ロッテ(☆6対1★)DeNA =交流戦2回戦・マリンスタジアム=
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DeNA
01000 0000 161
ロッテ
10102 110× 6110
勝利投手:有吉 優樹(2勝1敗0S)
敗戦投手:バリオス(2勝2敗0S)
  DAZN
◆ロッテは1-1で迎えた3回裏、角中の適時打で勝ち越しに成功する。その後は、5回に2死満塁から清田の2点適時打で加点すると、6回にも田村の適時打でリードを広げた。投げては、先発・有吉が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆DeNA佐野恵太内野手が、みそぎの1発を放った。  6番一塁で先発すると、1点を追う2回の第1打席。低めの直球をしっかりととらえ、一時同点となる3号ソロ本塁打を打った。前日の試合前練習。フリー打撃で打った打球が、守備練習でフライを追う大和の頭頸部(けいぶ)に直撃した。「一番かわいがってくれる先輩。何で当ててしまったんだ...」と自分を責めていた。検査の結果、後遺症もなく大事には至らずベンチ入りした先輩の前で、1発を披露。スタンドインを見守った大和は「めっちゃうれしかったです。これでまた戻ってくれれば」と、後輩の1発に痛がることなく笑顔で喜んでいた。

◆3連勝のロッテが最大6あった借金を完済し、勝率を5割に戻した。先発有吉からの継投が危なげなく決まり、打線も効果的に加点しDeNAに完勝。厳しさを前面に出す井口資仁監督(43)のタクトに選手が応え、混戦のパ・リーグを演出している。  井口ロッテが積極野球で4月30日以来の借金完済を遂げた。軸は「積極走塁」。荻野が応えた。1点リードの5回1死、1番打者は二盗に成功。直後、藤岡裕の二直でベースに戻れずゲッツー判定がくだった。  指揮官の番だ。「流れを変えるためなら」と開幕から活用してきた「積極リクエスト」。リプレー検証を求め判定は覆った。自ら動きピンチをチャンスに変える。「僕らもセーフと思った。だから気持ちは切れなかった」とは5番清田だ。  清田はこの後、2死満塁から外角フォークを左手1本ですくう技あり2点打。「腹をくくった。全部振ってやる」と、つり球以外は4球連続バットに当てる「積極スイング」で中押し点をもぎ取った。  この日はへんとう炎で発熱した井上が登録抹消。チーム打点王の不在にも井口監督は「代わりはいっぱいいる。チャンスと思ってやってほしい」と言った。これまでも選手起用に対し「辛抱にも程がある」「足を引っ張っている」など時に辛辣(しんらつ)にも聞こえる言葉で鼓舞してきた。  マイナス1を「減」としない。埋める競争心をあおる。主軸には「チャンスでの平常心」を求めてきた。決勝打の角中は10試合連続安打。12年以来の交流戦首位打者もちらつくが「取っても何ももらえないですし」と力みがない。  5点差で連投の抑え、内を狙い通りに休ませた。「まず5割。ここからです」。井口イズムで4月18日以来、2カ月ぶりの貯金生活は目前だ。【鎌田良美】

◆ロッテの井上が13日、体調不良のために出場選手登録を外れた。12日の試合を欠場し、病院で点滴などの治療を受けていた。チーム関係者によると、へんとう炎と診断されたという。井口監督は「熱があり、12日よりも良くない。無理するより、まず治すこと」と話した。  井上は5年目の今季、開幕戦で4番を任されるなど、ここまで54試合で打率2割4分5厘、7本塁打だった。

◆ロッテの角中が適時打を放ち、連続試合安打を10に伸ばした。1-1の三回二死二塁で「この打席がポイントになる。絶対に点を取らなきゃいけないと思った」と集中力を高め、追い込まれてからバリオスの内角速球を詰まりながらも右前へはじき返した。  5月に負傷した右肩はまだ万全ではないが、打撃好調を維持している。

◆ロッテが3連勝で4月30日以来の勝率5割に戻した。1-1の三回に角中の適時打で1点を勝ち越すと五回に清田が2点適時打を放つなど着実に加点。有吉は連打を許さず7回1失点で2勝目。DeNAはソロによる1得点に終わった。

