広島(☆3対0★)楽天 =交流戦3回戦・マツダスタジアム=
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楽天
00000 0000 050
広島
00000 030× 370
勝利投手:今村 猛(2勝0敗0S)
(セーブ:中﨑 翔太(0勝0敗17S))
敗戦投手:美馬 学(0勝6敗0S)
  DAZN
◆広島が同一カード3連勝。広島は0-0のまま迎えた7回裏、西川が値千金の3ランを放ち、試合の均衡を破る。投げては、2番手・今村が今季2勝目。最後は守護神・中崎が締めた。敗れた楽天は、先発・美馬が7回3失点と試合をつくるも、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆広島は先発九里が6回無失点と好投すると、7回に西川が今季1号となる先制3ランを右翼席に突き刺した。7回からは勝ちパターンの今村、ジャクソン、中崎のリレーで逃げ切り。今季4度目の同一カード3連勝で貯金を11、交流戦の貯金も1とした。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。    緒方監督(自ら語りだし)九里がナイスピッチングでした。本当にしっかり抑えてくれた。この3連戦、先発投手がしっかりゲームをつくってやってくれた。中継ぎ陣もしっかりと仕事をしてくれた。  -西川が大きな1発  緒方監督 西川がね、2アウトから。あつ(会沢)がつないでくれて、西川がまさか、まさかの1本やったね。びっくりした。  -西川は状態が上向いている  緒方監督 1回、下で調整してもらって上がってきてからはすごい数字を残しているでしょ。あとは痛いかゆいと言わずにやってもらうだけです。

◆広島西川龍馬内野手(23)が7回、均衡を破る1号3ランを放った。  6回まで両軍無得点で迎えた7回。2死一、三塁から西川は楽天美馬の高めカットボールを振り抜いた。高々と舞い上がった打球は風にも乗って、右翼席に到達。スタンド総立ちの先制3ランとなった。  「チャンスだったので思い切り振りました。高めのボール球でしたが、うまくたたくことが出来ました」。いつもクールな西川には珍しく、ダイヤモンドを1周するときにはガッツポーズを見せた。

◆勝負事は戦略通りに行動しても、相手があることで、必ず勝つとは限らない。楽天が5安打完封負けでカード3連敗し、借金が今季最多の19となった。  前日の則本に続き、先発の美馬学が1球に泣いた。0-0で迎えた7回裏2死一、三塁。8番西川の初球に137キロのカットボールを選択した。理由は「その前にファウル、凡打だったので、いいイメージを持って」。  投げたのは高めで、見逃せば完全にボール球だった。「高め要求だった。ちょっと中に入ったけど、意図してない球ではなかった」。ほぼ思った通りに制球できたが、打球は右翼フェンスを越えた。知力と体力を出し切っての結果だけに、試合後の表情はさばさばしていた。時の運だけが足りなかった。  1発は浴びたが、6回まで被安打4、無四死球だった美馬は責められまい。3タテを食らった主たる原因は、3試合でスクイズによる1点しか挙げられなかった打線にある。梨田監督は「素晴らしい投球だった。縦のカーブが性能がよくて、(今季の美馬の登板で)一番いい時に点を取ってやれなくて申し訳ない」とねぎらった。そして「(3試合で)1点しか取れなかった。ひどい状態。走者を出しても1本が出ないし、チャンスで打てない」と貧打線を嘆いた。  平石ヘッド兼打撃コーチは「狙い球に消極的になっている。何とかしたい、という気持ちが焦りに変わっている」と、好機に打てない打線を分析していた。

