。2回は高田に右越え2ランを運ばれ、4回は上林にバックスクリーン右への2ランを許した。今季12被弾は両リーグ最多。14年6月7日に1回0/3で10失点して以来のソフトバンク戦先発は、またも大量失点に終わった。  思わぬアクシデントに見舞われていた。前日14日、オリックス戦があった大阪を先発準備のためひとあし早く出発し、夜のうちに博多に到着するはずだった。ところが新幹線の人身事故で博多~広島間が運転見合わせとなった影響を受けた。ダイヤの乱れによって広島への到着も深夜。一夜明けて、登板日の朝移動を強いられた。それでも言い訳にせず、チームのために懸命に投げ続けた。  ヤフオクドームはプロでは救援登板した15年以来だが、九共大時代から何度も経験した。2年秋の九州大学選手権では準決勝、決勝に2日連続の完投勝利。秋では九州代表で出場1校のみの明治神宮大会に導いたのが最高の思い出という。「4年生は最後だし、感慨深かった。いい思い出も悪い思い出もあるマウンド」。この7失点で嫌な記憶が追加されてしまったが、リーグ3連覇に向けては今後も右腕の働きが必要だ。  4連敗で交流戦の勝ち越しがなくなった緒方監督は「(開幕後)ずっと良かったから。また次回に調整して、ゲームをつくってローテの柱として頑張ってくれたらいい」と責めなかった。大瀬良も「切り替えて、準備したい」と目線を上げた。次こそ、白星をつかんでみせる。【大池和幸】

◆工藤ホークスが4カードぶりに初戦を取った。それもホームラン4発に投手陣が完封リレー。王者のゲームメークと言うべき戦い方でセ・リーグ首位を走る広島を蹴散らした。  これで今季の勝利数は32勝。足踏みはしたが、メモリアルの数字に「王手」をかけた。工藤監督の監督通算勝利300勝にあと1勝とした。就任4年目。この日の試合が490試合目。監督就任から500試合以内で300勝に到達したのはプロ野球史上、過去3人しかいない。藤本定義氏(430試合)、水原茂氏(455試合)、石本秀一氏(483試合)の3監督だけである。いずれも、半世紀以上も前の達成者。近年の監督ではまさに工藤監督の数字は「快進撃」を証明している。  ダイエー時代からの王監督、前任の秋山監督も、この数字には及ばない。王ダイエー時代は就任4年目で200勝を超えるのがやっと。秋山監督も4年目の秋には300勝にたどり着いたが、工藤監督の勝利スピードには届かない。監督3年で2度の日本一。15年、17年にはシーズン90勝以上を記録しているだけに、300勝は、当然といえば当然の「通過点」となるが、あらためてここ数年のホークスの「強さ」を実感させられる数字ではある。  さて、故障禍に苦しむチームに、このスピード感を持続することはできるのだろうか。今の戦いもさることながら、「世代交代」という厳しい難題も、追いかけてくる。これからは与えられる戦力でなく、生み出す工夫も必要になってくる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦でド派手な本塁打攻勢を展開した。アルフレド・デスパイネ外野手(31)の先制3ランなど4本塁打でセ・リーグ首位の広島を圧倒。前日14日に、6月以降では5年ぶりにBクラスに転落したが、一夜で暗い雰囲気を払拭(ふっしょく)した。  眠れる大砲の一撃がアーチ攻勢の号令になった。1回2死一、三塁。デスパイネは広島大瀬良の甘く入った直球を大好物とばかりにフルスイング。鋭いライナーで中堅へ運ぶ13号3ランで先制した。  デスパイネ まっすぐを狙っていた。行くとは思わなかったよ。センター返しの意識は特になかったが、詰まった当たりがたまたまセンターに行ってくれたね。  デスパイネにとっては、5月27日楽天戦以来、14試合ぶり。交流戦に入ってからは初めての本塁打となった。この日は試合前に入念に走塁練習に取り組んだことも功を奏したか。「本塁打は出ていなかったけど、これも野球の1つ。出る時は出るし、出ない時は出ない」と冷静だが、復調への兆しを見せた。  デスパイネに続いて2回には高田が2号2ラン。4回に上林の9号2ランで加点。そして8回には江川が、今季最多タイのチーム4本目となる1号ソロをたたき込んだ。すべて本塁打で8点を奪い、大勝。しかもセ・リーグ勝ち頭の大瀬良を打っての勝利に工藤監督も「明日につながる」とうなずいた。  前日14日には、6月以降では5年ぶりにBクラス落ちした。指揮官にとっても就任以来初の経験。だが、ここで気落ちしてはなるまいと明るかった。前夜の試合後には「明日(15日)は3倍気合を入れて頑張りましょう」と声を張り上げていただけに、この日の勝ちには「すばらしい3倍気合の入りようだったね」と満面の笑み。4年連続の交流戦勝率1位にも望みをつないだ。「ぜいたく言ってしまいますが、明日はタイムリーでも点が取れるように。明日(16日)は5倍で行きましょう」とノリノリだ。このまま一気に勢いに乗る。【山本大地】

