◆ソフトバンクは1点リードで迎えた7回裏、高谷のソロで追加点を挙げる。その後同点とされるも、8回に柳田のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては2番手・モイネロが今季3勝目。敗れた楽天は、最終回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手（２９）が８回に決勝の１２号ソロを放ち、連敗を３でストップさせた。 　８回にモイネロがまさかの２連続被弾で同点に追いつかれた直後だった。楽天則本のカットボールをバックスクリーン左のスタンドへ豪快に運んだ。「ちょっと詰まったが、しっかりいいスイングできたので、あそこまで伸びてくれた。則本のボールがすごすぎて、そういう結果になったと思う」と、相手の力もプラスにしたとギータ節で振り返った。 　１回には則本のフォークを「よく当たってくれた」という打撃で一、二塁間を破る先制適時打を放った。打率３割８分３厘、１２本塁打、３９打点、１１盗塁はすべてチームトップ。「打率はあまり意識していない。本塁打、打点など増える数字は意識するが、シーズンはまだ長い」と話した。

◆楽天が、接戦を落とした。２点を追う８回に代打・今江の４号ソロ、ペゲーロの１２号ソロで同点に追い付いたが、その裏にエース則本が柳田に勝ち越しの１２号ソロを許した。 　則本は「状態は悪くなかった。抑え方はあったと思う」と振り返った。梨田監督は「則本は悪くなかった。勝たせてあげたかった」と話した。

◆ソフトバンクは２６日、東浜巨投手の出場選手登録を抹消した。 　この日、福岡市内の病院でＭＲＩ検査を受け、右肩関節機能不全の症状は見られるが、炎症、筋損傷の所見は見られなかった。 　東浜は「（肩が）動きづらい、動かない。痛みも少しあって、かばいながら投げていた。大事にいたらなくてよかったというのは一番ある」と話した。今季はずっと肩に違和感を持っていたが、２週間前の１１日、日本ハム戦登板後から強まったという。 　今季は開幕から８試合に先発し１勝５敗、防御率４・８８だった。東浜は「僕は長くかからないと思う。しっかり戻してから」。２７日から福岡・筑後市のファーム施設でリハビリ組に合流し、再調整する。

◆右肘の関節炎で５試合ぶりの先発となったソフトバンクの今宮が、今季初の４安打に好走塁と躍動した。まずは一回一死から中前に運び、柳田の適時打で先制のホームを踏む。１－１の五回は二塁打を放つと、続く中村晃の二塁内野安打で一気に本塁へ。技ありのヘッドスライディングで生還した。 　ここまで打撃不振の遊撃手にとって、浮上のきっかけになりそう。「万全の状態ではないけど、逆に力が抜けていい打撃ができた。今まで散々迷惑をかけていたので、もっとチームに貢献できるように」と晴れやかに話した。

◆楽天は追い上げが実らなかった。１－３の八回に先頭の代打今江、続くペゲーロがモイネロから連続本塁打を放って追い付いたが、直後に１点を勝ち越され、九回は二死二、三塁の好機でフェルナンドが見逃し三振に倒れた。 　３本のアーチは、いずれもソロ本塁打。梨田監督は「走者がいるときに出れば（結果は）変わったんでしょうけど...」と言うしかなかった。 島井（六回に代走でプロ初盗塁）「アウトになることを考えず、腹を決めていった。本当にほっとした」 　田中（三回に１号ソロ）「逆方向に打てたので、いいきっかけにしたい」

◆楽天の則本は今季３度目の完投ながら、要所で打たれ４失点で４敗目を喫した。八回に味方が２点差を追い付いた、その直後。柳田に投じたスライダーは内角の厳しいコースだったが、中越えへソロ本塁打を許す。「詰まってはいたけど、高いので運ばれた」と悔しさをにじませた。 　七回に甘い直球を高谷に本塁打とされるなど、不用意な失点があった。最速１５６キロを計測し、今季最多の１２三振を奪っただけに「調子は悪くはなかったのでもったいなかった」と肩を落とした。

◆ソフトバンク７勝４敗、２６日、ヤフオクＤ）ソフトバンクが連敗を３で止めた。３－３の八回に柳田が１２号ソロを放って勝ち越した。２番手のモイネロが３勝目、森が７セーブ目を挙げた。楽天は八回に今江、ペゲーロの連続ソロで追い付いたが、則本が４失点で４敗目。