◆DeNAは佐野のソロによる1点止まりと攻撃がつながらなかった。試合前にソトが体調不良で出場選手登録を外れた。故障中のロペス、梶谷に続いてポイントゲッターを欠く中で、頼みの筒香が4打数無安打に抑えられた。  ラミレス監督は「いない人のことを考えても仕方がない。今いる選手がベストを尽くすしかない」と気持ちを切り替えた。本塁打を放った佐野にも「もう少し安定した結果を出せるようになってほしい」とさらなる成長を期待した。 バリオス(5回4失点で2敗目) 「状態は良かった。しかし勝負どころでの失点は悔いが残る」 佐野(3号ソロ) 「打球が上がり過ぎたので、正直入るとは思わなかった」 DeNA・小川打撃コーチ(打線に) 「有吉の力のある真っすぐを捉えられず、低めの変化球を打たされた。速球をしっかり捉えることが課題」

◆ロッテの有吉が先発に転向して4試合目の登板で7回1失点と好投して2連勝を飾った。6日の中日戦に続く白星に井口監督は「100球近くになっても威力が衰えなかった。もう先発として信頼している」と満足そうだ。  二回、先頭打者の筒香を6球全て直球を投じて遊ゴロに打ち取り勢いに乗った。七回2死満塁のピンチでは柴田を遊ゴロに仕留めて役割を終えた。「投手にとってイニング途中から投げるのは大きな負担。ピンチを背負っても最後まで投げ切れたのは大きい」と自信を深めたようだ。 田村(六回に適時打) 「止めたバットに当たってしまったが、いいところに飛んでくれてラッキーだった」

◆2年目右腕の有吉が7回を6安打1失点にまとめ、2連勝で2勝目を挙げた。佐野にソロを浴びたが、丁寧に低めにボールを集め、七回の二死満塁のピンチも柴田を遊ゴロに仕留めてしのいだ。先発に配置転換後、初めて本拠地で白星を手にした27歳は「うれしい。テンポよく投げられた。点を取ってくれた野手の方に感謝したい」と満面笑みだった。

