阪神(★0対1☆)ソフトバンク =交流戦1回戦・阪神甲子園球場=
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福岡
00000 0001 161
阪神
00000 0000 082
勝利投手:加治屋 蓮(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝2敗8S))
敗戦投手:ドリス(1勝2敗15S)
  DAZN
◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは0-0のまま迎えた9回表、無死一二塁の好機をつくると、柳田の適時打で試合の均衡を破る。投げては、5番手・加治屋がプロ初勝利。敗れた阪神は、先発・メッセンジャーが8回無失点の快投を見せるも、打線が決定打を欠いた。なお、阪神・鳥谷はこの試合に出場せず、連続試合出場記録が1939でストップした。

◆13年ドラフト1位のソフトバンク加治屋蓮投手(26)が、プロ初勝利を挙げた。0-0の8回に5番手で登板。2死満塁のピンチを招きながらも無失点に抑えた。9回に味方打線が1点を奪い、うれしい白星がついた。  「特別な感じはします。プロで1勝できたのは自信にして、中継ぎとして1イニングずつやっていくこと。自分に勝ちがついたことより、チームが勝てたことがうれしい」と控えめに喜んだ。  この日は13年ドラフトで入団した4人全員が出場した。3位岡本が先発、1位の加治屋から、最後は2位の森へリレーした。加治屋は「岡本がいい投球をしてくれたので、その思いをみんなでつなぎきった」と笑った。4位上林は無安打ながら、3回には右翼への安打で二塁を狙った植田を好返球で刺した。13年ドラフト組がいい流れを作り、30日には13年育成ドラフト1位の石川が先発する。

◆ソフトバンクが「救援リレー」で交流戦初戦を白星発進した。  工藤監督は「初戦をなんとかものにしたい思いが出ていた。今季の中で一番、絶対勝つという思いが出た、いい試合でした」と選手たちをたたえた。  プロ初先発の岡本が走者を許しながら、4回無失点。嘉弥真、二保、モイネロ、加治屋とつなぎ8回まで0-0の投手戦を演じると、9回に4番柳田が決勝の先制打を放った。その裏を守護神の森が抑え、継投での完封リレー。工藤監督は「苦しい場面もありましたけど、よくみんな投げてくれました。ナイスゲーム」と会心の勝利に笑顔だった。

◆阪神鳥谷敬内野手の連続試合出場記録が歴代2位の1939試合で止まった。金本知憲監督にとっても苦渋の決断だった。  8回まで両軍ともに無得点の展開で起用する局面がなかった。指揮官は「まあ、場面がね。それはもう仕方ないですから」と振り返った。シーズンオフから話を重ねてきたという。「できるだけということは、おととしから、ずっとスタメンに出ないときは、こっちも配慮してきたし、向こうも感謝の気持ちを示してくれていた。いつまでもというわけに、いかない。試合をやっている以上は。状況がありますから。本人も全然、そこには特にこだわっていないということだったし」と説明した。今後、2軍調整の可能性については「それはない。考えてないですよ」と否定した。昨季、通算2000安打に到達した好打者に対し、あくまで1軍戦で復調をうながす方針だ。

◆阪神鳥谷敬内野手の連続試合出場記録が歴代2位の1939試合で止まった。  入団1年目の04年9月9日ヤクルト戦(甲子園)から継続していた。15年目の今季は開幕から調子が上がらず、代打などの途中出場も増えていた。  日本プロ野球における歴代1位は、4月23日に71歳で死去した衣笠祥雄氏の2215試合。同3位は阪神金本監督の1766試合。メジャーでは、カル・リプケン(オリオールズ)の2632試合が最長。

