ソフトバンク(☆5対4★)DeNA =交流戦2回戦・福岡ヤフオクドーム=
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DeNA
01100 1010 470
福岡
00000 230× 5100
勝利投手:バンデンハーク(4勝4敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝2敗11S))
敗戦投手:エスコバー(1勝2敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは3点を追う6回裏、松田の2点適時打で1点差に迫る。続く7回には、塚田の適時打と上林の2ランで3点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、先発・バンデンハークが今季4勝目。敗れたDeNAは、序盤から試合を優位に進めるも、6回以降に投手陣がつかまった。

◆DeNAの4番筒香嘉智外野手が、先制の14号ソロを含む3安打猛打賞で、3月31日以来となる打率3割台に乗せた。  2回の先頭打席で、バンデンハークが投げた3球目のカーブを右翼スタンドへ運んだ。勝ち越されて2点を追う8回には1点差に強める右前適時打。3打数3安打で、5月中旬には2割2分台だった打率が3割0分3厘にまで上昇した。  それでも「打率3割より負けたことが大きい。僕の数字よりも勝つことが大事なんで、負けたら何の意味もない」と接戦で2連敗したことを悔しがった。

◆DeNA浜口遥大投手の初白星が逃げていった。  今季4度目の先発登板。5回まで8個の三振を奪い無失点。3点リードの6回、振り逃げで先頭の塚田に出塁を許すと、続く上林に右前安打を打たれ、無死一、三塁となって降板。2番手の三嶋は打たれたものの、5回0/36安打2失点(自責1)で勝利投手の権利を得た。しかし、7回に3番手のエスコバーが勝ち越しを許し、浜口の白星は消滅した。  好投が報われなかった浜口は「調子自体は悪くありませんでした。ストレートも球速は出ていましたし、変化球の曲がりもよかったです。ただ、コントロールにバラつきがあり、球数が増えてしまったのは反省点です。6回はピンチを広げて三嶋さんにマウンドを渡してしまうかたちとなり、申し訳ないです。1イニングでも長く投げるために、中盤以降の攻め方などを見直して、次回登板まで調整していきたいです」と反省のコメントをした。

◆ソフトバンクの球団創立80周年イベント「レジェンドデー」の第3回がDeNA戦(ヤフオクドーム)で実施され、試合前に前監督で球団OBの秋山幸二氏がセレモニアルピッチを行った。  秋山氏が捕手を務めた柳田に対してボールを突き出すと、そこには「めざせ四冠王」と、秋山氏のメッセージがしたためられていた。投球は柳田も捕れない大暴投となり、秋山氏はちょっと不満そう。周囲に促され「もう1頂」で第2球を投じることになった。2球目はやや高めになったが、球速115キロをマーク。登板後は肩を回しながら「疲れた~。ブルペンで投げすぎたな」と振り返った。  柳田へのメッセージについては「あいつしかいない。(4冠王の)可能性があるのは。3冠王も十分狙えるし、なおかつ盗塁もできる。高い目標をもってやってほしい。今年の打ち方は完成系に近い。あとは仕留める確率が上がってくれば」と大きな期待を寄せていた。

◆DeNAの浜口は何度もピンチをしのぎ、六回無死一、三塁で降板するまで生還を許さなかったが、救援陣が打たれてまたも今季初勝利を逃した。直球とチェンジアップの緩急をうまく使い9三振を奪った。ただ、五回で99球を要して交代が早まり「欲を言えばもう少し長いイニングを投げたい」と反省した。  ソフトバンク戦は昨秋の日本シリーズで八回1死まで無安打に抑える好投を演じて以来。復調を感じさせる内容に、ラミレス監督は「今季一番の出来だった」とねぎらった。

◆DeNAの筒香が先制ソロを含む3安打をマーク。交流戦4試合で3度目の複数安打と好調をキープし、開幕直後の3月31日以来となる打率3割台に乗せた。  本人は「3割よりもチームが負けたことの方が大きい」と主将らしく危機感を強調したが、打率2割2分7厘だった5月17日から約2週間で急上昇。ラミレス監督は「完全に違う選手になった」と、振りの鋭さを取り戻した主砲の姿に目を細めた。

◆ソフトバンクが交流戦無傷の5連勝。0-3の六回に松田が2点二塁打。七回に塚田の適時打で追い付き、上林の2ランで勝ち越した。バンデンハークが7回3失点で1カ月ぶりの4勝目。DeNAは継投失敗で勝率5割に。

