広島(★7対12☆)西武 =交流戦3回戦・マツダスタジアム=
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西武
010000 0101 12140
広島
10020 1030 7102
勝利投手:ウルフ(2勝1敗0S)
敗戦投手:薮田 和樹(2勝1敗0S)
  DAZN
◆西武が打撃戦を制した。西武は1点を追う2回表、金子侑の適時打や秋山の3ランなど、打者14人の猛攻で一挙10点を奪い、逆転に成功する。投げては、先発・ウルフが6回4失点で今季2勝目。敗れた広島は、先発・薮田が4回10失点と試合をつくれなかった。

◆西武が打ち勝ち、カード勝ち越しを決めた。  0-1で迎えた2回、広島薮田に対し、打者14人で8安打10得点の猛攻を見せた。先頭栗山が右前打で出塁。無死満塁となってから、金子侑が左前に逆転の2点適時打を放った。敵失で3点目を加え、秋山が8号3ラン。さらに、山川の適時打、外崎の2点適時二塁打、森の犠飛とつながった。  栗山巧外野手は、打者1巡してから回ってきた、この回2度目の打席では敵失で出塁した。いずれも生還し「あまり記憶にない」という1イニング2得点を記録した。「ノーアウトで2回、打席に立ったのは、恐らく初めて」だった。  10者連続得点は、08年7月22日楽天戦の2回の攻撃に並ぶ球団タイ記録だった。10年前は、長谷部に対し、1死から中村が四球で出塁。打者1巡してから中村が本塁打を放ち、10者連続得点となった。ちなみに栗山は、その試合も2番左翼で出場。得点を挙げている。

◆西武が"SAGA"攻撃で追加点を挙げた。  10-4の7回、1死から代打で斉藤彰が右前打で出塁。秋山が右前打、源田が左前打で続き、塁が埋まった。ここで、浅村が右翼へ犠飛を放ち、11点目を入れた。  斉藤彰、秋山、源田、浅村の頭文字を取ると、S、A、G、Aで"佐賀"になる。試合前、佐賀県知事の山口祥義氏が訪問。ともに佐賀出身である西武辻、広島緒方両監督を激励した。この試合は「佐賀さいこう! ナイター 同郷監督対決」と銘打たれていた。  山口知事は「私の夢は、これを日本シリーズでやること」。辻監督は「そしたら、4勝させてもらいます」とニヤリ。両リーグ首位同士の対決は、SAGA4人衆の活躍もあり、西武が2勝1敗で勝ち越した。

◆広島薮田和樹投手(25)は大炎上の今季初黒星に唇をかんだ。2回だけで10失点。失策も絡み、打者が一巡してもアウトが1つも取れない状況に陥った。  1カ月ぶりの先発に意欲を示していたが、厳しい結果に終わり「力不足です。10点取られたら何も言えない。もっと質のいい球を投げないといけない」と肩を落とした。

◆広島は2カード連続の負け越しとなった。1回に鈴木が先制して迎えた2回、先発薮田が8安打を浴びて10失点の大炎上。その後はじわじわと追い上げたが、及ばなかった。  以下は緒方孝市監督の談話。  緒方監督 (自ら切り出し)序盤からこういう展開になって、ファンの方に申し訳ない。野手も最後まで攻撃してくれた。  -薮田の評価は  緒方監督 そっちで評価して。

◆広島は2カード連続の負け越しとなった。1回に鈴木が先制して迎えた2回、先発薮田が8安打を浴びて10失点の大炎上。その後はじわじわと追い上げたが、及ばなかった。  以下は緒方孝市監督の談話。  緒方監督 (自ら切り出し)序盤からこういう展開になって、ファンの方に申し訳ない。野手も最後まで攻撃してくれた。  -薮田の評価は  緒方監督 そっちで評価して。