◆ソフトバンクは千賀、広島は大瀬良が先発した。ソフトバンクは一回二死一、三塁からデスパイネが中越えに13号3ランを放って、先制した。

◆ソフトバンクが4本塁打で快勝。一回にデスパイネが先制3ランを放ち、二回に高田の2ラン、四回は上林が2ラン、八回は江川のソロで突き放した。千賀が5回で11三振を奪い、無失点で5勝目。広島は大瀬良の乱調が誤算で4連敗。

◆広島は4月11日以来、今季2度目の4連敗となった。自慢の強力打線が5安打に抑えられて零敗。オリックスに3連敗を喫した悪い流れを変えられなかった。  0-5の四回に、一死満塁の絶好機をつくったが、野間、会沢が連続三振に倒れた。好投手の千賀を前に、五回までで計11三振を奪われるなど、力負け。迎打撃コーチは「ピンチでギアチェンジされて強い球を投げられた。そこで勝負できる選手にならないと」と奮起を促した。

◆広島の大瀬良の連勝が7でストップし、4月22日以来の3敗目を喫した。今季ワーストの7失点で、最短の4回KOとなり「序盤であれだけ点を取られて申し訳ない」と肩を落とした。  3本塁打に沈んだ。一回、二死無走者から一、三塁のピンチを招くと、デスパイネに先制の3ランを許す。二回に9番・高田、四回は上林にともに2ランを献上。「反省するところばかり」とうなだれた。強力なソフトバンク打線に屈し、10勝目はお預けとなった。 緒方監督(大瀬良に) 「次回またしっかり調整して、ローテーションの柱として頑張ってくれたらいい」 飯田(今季初登板で2回無安打無失点、5奪三振) 「一度だけじゃなく、信頼を重ねていかないと。これからが大事」 広島・畝投手コーチ(大瀬良に) 「シュート回転して球が浮いていた」

◆ソフトバンクの千賀は5回を無得点に抑え、5勝目を挙げた。広島打線から11三振を奪い「5イニングでしたが、気持ちは出せた」とうれしそうだった。  見事だったのは四回一死満塁のピンチ。ここでギアを上げ、野間を154キロの速球、会沢をフォークボールで連続三振に仕留めた。8日の中日戦は両ふくらはぎがつり、4回5失点で黒星。「悔しさをもってマウンドに上がった」との言葉に思いがこもった。 長谷川勇(昨年11月の右足首手術を乗り越え、今季初出場) 「(試合を)いい意味で楽しめた」 高田(二回に2ラン) 「真っすぐをセンターに、という気持ちで打席に入った」

◆両リーグ最速の10勝目を目指した大瀬良は4回6安打7失点で3敗目。自己ワーストタイの1試合3被弾に「調子がよくなかった。あれだけ点を取られてしまって申しわけない」と肩を落とした。チームは今季ワーストタイの4連敗。緒方監督は「(好調が)続くとは思っていない。次回はしっかり調整してローテーションの柱としてやってもらいたい」と右腕に奮起を求めた。

◆先発の千賀は気合満点の投球で5勝目(2敗)を挙げた。両脚がつり、4回で降板した8日の中日戦以来のマウンドで100球前後の球数制限もあったが、5回105球で3安打無失点。「ふがいない投球が続いて情けなかったので、しっかり投げたかった。5回でしたが、気持ちは出せました」と復調ぶりをアピールした。