◆日本生命セ・パ交流戦は13日、ロッテがDeNA2回戦(ZOZOマリン)に6-1で快勝し、3連勝。勝率を5割に戻すとともに、交流戦の成績も8勝5敗とし、首位のヤクルトに2ゲーム差に迫った。角中勝也外野手(31)が三回に勝ち越しの右前適時打。けがから5月中旬に復帰した4番は、交流戦で12球団トップの・438(48打数21安打)と打ちまくり、チームを引っ張っている。 2度の首位打者を誇る百戦練磨のヒットメーカーは、勝負どころを心得ていた。同点の三回二死二塁。角中がバリオスの投じた内角高めの直球を仕留めた。打球は右前で弾み、二走の中村が生還。4番の一打が、チームに流れを引き寄せた。  「あそこをものにできなかったら、相手に流れがいく。きょうのポイントになると思ったので集中力マックスでいった」と勝利に導く決勝打に胸を張った。  オープン戦で胸椎を圧迫骨折し、出遅れた。1軍復帰は5月11日。その後、右肩も痛めるなど状態は万全ではないが、交流戦に入って固め打ちモードに入っている。10試合連続安打で、打率は12球団トップの・438。「すごいっすね。チームに迷惑をかけたので。取り戻す気持ちでやっている。打撃の状態はまだまだですけど」と笑った。  角中の打棒に比例してチーム状態も急上昇。4月30日以来、約1カ月半ぶりに勝率5割に戻した。さらに、交流戦は8勝5敗で首位ヤクルトに2ゲーム差まで迫った。 「大砲ではないけれど、しっかりつなぐし、打点も挙げてくれる。(打線で)1番キーになる選手」と井口監督は角中の働きを絶賛。借金完済に「これでホッとせず、貯金できるようにやるだけ」と前を見据えた。 (片倉尚文)   「5番」で2安打3打点のロッテ・清田 「4番(角中)が打つのでチャンスで回ってくる。2度(走者を)かえせてよかった」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332410.579
(↓0.01)
0
(-)
85274
(+5)
251
(+12)
58
(+1)
31
(-)
0.258
(↑0.001)
4.01
(↓0.15)
2
(-)
阪神
272900.482
(↓0.009)
5.5
(-)
87191
(+7)
211
(+8)
29
(-)
31
(-)
0.237
(↑0.003)
3.31
(↓0.1)
2
(-)
ヤクルト
272910.482
(↓0.009)
5.5
(-)
86243
(+4)
265
(+7)
52
(-)
33
(+2)
0.249
(-)
4.17
(↓0.06)
4
(-)
DeNA
262820.481
(↓0.01)
5.5
(-)
87224
(+1)
227
(+6)
69
(+1)
34
(-)
0.251
(-)
3.71
(↓0.03)
5
(-)
巨人
283110.475
(↓0.008)
6
(-)
83272
(+2)
245
(+4)
56
(+1)
30
(-)
0.268
(-)
3.87
(↓0.01)
6
(-)
中日
283210.467
(↑0.009)
6.5
(↑1)
82246
(+6)
277
(+3)
42
(+1)
33
(-)
0.265
(↑0.002)
4.3
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
352300.603
(↑0.007)
0
(-)
85334
(+7)
254
(+4)
65
(+2)
72
(+3)
0.276
(↑0.001)
4.09
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
332700.55
(↑0.008)
3
(-)
83249
(+8)
240
(+7)
66
(+2)
46
(+2)
0.239
(↑0.001)
3.78
(↓0.06)
3
(-)
福岡
312800.525
(↑0.008)
4.5
(-)
84253
(+4)
237
(+2)
75
(+2)
38
(-)
0.256
(-)
3.9
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
312910.517
(↑0.009)
5
(-)
82224
(+12)
231
(+5)
50
(+4)
35
(-)
0.234
(↑0.002)
3.6
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
292900.5
(↑0.009)
6
(-)
85243
(+6)
236
(+1)
29
(-)
59
(+2)
0.259
(↑0.001)
3.66
(↑0.05)
6
(-)
楽天
203910.339
(↓0.006)
15.5
(↓1)
83181
(+3)
260
(+6)
48
(+2)
30
(-)
0.228
(-)
4.08
(↓0.02)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
10300.769
(↓0.064)
0
(-)
558
(+4)
41
(+7)
13
(-)
6
(+2)
0.239
(↑0.001)
2.92
(↓0.36)
2
(-)
西武
8500.615
(↑0.032)
2
(↑1)
580
(+7)
63
(+4)
19
(+2)
16
(+3)
0.266
(↑0.002)
4.75
(↑0.14)
3
(-)
ロッテ
8500.615
(↑0.032)
2
(↑1)
552
(+6)
38
(+1)
7
(-)
11
(+2)
0.291
(↑0.002)
2.51
(↑0.12)
4
(↑1)
ORIX
8500.615
(↑0.032)
2
(↑1)
553
(+12)
48
(+5)
15
(+4)
7
(-)
0.251
(↑0.008)
3.65
(↓0.12)
5
(↓1)
福岡
8500.615
(↑0.032)
2
(↑1)
554
(+4)
52
(+2)
18
(+2)
8
(-)
0.238
(↓0.002)
3.69
(↑0.14)
6
(↑3)
日ハム
6700.462
(↑0.045)
4
(↑1)
573
(+8)
64
(+7)
17
(+2)
12
(+2)
0.248
(↑0.005)
4.61
(↓0.21)
7
(↓1)
広島
6700.462
(↓0.038)
4
(-)
558
(+5)
72
(+12)
12
(+1)
5
(-)
0.273
(↑0.003)
5.13
(↓0.63)
8
(↓1)
巨人
6800.429
(↓0.033)
4.5
(-)
454
(+2)
52
(+4)
16
(+1)
9
(-)
0.251
(↓0.001)
3.55
(↓0.06)
9
(↑1)
中日
6800.429
(↑0.044)
4.5
(↑1)
452
(+6)
69
(+3)
9
(+1)
5
(-)
0.271
(↑0.007)
4.94
(↑0.23)
10
(↓2)
DeNA
5700.417
(↓0.038)
4.5
(-)
648
(+1)
57
(+6)
16
(+1)
5
(-)
0.247
(↓0.004)
4.86
(↓0.07)
11
(-)
阪神
4800.333
(↓0.031)
5.5
(-)
646
(+7)
51
(+8)
5
(-)
4
(-)
0.258
(↑0.015)
3.58
(↓0.43)
12
(-)
楽天
31000.231
(↓0.019)
7
(-)
530
(+3)
51
(+6)
8
(+2)
7
(-)
0.228
(↑0.003)
3.75
(↓0.1)