◆プロ初先発のソフトバンク岡本健投手(25)が、4回を75球で4安打無失点に抑え、中継ぎ陣にバトンを渡した。  初回はいきなり無死一、二塁のピンチをつくるも、丁寧な投球で得点を許さなかった。初回だけで36球を投じたが、2回からは11球、15球、13球とテンポよく「0」を重ねた。  「中継ぎのつもりで、ひとりひとりアウトを取っていく気持ちでマウンドに上がりました。初回はボールが先行してしまい、苦しいピッチングになってしまったが、2回からは少しずつ慣れてきて、走者を背負いながらも何とか粘って、0点で抑えられたのはよかった」と振り返った。

◆ソフトバンクの加治屋がプロ5年目で初勝利をマークした。0-0の八回に5番手で登板し、1回無失点。2死満塁のピンチを招いたが、代打伊藤隼をフォークボールで空振り三振に仕留めた。九回にチームが勝ち越して白星がつき「自分に勝ちがつくことよりも、チームが勝ったのがうれしい」と話した。  ドラフト1位で2014年に入団し、昨季までは目立った活躍ができなかった。今季は22試合に登板し防御率1・86と救援陣を支える。「1勝できたことは自信を持って、中継ぎの仕事をしていく」と次を見据えた。

◆阪神は好機を何度も迎えながら無得点に終わり、連勝が5で止まった。金本監督は「きょうは得点圏に(走者が)いったときの打撃でしょうね」と敗因を挙げた。  0-0の八回は2死満塁で代打に伊藤隼を送ったが、空振り三振に倒れ、直後の九回に先制を許した。裏の攻撃で1死一、二塁の好機を演出したが、糸井と中谷が凡退した。伊藤隼は「ああいう場面で一本出せるように起用してもらっているので、次打てるように頑張る」と前向きに話した。

◆阪神の金本監督は鳥谷の連続試合出場が止まったことに「(起用する)場面が(なかった)。それはもう仕方がない。試合をやっている以上は状況があるから、いつまでもというわけにもいかないから」と話した。  シーズンオフから鳥谷本人と起用法について話していたといい「おととしからスタメンで出ないときはこっちも配慮してきたし、向こうも感謝の気持ちを示してくれていた」と語った。

◆プロ野球阪神の鳥谷敬内野手(36)は29日、甲子園球場でのソフトバンク1回戦に出場せず、プロ1年目の2004年9月9日のヤクルト戦から続いていた歴代2位の連続試合出場が「1939」で途切れた。「いつかは止まるものだし、いいときも悪いときも、けがをしたときも使ってくれた監督たちに感謝しています」と話した。  プロ野球記録は4月に死去した衣笠祥雄(広島)の2215試合。15年目の今季は開幕戦は「2番・二塁」で先発出場したが、ここまで打率1割4分3厘と不振から抜け出せずにいた。最近は途中出場が増え、この日のソフトバンク戦はベンチ入りしていたが、出番はなかった。試合は0-1で阪神が敗れた。  埼玉・聖望学園高-早大から自由獲得枠で阪神入団。シュアな打撃と堅守で主力を担った。不振に陥った16年に連続試合全イニング出場が歴代4位の667試合で止まったが、復調した昨年は通算2000安打を達成した。

◆阪神・ランディ・メッセンジャー投手(36)が先発し、8回無失点と好投も、打線の援護がなく白星が付かず。チームは、エース降板後の九回に1点を失い、完封負け。歴代2位の1939試合連続出場中だった鳥谷敬内野手(36)は出場機会がなく、連続出場記録が途切れた。  この試合までに、セ・リーグトップの7勝を挙げているメッセンジャー。強打のソフトバンク打線を序盤から封じた。一回に二死二、三塁のピンチを迎えるもデスパイネを見逃し三振で切り抜けた。その後は、六回に中村晃に安打を許すのみの、8回3安打無失点の好投。味方の援護を待った。  八回に中谷、ロサリオ、梅野の安打で二死満塁のチャンスに。ここで、好投を続けたメッセンジャーに金本監督は代打で伊藤隼を送る。好投のエースに白星を付けるべく、伊藤隼は打席に立ったが、加治屋の前に空振り三振に倒れた。  すると九回、2番手のドリスが梅野の失策から崩れて無死一、二塁とすると、柳田に左前打を浴び先制された。九回に一死一、二塁とサヨナラのチャンスを作ったが、糸井は三邪飛、中谷が空振り三振に倒れて完封負け。なお、1939試合連続出場記録中だった鳥谷は出場機会がなく、記録がこの試合で途絶えた。