◆DeNAは二回、4番・筒香がソフトバンク先発・バンデンハークの変化球を右翼ポール際に運ぶ14号ソロを放ち先制した。三回には二死二塁から2番・神里が一、二塁間を破る適時打を放ち、1点を追加した。  DeNAは六回、3番・宮崎が内角高めの直球をとらえて左中間ホームランテラスに飛び込む10号ソロで差を広げた。  DeNAの先発は浜口。四回まで毎回得点圏に走者を背負いながらも要所を締め、ソフトバンクに得点を与えなかった。五回には4番・柳田から2打席連続の空振り三振を奪うなど中軸を3者凡退。しかし六回に無死一、三塁のピンチを招き降板。2番手・三嶋が8番・松田に左翼線を破る2点二塁打を浴び1点差となった。試合は六回を終えてDeNAが3-2でリードしている。

◆ソフトバンクの球団創設80周年を記念した「レジェンドデー」に、前監督の秋山幸二氏(56)が登場した。セレモニアルピッチでは、捕手役の柳田悠岐外野手(29)に「目指せ、四冠王」と記したボールを投じた。「三冠も十分狙えるし、盗塁も。高い目標を持ってやってほしい。可能性があるのは、いままでの野球選手で柳田くらいじゃないかな」とエールを送った。  114キロの投球はすっぽ抜け。柳田が捕れないほどの大暴投に膝に手をついてがっくり。やり直しの1球は115キロが高めへ。「どんどん年とってます」と苦笑いだ。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(35)が1日のDeNA戦(ヤフオクドーム)で先発から外れた。2014年8月から508試合続いた三塁のスタメン。2010年以降、故障以外で明け渡したのは初めてだ。その間、5度のリーグ優勝と4度の日本一。そんなチームでポジションを守り続けてきたことに、改めて驚かされる。  今季はここまで打率・200、6年連続ゴールデングラブ賞を目指す守備も精彩を欠く。35歳は正念場を迎えてもおかしくない年齢だ。ただ、藤本博史打撃コーチ(54)は「衰え」を即、否定した。  「衰えているとは思えない。本塁打は10本打っている。これが2、3本なら話は別だけど」  リーグ6位タイの10本塁打が裏付け。「絶対に必要なレギュラー」と声を大にすると、続けた。  「相手もマッチが出ていた方が嫌だと思うよ」  勝利打点「8」はチームトップタイ。圧倒的な存在感を誇る柳田悠岐外野手(29)と並ぶ。本塁打を放った試合は7勝3敗。数字以上の勝負強さは、やはりある。これまでも首脳陣の頭に松田を外すプランは浮かんでいた。5月中旬に同コーチはのど元を指して「ここまで言いかけても、その時に打つんだよな」と感心していた。  そんな松田の姿はチームとも重なる。「負ければ借金。負ければBクラス」。崖っぷちで絶対に転落しない。連覇を狙う集団には不本意な物差しだが、それも王者の誇りと強さの象徴だろう。苦しい状況で、松田は何度も印象的な言葉を残してきた。  「やっぱり主力が打たないと勝てない。波に乗っていけない」と責任感で自身を鼓舞してきた。「必死に打った。やっぱり必死にならないと。チームも、淡々と負けているのはよくない。個人的にもチームも必死さを」と主張。不振でも、主力としての自覚とプライドは決して失わなかった。  「自分が打たなければ勝てない」。思っても、堂々と口に出せる選手は少ない。常に常勝軍団の中心にいた経験値と勝負強さ、底力。このまま崩れていくとは思いがたい。(安藤理)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
292010.592
(↓0.012)
0
(-)
93243
(+3)
216
(+7)
51
(-)
28
(+1)
0.259
(↓0.001)
3.98
(↓0.07)
2
(-)
DeNA
232320.5
(↓0.011)
4.5
(-)
95195
(+4)
186
(+5)
59
(+2)
31
(-)
0.251
(-)
3.45
(↓0.02)
3
(↑1)
阪神
242500.49
(↑0.011)
5
(↑1)
94160
(+10)
179
(+5)
25
(+1)
30
(-)
0.233
(↑0.003)
3.21
(↓0.03)
4
(↓1)
巨人
242610.48
(↓0.01)
5.5
(-)
92237
(+2)
214
(+3)
46
(+1)
24
(-)
0.269
(↓0.003)
3.95
(↑0.06)
5
(-)
中日
232810.451
(↓0.009)
7
(-)
91214
(+3)
245