◆白球が右翼席に吸い込まれると、真っ赤なマツダスタジアムが揺れた。一塁を回った広島西川龍馬内野手(23)は力強く右拳を握り、二塁手前で再び拳に力を入れた。0-0の7回。楽天美馬の初球、浮いた高めカットボールに反応した。「初球から行こうと思っていた。前の打席、同じ球でやられていたので思い切って振ってみようと」。今季1号が値千金の決勝3ランとなった。  誰もが認める打撃センスを持ちながら、開幕直後は不振に陥った。野球人生でも「記憶にない」ほどのスランプ。5月2日の2軍降格が転機となった。気持ちをリフレッシュし、タイミングの取り方も変えた。軸足重心でバットを振り出す形から、右足から左足へと重心を移動させながら振り出すように修正。同25日に1軍に再昇格した。  再昇格後は打率3割7分1厘を残す。シーズン打率も降格時の1割1分8厘から2割8分8厘まで上げた。緒方監督も「上がってきてからはすごい数字を残している」と目を細め「あとは痛いかゆいと言わずにやってもらうだけ」と注文をつけた。  7日の日本ハム戦の6回にレアードの打球を左膝に受け、2試合続けて先発から外れた。試合後は「それもありました。今日こうやってスタメンで使ってもらったので、結果を残さないといけない」と表情を引き締めた。高い技術に悔しさを乗せたバットがチームを3連勝に導いた。【前原淳】

◆楽天は、散発5安打の完封負けで借金が今季最多の19に膨らんだ。梨田監督は6回まで無失点だった美馬を「素晴らしい投球。一番いい時に点を取ってやれなくて申し訳ない」とねぎらった。  打線は36イニング連続で適時打がなく3連戦で1得点。打開策に「入れ替えも考えないと。いろんなことをしてみないと」と、6月の打率1割2分9厘のペゲーロに代え、ディクソン、アマダーの昇格も示唆した。

◆広島が同一カード3連戦3連勝。0-0の七回に西川が1号3ランを放ち、均衡を破った。九里が6回無失点で試合をつくり、2番手で1回無失点の今村が2勝目、中崎が17セーブ目を挙げた。楽天は打線が精彩を欠いた。 緒方監督(零封勝ちに) 「この3連戦、先発投手がしっかり試合をつくって、中継ぎもしっかりと仕事をしてくれた」 九里(6回無失点) 「先に点を与えないようにとだけ意識して投げた」

◆楽天は打線の不振が深刻だ。五回1死一、二塁で茂木が空振り三振、銀次は遊ゴロに倒れるなど、計5安打で三塁すら踏めず、早くも今季7度目の零敗を喫した。梨田監督は「走者がたまっても1本が出ない。チャンスをつぶしていた」と力なく話した。  広島との3連戦で得点は1。それもスクイズで奪ったもので、適時打はなかった。梨田監督は「結局、1点しか取れなかった。ひどい状態」と頭を抱え「(2軍との)入れ替えも考えなくちゃいけない。いろんなことをしてみないと」と悩ましげだった。

◆同一カード3連敗で借金が今季最多の19に膨らんだ。打線は5安打と湿り、5四球を選びながら今季7度目の零敗。梨田監督は「四球でチャンスをもらってもつぶした。あと1本も出ない。好投の美馬を援護できなかった」と嘆いた。この3連戦の得点はスクイズで挙げた1点のみ。指揮官は「ひどい状態。入れ替えも考える」とテコ入れを示唆した。 7回3失点で開幕から6連敗の楽天・美馬 「投球はよかったと思います。(3ランを被弾した)七回は、もう少し用心していけばよかった」

