◆広島が劇的なサヨナラ勝利。広島は3点を追う5回裏、西川の適時打と新井の犠飛で1点差とする。そのまま迎えた9回には、1死二三塁から野間が2点適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・藤井皓がプロ初勝利。敗れた日本ハムは、2番手・トンキンが誤算だった。

◆首位広島が劇的な逆転サヨナラ勝ち。連敗を２で止め、リーグ最速で３０勝に到達した。 　１点を追う９回、打撃好調の野間が逆転の２点適時打。先発岡田が１回に３失点したが、その後は５回まで追加点を与えず、６回以降は無失点でつないだ。９回を抑えた藤井皓がプロ初勝利。以下は緒方孝市監督（４９）の談話。 　－劇的勝利 　緒方監督　野間がよく食らいついていった。全員が最後まであきらめない、勝つんだという気持ちで先頭の丸から出塁してくれた。中継ぎ陣もしっかり頑張ってくれた。 　－苦しい展開だった 　緒方監督　相手投手（上沢）が良かった。低めに変化球と、力のある真っすぐが来ていた。僅差をものにできたし、連敗を止められたので良かった。 　－野間の成長について 　緒方監督　今日はほめておこう。まだまだ課題も多いが、こういうところで最高の結果を残してくれた。今日で終わらず、１打席１打席、１プレー１プレーを大事にして欲しい。 　－藤井皓が初勝利 　緒方監督　藤井だけじゃなく、アドゥワもいってるし、（今村）猛も上位打線でビシッといってくれた。ナイスゲームでした。

◆日本ハムが、今季４度目のサヨナラ負けで連敗を喫した。 　１点リードで迎えた９回。抑えのトンキンが四球、自らの失策などで１死二、三塁の危機を招いた。「リズムが崩れた」と、野間に痛恨の一打を浴びサヨナラ負けした。５回の失点シーンでも二塁手・石井一の失策が絡むなど、度重なるミスが響いた。 　先発の上沢直之投手は８回２失点（自責０）と好投したが、実らず。栗山英樹監督は「（９回は）嫌な流れは、もちろんあったけど...。（上沢を）勝たせてあげたかった」と敗戦を悔やんだ。

◆日本ハムが、相手のミスを突き先制した。 　１回、広島の先発岡田の２者連続四球などで１死一、三塁のチャンス。中田翔内野手の右前打が、右翼手鈴木の捕球ミスによる失策を誘い２点を先制した（打点は１）。 　中田は「いい形でチャンスで打席を回してもらったので、何とか先制点へ導きたかった」とコメント。地元での一戦には「知り合いもいっぱい応援に来ている。まずは序盤で主導権を奪えて良かった。油断せず、追加点を積み上げていきたいね」と貪欲だった。 　続くブランドン・レアード内野手の右前打で、再び鈴木が打球をファンブル。三塁走者の中田が本塁生還し、この回に３点先制した。レアードは「ラッキーヒットだね。前の中田がいい形で回してくれた」と感謝した。

◆広島の藤井皓が九回を無失点でしのいで、逆転サヨナラ勝ちを呼び込み、プロ４年目で初勝利を手にした。２－３の僅差の中で投入されて、２三振を奪って三者凡退。「しっかり自分の球を投げ切れたのが良かった。最高」とお立ち台で頬を緩めた。 　２０１５年に岡山・おかやま山陽高からドラフト４位で入団。昨季終盤にプロ初登板を果たし、今季は５月２５日に１軍に呼ばれた。期待の有望株は「この舞台で結果を出してこその世界。投げるたびに自分のプラスになる」と、前向きな姿勢で成長につなげている。

◆日本ハムの抑えのトンキンが痛恨の逆転サヨナラ負けを喫した。３－２の九回にマウンドに上がったが、先頭打者の丸に四球を与え、続く鈴木のゴロを一塁へ悪送球して無死一、三塁のピンチを招いた。１死後に鈴木に二盗を決められ、直後に野間に中前打を浴びて試合をひっくり返された。 　雨天中止で試合がなかったパ・リーグ首位の西武とのゲーム差は２に広がった。栗山監督は「負けた要因とすれば監督が悪いということ」と全ての責任を背負い込んだ。

◆広島が逆転サヨナラ勝ち。２－３の九回一死二、三塁から野間の中前への２点打で勝負を決めた。救援陣が無失点で勝機をつないだ。九回を抑えた藤井皓がプロ初勝利。日本ハムは抑えのトンキンが失策で崩れて来日初黒星を喫した。

◆広島が劇的なサヨナラ勝ちで連敗を２で止めた。１点を追う九回に一死二、三塁と好機を作ると、６番の野間峻祥外野手（２５）が中前２点打を放ち、試合をひっくり返した。野間はお立ち台で力強く質問に答えた 　－－打席を振り返って 　「なんとか、必死に食らいついていこうと思っていました」 　－－打った感触や球種などは 　「あんまり覚えていません」 　－－スタメン出場が続いている 　「とにかく必死です」 　－－好調の要因 　「とにかく必死です」 　－－これからはどんな打席を見せる 　「とにかく必死の思いでがんばります」