◆ソフトバンクの岡本がプロ5年目で初先発し、4回4安打無失点と踏ん張った。  「中継ぎのつもりで、一人一人アウトを取っていく気持ちだった」という登板。一回は制球が定まらず2死満塁のピンチを招いたが、直球で大山を中飛に打ち取る。三回は味方の好守もあって打者3人で切り抜け、四回2死一、三塁も中飛でしのいだ。  当初は千賀が右前腕の張りから復帰する予定だったが、27日にまめをつぶした影響で回避し、交流戦初戦を託された。「0-0から始まる場面で投げる責任感がある」と不慣れな先発マウンドにも気後れしなかった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
271810.6
(↓0.014)
0
(-)
97219
(+3)
186
(+7)
47
(+1)
26
(-)
0.252
(↓0.002)
3.76
(↓0.07)
2
(↑1)
DeNA
222120.512
(↑0.012)
4
(↑1)
98185
(+9)
172
(+2)
54
(+1)
31
(+2)
0.254
(↑0.003)
3.39
(↑0.03)
3
(↓1)
阪神
232200.511
(↓0.012)
4
(-)
98145
(-)
161
(+1)
24
(-)
27
(-)
0.231
(-)
3.16
(↑0.07)
4
(-)
巨人
222410.478
(↓0.011)
5.5
(-)
96221
(+3)
198
(+5)
43
(+3)
21
(-)
0.272
(↓0.001)
3.99
(↓0.02)
5
(-)
中日
222510.468
(↓0.01)
6
(-)
95199
(+5)
216
(+8)
34
(+1)
28
(-)
0.265
(↑0.002)
4.2
(↓0.09)
6
(-)
ヤクルト
172710.386
(↓0.009)
9.5
(-)
98186
(+1)
229
(+5)
40
(+1)
27
(-)
0.251
(↓0.001)
4.55
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
281800.609
(↑0.009)
0
(-)
97261
(+7)
194
(+3)
47
(+1)
56
(-)
0.279
(-)
3.88
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
282000.583
(↑0.009)
1
(-)
95181
(+5)
179
(+3)
51
(+2)
35
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.55
(↑0.01)
3
(-)
福岡
242300.511
(↑0.011)
4.5
(-)
96200
(+1)
185
(-)
57
(-)
30
(-)
0.259
(↓0.002)
3.88
(↑0.08)
4
(-)
ORIX
242410.5
(↑0.011)
5
(-)
94179
(+8)
188
(+5)
38
(+3)
28
(-)
0.232
(↑0.002)
3.59
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
222400.478
(↑0.011)
6
(-)
97196
(+5)
199
(+1)
22
(-)
49
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.94
(↑0.06)
6
(-)
楽天
173010.362
(↓0.008)
11.5
(↓1)
95153
(+2)
218
(+9)
40
(-)
24
(+1)
0.229
(↑0.001)
4.23
(↓0.07)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
DeNA
1001
0
179
2
1
2
0.355
2
2
西武
1001
0
177
3
1
0
0.316
3
3
ロッテ
1001
0
175
1
0
1
0.233
1
4
ORIX
1001
0
178
5
3
0
0.324
4
5
日ハム
1001
0
175
3
2
1
0.257
3
6
福岡
1001
0
171
0
0
0
0.176
0
7
阪神
0100
1
170
1
0
0
0.25
0
8
巨人
0100
1
173
5
3
0
0.212
5
9
中日
0100
1
175
8
1
0
0.333
8
10
ヤクルト
0100
1
171
5
1
0
0.2
5
11
広島
0100
1
173
7
1
0
0.156
7
12
楽天
0100
1
172
9
0
1
0.257
7.88