◆世にも珍しい? 「リプレー検証ゲームセット」で西武がカードの勝ち越しを決めた。  5点リードで迎えた9回の守り。1死一塁から広島下水流の打球は遊撃へのゴロ。遊撃手源田から二塁ベースに入った浅村に転送、浅村から一塁へ送られた。  際どいタイミングとなり、一塁塁審はセーフの判定。ここで、辻監督はリプレーを要求し、判定は覆って併殺が成立し3アウトで試合終了。5点差あったとは言え、終盤の粘りに定評のある広島だけにリプレー検証でのゲームセットは、西武にとっても大きな1勝となった。

◆広島緒方孝市監督(49)と西武辻発彦監督(59)の出身地である佐賀県の山口祥義知事が始球式を務めた。  試合前に両軍監督を激励した山口知事は「今年は特に首位対決だし(地元も)盛り上がっている。我々の願いは日本シリーズを戦ってもらうこと。(両監督に)何度も伝えてます」と日本一決戦でも"がばい対決"になることを期待した。始球式はノーバウンド投球で、スタンドから拍手が起こっていた。

◆西武の秋山が8号3ランを含む2安打をマークし、連続試合安打を10に伸ばした。二回は相手の失策直後に右中間席へ一発を運び、先発全員の10者連続得点の猛攻に貢献すると、七回は右前打で追加点につなげた。  延長戦で痛い逆転サヨナラ負けを喫した30日の嫌な流れを断ち、マツダスタジアムでの連敗も9でストップ。頼れる1番打者は「あの負けの後に勝たないと。打てなくて投手に助けてもらった試合もあった。5月の最後に勝てて良かった」と話し、チーム一丸を強調していた。

◆今季ワーストの大敗を喫した広島は二回の10失点が重くのしかかった。制球難で2軍落ちし、4月30日以来の復帰登板だった薮田は打者14人、8安打の猛攻を浴び、一気に主導権を握られ「10点も取られたら何も言えない。完全に力負け。力不足」とうなだれ、再び2軍調整が決まった。  ただ、前夜の逆転サヨナラ劇に続いて攻撃陣は最後まで諦めず、10安打で7点を奪った。緒方監督も「序盤からこういう展開になってファンには申し訳ないけど、最後まで野手がしっかり攻撃してくれた」と前向きに捉えた。