(+9)
36
(-)
30
(-)
0.265
(-)
4.46
(↓0.1)
6
(-)
ヤクルト
212710.438
(↑0.012)
7.5
(↑1)
94201
(+3)
235
(+2)
43
(+1)
28
(+1)
0.25
(↓0.002)
4.3
(↑0.05)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
302000.6
(↓0.012)
0
(-)
93287
(+5)
219
(+10)
52
(+2)
62
(+2)
0.277
(↓0.002)
4.05
(↓0.12)
2
(-)
日ハム
312100.596
(↑0.008)
0
(↑1)
91215
(+9)
195
(+3)
58
(+3)
40
(+1)
0.24
(↑0.001)
3.59
(↑0.02)
3
(-)
福岡
282300.549
(↑0.009)
2.5
(↑1)
92222
(+5)
196
(+4)
63
(+1)
35
(+1)
0.259
(↑0.001)
3.79
(↓0.01)
4
(-)
ORIX
262610.5
(↑0.01)
5
(↑1)
90190
(+3)
203
(+2)
39
(-)
31
(+1)
0.231
(↓0.001)
3.59
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
232700.46
(↑0.011)
7
(↑1)
93209
(+7)
215
(+3)
24
(+2)
52
(+3)
0.251
(↑0.004)
3.96
(↑0.02)
6
(-)
楽天
173310.34
(↓0.007)
13
(-)
92160
(+2)
230
(+3)
43
(-)
27
(-)
0.23
(↓0.001)
4.21
(↑0.03)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
福岡
5001
(-)
0
(-)
1323
(+5)
11
(+4)
6
(+1)
5
(+1)
0.246
(↑0.016)
2.2
(↓0.45)
2
(-)
日ハム
4100.8
(↑0.05)
1
(-)
1339
(+9)
19
(+3)
9
(+3)
6
(+1)
0.269
(↑0.004)
3.89
(↑0.22)
3
(↑1)
ヤクルト
4100.8
(↑0.05)
1
(-)
1316
(+3)
11
(+2)
4
(+1)
1
(+1)
0.226
(↓0.026)
2.2
(↑0.05)
4
(↓1)
西武
3200.6
(↓0.15)
2
(↓1)
1333
(+5)
28
(+10)
6
(+2)
6
(+2)
0.266
(↓0.014)
5.36
(↓1.15)
5
(↑2)
ORIX
3200.6
(↑0.1)
2
(-)
1319
(+3)
20
(+2)
4
(-)
3
(+1)
0.246
(↓0.012)
3.64
(↑0.73)
6
(↓1)
DeNA
2200.5
(↓0.167)
2.5
(↓1)
1419
(+4)
16
(+5)
6
(+2)
2
(-)
0.244
(↓0.006)
3.86
(↓0.19)
7
(↑2)
ロッテ
2300.4
(↑0.15)
3
(-)
1318
(+7)
17
(+3)
2
(+2)
4
(+3)
0.269
(↑0.038)
3.56
(↑0.15)
8
(↓2)
巨人
2300.4
(↓0.1)
3
(↓1)
1319
(+2)
21
(+3)
6
(+1)
3
(-)
0.23
(↓0.029)
3.78
(↑0.72)
9
(↓1)
広島
2300.4
(↓0.1)
3
(↓1)
1327
(+3)
37
(+7)
5
(-)
2
(+1)
0.307
(↓0.015)
6.6
(↓0.28)
10
(↑1)
阪神
1400.2
(↑0.2)
4
(-)
1315
(+10)
19
(+5)
1
(+1)
3
(-)
0.251
(↑0.038)
3.07
(↓0.5)
11
(↓1)
中日
1400.2
(↓0.05)
4
(↓1)
1320
(+3)
37
(+9)
3
(-)
2
(-)
0.284
(↓0.002)
7.74
(↓0.54)
12
(-)
楽天
0400
(-)
4.5
(↓1)
149
(+2)
21
(+3)
3
(-)
4
(-)
0.248
(↓0.024)
4.79
(↑0.61)