◆西川が七回、右越えに1号3ラン。均衡を破る一発でチームに同一カード3連勝をもたらし「思い切っていった。久々に感触が良かった」とにんまりだ。7日の日本ハム戦では、打球を取り損ねる失策で左膝を打撲。2試合先発メンバーを外れる中「守備で迷惑ばかり掛けていた。またこうやってスタメンで使ってもらって、結果を出さないといけない立場だった」と奮い立ち、挽回の一打を放った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332210.6
(↑0.007)
0
(-)
87268
(+3)
235
(-)
56
(+1)
31
(-)
0.26
(-)
3.85
(↑0.07)
2
(↑1)
DeNA
262620.5
(↑0.01)
5.5
(-)
89223
(+6)
218
(+3)
68
(+2)
34
(-)
0.253
(↑0.002)
3.68
(-)
3
(↓1)
阪神
262800.481
(↓0.01)
6.5
(↓1)
89174
(+2)
198
(+3)
27
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.001)
3.18
(-)
3
(↑2)
ヤクルト
262810.481
(↑0.009)
6.5
(-)
88236
(+9)
257
(+5)
52
(+2)
31
(-)
0.251
(↑0.001)
4.17
(-)
5
(↑1)
巨人
273010.474
(↑0.01)
7
(-)
85262
(+3)
239
(+2)
54
(+2)
30
(+2)
0.267
(-)
3.89
(↑0.04)
6
(↓2)
中日
273110.466
(↓0.008)
7.5
(↓1)
84239
(+2)
269
(+5)
41
(+1)
33
(-)
0.265
(-)
4.32
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
342200.607
(↓0.011)
0
(-)
87326
(+2)
247
(+3)
63
(-)
69
(-)
0.278
(↓0.001)
4.13
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
322600.552
(↓0.009)
3
(-)
85236
(+3)
223
(+6)
64
(+1)
44
(-)
0.238
(↑0.001)
3.63
(↓0.05)
3
(-)
福岡
302700.526
(↑0.008)
4.5
(↑1)
86247
(+5)
227
(+2)
73
(+2)
38
(-)
0.256
(-)
3.94
(↑0.03)
4
(-)
ORIX
292910.5
(↓0.009)
6
(-)
84208
(+5)
225
(+9)
44
(+1)
35
(-)
0.233
(-)
3.62
(↓0.1)
5
(-)
ロッテ
272900.482
(↑0.009)
7
(↑1)
87234
(+3)
235
(+2)
27
(-)
57
(+3)
0.257
(-)
3.77
(↑0.04)
6
(-)
楽天
193810.333
(↓0.006)
15.5
(-)
85173
(-)
253
(+3)
46
(-)
29
(-)
0.228
(↓0.001)
4.11
(↑0.02)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
9200.818
(↑0.018)
0
(-)
751
(+9)
33
(+5)
13
(+2)
4
(-)
0.248
(↑0.006)
2.7
(↓0.13)
2
(-)
西武
7400.636
(↓0.064)
2
(↓1)
772
(+2)
56
(+3)
17
(-)
13
(-)
0.273
(↓0.005)
5.07
(↑0.17)
3
(-)
福岡
7400.636
(↑0.036)
2
(-)
748
(+5)
42
(+2)
16
(+2)
8
(-)
0.237
(↑0.002)
3.82
(↑0.18)
4
(↑2)
ロッテ
6500.545
(↑0.045)
3
(-)
743
(+3)
37
(+2)
5
(-)
9
(+3)
0.285
(↓0.006)
2.87
(↑0.09)
5
(↑2)
広島
6500.545
(↑0.045)
3
(-)
752
(+3)
56
(-)
10
(+1)
5
(-)
0.285
(↓0.005)
4.5
(↑0.46)
6
(↓2)
ORIX
6500.545
(↓0.055)
3
(↓1)
737
(+5)
42
(+9)
9
(+1)
7
(-)
0.247
(-)
3.77
(↓0.57)
7
(↑2)
DeNA
5500.5
(↑0.056)
3.5
(-)
847
(+6)
48
(+3)
15
(+2)
5
(-)
0.259
(↑0.01)
4.93
(↑0.08)
8
(↓3)
日ハム
5600.455
(↓0.045)
4
(↓1)
760
(+3)
47
(+6)
15
(+1)
10
(-)
0.244
(↑0.004)
3.94
(↓0.29)
9
(↑1)
巨人
5700.417
(↑0.053)
4.5
(-)
644
(+3)
46
(+2)
14
(+2)
9
(+2)
0.245
(↑0.001)
3.61
(↑0.14)
10
(↓2)
中日
5700.417
(↓0.038)
4.5
(↓1)
645
(+2)
61
(+5)
8
(+1)
5
(-)
0.273
(↓0.003)
5.13
(↑0.01)
11
(-)
阪神
3700.3
(↓0.033)
5.5
(↓1)
829
(+2)
38
(+3)
3
(-)
3
(-)
0.233
(↓0.003)
2.97
(↓0.01)
12
(-)
楽天
2900.182
(↓0.018)
7
(↓1)
722
(-)
44
(+3)
6
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.005)
3.9
(↑0.05)