◆西武が12-7で広島に打ち勝ち、2勝1敗でセ・パ首位対決の勝ち越しを決めた。先発のウルフは6回4失点。二回に一挙10点を奪うなど打線の大量援護で2勝目(1敗)を挙げた。  先制したのは広島だった。一回一死一、二塁と好機を作ると、鈴木がウルフから中前適時打を放った。西武は二回、無死満塁とすると金子侑が左翼へ2点打を放ち逆転。さらに猛攻は続き、秋山の右翼への8号3ラン、山川の適時打などでこの回10点を挙げた。  広島は四回、無死二、三塁から松山が投手強襲の適時内野安打。なおも無死一、三塁から野間が遊撃適時内野安打を放ち、3ー10に。続く西川も中前打を放ち無死満塁としたが、後続が断たれた。  広島先発の薮田は代打を送られ、4回8安打10失点で降板となった。広島は六回に1点、八回にも代打・新井の2点打などで3点を返したが、及ばなかった。西武は七回に一死満塁から浅村の右犠飛で加点。九回にも1点を追加した。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
281910.596
(↓0.013)
0
(-)
95234
(+7)
205
(+12)
48
(-)
27
(-)
0.257
(↑0.001)
3.93
(↓0.11)
2
(-)
DeNA
232120.523
(↑0.011)
3.5
(↑1)
97189
(+4)
175
(+3)
56
(+2)
31
(-)
0.252
(↓0.002)
3.37
(↑0.02)
3
(-)
阪神
232400.489
(↓0.011)
5
(-)
96150
(+2)
172
(+5)
24
(-)
29
(-)
0.231
(↓0.001)
3.19
(↓0.04)
4
(-)
巨人
232510.479
(↓0.01)
5.5
(-)
94232
(+2)
210
(+4)
45
(+1)
24
(+2)
0.273
(↓0.001)
4.08
(-)
5
(-)
中日
232610.469
(↑0.011)
6
(↑1)
93209
(+9)
223
(+2)
35
(+1)
30
(+2)
0.266
(↑0.003)
4.17
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
192710.413
(↑0.013)
8.5
(↑1)
96193
(+3)
231
(+1)
42
(-)
27
(-)
0.252
(-)
4.4
(↑0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
291900.604
(↑0.008)
0
(-)
95280
(+12)
209
(+7)
49
(+1)
58
(-)
0.28
(↑0.002)
4.01
(↓0.07)
2
(-)
日ハム
292100.58
(↑0.009)
1
(-)
93193
(+4)
190
(+2)
53
(+1)
36
(-)
0.236
(↓0.002)
3.64
(↑0.03)
3
(-)
福岡
262300.531
(↑0.01)
3.5
(-)
94211
(+5)
190
(+2)
59
(-)
34
(+1)
0.259
(↓0.001)
3.82
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
252510.5
(↓0.01)
5
(↓1)
92186
(+2)
198
(+9)
39
(+1)
30
(-)
0.232
(↑0.001)
3.66
(↓0.12)
5
(-)
ロッテ
222600.458
(↓0.01)
7
(↓1)
95198
(+1)
206
(+3)
22
(-)
49
(-)
0.247
(-)
3.94
(↑0.01)
6
(-)
楽天
173110.354
(↓0.008)
12
(↓1)
94156
(+3)
222
(+4)
42
(+2)
26
(+2)
0.23
(↑0.001)
4.22
(↑0.01)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(↑1)
福岡
3001
(-)
0
(-)
1512
(+5)
5
(+2)
2
(-)
4
(+1)
0.229
(↓0.007)
1.67
(↓0.17)
2
(↑1)
DeNA
2001
(-)
0.5
(-)
1613
(+4)
5
(+3)
3
(+2)
2
(-)
0.273
(↓0.082)
2.37
(↓0.37)
3
(↑1)
西武
2100.667
(↑0.167)
1
(-)
1526
(+12)
18
(+7)
3
(+1)
2
(-)
0.296
(↑0.033)
5.6
(↓0.69)
4
(↑2)
日ハム
2100.667
(↑0.167)
1
(-)
1517
(+4)
14
(+2)
4
(+1)
2
(-)
0.224
(↓0.047)
4.85
(↑1.5)
5
(↑3)
ヤクルト
2100.667
(↑0.167)
1
(-)
158
(+3)
7
(+1)
3
(-)
0
(-)
0.247
(↓0.007)
2.33
(↑0.67)
6
(↓5)
ORIX
2100.667
(↓0.333)
1
(↓1)
1515
(+2)
15
(+9)
4
(+1)
2
(-)
0.273
(↑0.008)
4.85
(↓2.35)
7
(↑4)
中日
1200.333
(↑0.333)
2
(-)
1515
(+9)
15
(+2)
2
(+1)
2
(+2)
0.311
(↑0.046)
5
(↑1.5)
8
(↓3)
ロッテ
1200.333
(↓0.167)
2
(↓1)
157
(+1)
8
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.227
(↑0.017)
2.88
(↓0.23)
9
(↓2)
巨人
1200.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1514
(+2)
17
(+4)
5
(+1)
3
(+2)
0.265
(↓0.039)
5.67
(↑0.83)
10
(↓1)
広島
1200.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1518
(+7)
26
(+12)
2
(-)
1
(-)
0.296
(↓0.001)
7.39
(↓0.76)
11
(↓1)
阪神
0300
(-)
3
(↓1)
155
(+2)
12
(+5)
0
(-)
2
(-)
0.229
(↓0.025)
2.67
(↓1.17)
12
(-)
楽天
0200
(-)
2.5
(↓1)
165
(+3)
13
(+4)
2
(+2)
3
(+2)
0.268
(↑0.011)
5.6
(↑2.28)