◆ソフトバンクは15日、広島1回戦(ヤフオクドーム)で8-0の快勝。一回にアルフレド・デスパイネ外野手(31)が13号3ランを放つなど、広島の先発、大瀬良を攻略した。  「少し詰まったから入るとは思わなかったよ」  助っ人が一回二死一、三塁で中越えに13号3ラン。出場14試合、42打席ぶりのアーチで先制すると、チームは今季最多タイの4本塁打で8得点を奪った。  打率2割台前半に低迷する昨季の2冠王。オフも母国キューバの試合に出場して「疲れもある」と本音をポロリとこぼしたが、「調子は上がっていく」と前を向いた。  右膝の打撲で離脱していた内川が2軍戦で2試合連続本塁打を放ち、16日に復帰することも決定。助っ人の復活と主砲の復帰で、"柳田頼み"の攻撃は卒業だ。 (安藤理) 二回に2号2ランを放ったソフトバンク・高田 「真っすぐをセンターに、という気持ちで打席に入った」 四回に2試合連発となる9号2ランを放ったソフトバンク・上林 「リードしていた場面だったので、少し楽な気持ちでした。よく飛びましたね」 昨年11月の右足首手術を乗り越え、「6番・左翼」で今季初出場したソフトバンク・長谷川勇 「(試合を)いい意味で楽しめた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332610.559
(↓0.01)
0
(-)
83276
(-)
267
(+8)
60
(-)
32
(-)
0.256
(↓0.002)
4.16
(↓0.08)
2
(↑2)
巨人
303110.492
(↑0.009)
4
(↑1)
81283
(+5)
249
(-)
60
(+1)
30
(-)
0.268
(-)
3.79
(↑0.07)
3
(↑2)
阪神
283000.483
(↑0.009)
4.5
(↑1)
85198
(+4)
222
(-)
31
(+1)
36
(+4)
0.239
(↑0.001)
3.39
(↑0.06)
4
(↓2)
ヤクルト
283010.483
(↓0.008)
4.5
(-)
84253
(+4)
280
(+11)
53
(-)
34
(-)
0.251
(-)
4.29
(↓0.13)
5
(↓2)
DeNA
272920.482
(↓0.009)
4.5
(-)
85231
(+3)
235
(+7)
70
(+1)
37
(-)
0.254
(↑0.001)
3.68
(↓0.05)
6
(-)
中日
283410.452
(↓0.007)
6.5
(-)
80248
(+2)
284
(+3)
43
(+1)
35
(+2)
0.262
(↓0.001)
4.28
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
362400.6
(↑0.007)
0
(-)
83341
(+3)
262
(+2)
66
(-)
75
(+1)
0.275
(↓0.001)
4.08
(↑0.04)
2
(-)
日ハム
352700.565
(↑0.008)
2
(-)
81271
(+11)
247
(+4)
68
(+1)
48
(-)
0.242
(↑0.001)
3.77
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
332910.532
(↑0.007)
4
(-)
80239
(+7)
236
(+3)
52
(+1)
35
(-)
0.236
(↑0.001)
3.56
(↑0.01)
4
(-)
福岡
322900.525
(↑0.008)
4.5
(-)
82265
(+8)
243
(-)
81
(+4)
39
(-)
0.254
(-)
3.87
(↑0.07)
5
(-)
ロッテ
293100.483
(↓0.009)
7
(↓1)
83244
(-)
245
(+5)
29
(-)
61
(+1)
0.257
(↓0.001)
3.68
(↓0.03)
6
(-)
楽天
214010.344
(↓0.006)
15.5
(↓1)
81185
(-)
264
(+4)
49
(-)
33
(-)
0.229
(↓0.001)
4.01
(-)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
11400.733
(↓0.053)
0
(-)
368
(+4)
56
(+11)
14
(-)
7
(-)
0.248
(↑0.001)
3.56
(↓0.56)
2
(-)
ORIX
10500.667
(↑0.024)
1
(↑1)
368
(+7)
53
(+3)
17
(+1)
7
(-)
0.257
(↑0.003)
3.49
(↑0.04)
3
(-)
西武
9600.6
(↑0.029)
2
(↑1)
387
(+3)
71
(+2)
20
(-)
19
(+1)
0.263
(↓0.004)
4.61
(↑0.23)
4
(↑1)
福岡
9600.6
(↑0.029)
2
(↑1)
366
(+8)
58
(-)
24
(+4)
9
(-)
0.232
(↑0.002)
3.6
(↑0.26)
5
(↑1)
日ハム
8700.533
(↑0.033)
3
(↑1)
395
(+11)
71
(+4)
19
(+1)
14
(-)
0.26
(↑0.002)
4.45
(↑0.04)
6
(↓2)
ロッテ
8700.533
(↓0.038)
3
(-)
353
(-)
47
(+5)
7
(-)
13
(+1)
0.28
(↓0.005)
2.73
(↓0.16)
7
(-)
巨人
8800.5
(↑0.033)
3.5
(↑1)
265
(+5)
56
(-)
20
(+1)
9
(-)
0.252
(-)
3.3
(↑0.22)
8
(-)
DeNA
6800.429
(↓0.033)
4.5
(-)
455
(+3)
65
(+7)
17
(+1)
8
(-)
0.26
(↑0.003)
4.54
(↓0.16)
9
(-)
広島
6900.4
(↓0.029)
5
(-)
360
(-)
88
(+8)
14
(-)
6
(-)
0.264
(↓0.006)
5.61
(↓0.22)
10
(-)
中日
61000.375
(↓0.025)
5.5
(-)
254
(+2)
76
(+3)
10
(+1)
7
(+2)
0.258
(↓0.005)
4.78
(↑0.13)
11
(-)
阪神
5900.357
(↑0.049)
5.5
(↑1)
453
(+4)
62
(-)
7
(+1)
9
(+4)
0.261
(↓0.001)
3.89
(↑0.3)
12
(-)
楽天
41100.267
(↓0.019)
7
(-)
334
(-)
55
(+4)
9
(-)
10
(-)
0.229
(↓0.005)
3.51
(↓0.03)