◆西武は1点を追う5回表、秋山のソロで同点とする。続く6回には、2死三塁から岡田の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・十亀が6回1失点で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る10安打を記録するも、1得点とつながりを欠いた。

◆西武が連敗を２で止めた。十亀剣投手が６回９安打１失点で３勝目を挙げた。 　初回、内野安打２本と自らの暴投が重なり、１点を先に与えた。２回以降も、毎回のように走者を出したが、追加点だけは与えなかった。打線が５回、６回と１点ずつ奪い、白星を手にした。 　「テンポが悪い中、要所で点を与えなかったのは良かったですが、最低限のことしかできませんでした」と反省が先に出た。 　それでも、辻監督は「良い投球をしてたからね。勝たせたかった」と笑顔。ここまで好投しても援護が少なかった右腕の勝利を喜んでいた。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手（３５）が得意の西武十亀から威圧感！？　で先制点をもぎ取った。 　初回２死一、三塁で松田が登場。フルカウントからの６球目が外角に大きく外れ、暴投になった。松田は一塁へ向かい、三塁から本多が生還した。 　通算３７打数２３安打の６割２分２厘、今季も対戦した３戦すべてで本塁打を放っている好相性だが、ヒットを打たなくても先制点が転がり込んだ。

◆ソフトバンク３年目の川瀬晃内野手（２０）がほろ苦いプロデビューとなった。 　この日、初昇格しいきなり９番遊撃で初スタメン。プロ初打席は２回１死一塁で併殺打だった。４回には２死満塁の好機で打席が回ったが凡退。それでもファウルで粘る姿に、スタンドからは歓声も起きた。６回１死の３打席目は再び満塁。１点ビハインドだったが、工藤監督は「１打席目からずっと初球も振っていた」と代打は送らなかった。川瀬は積極的に初球を振ったが二ゴロ併殺で無得点。それでも工藤監督は「結果が出なかったことは使っている監督が悪いと思って、明日からも頑張ってほしい」と前向きに話した。 　打席では４打数無安打だったが、遊撃守備では好プレーも見せるなど安定して守りきった。１軍デビュー戦を終えた川瀬は「１試合フルで出たことが一番の収穫になったのと、自分の力のなさをあらためて感じた。頭と体が一致しなくて、空回りした部分もあった。気持ちの整理と準備を怠らないようにしたい」と初々しく話した。

◆ソフトバンクの川瀬が「９番・遊撃」で先発出場。肘痛で欠場した今宮に代わってのデビュー戦は４打数無安打、２併殺に終わったが「フル出場できたことが一番の収穫」と充実感を漂わせた。 　大分商高からドラフト６位で２０１６年に入団した２０歳の若手。初球から強振する姿勢に「やるべきことはやった」と工藤監督は褒めた。今宮は八回に代走で出場し盗塁も決めたが、しばらく調整は続くそうでまだ出番はありそう。「次は冷静に打席に立つ。もっと練習して期待に応えたい」と意気込んだ。

◆西武の秋山が、０－１の五回に６号ソロを放った。１死から、石川の１４１キロの速球を鋭いスイングで右翼席まで運んだ。「感触は良かった。簡単に追い込める投手なので、積極的にいこうと思った」と、初球を捉えた。 　１６日の日本ハム戦では、秋山の失策から決勝点を奪われ十亀が負け投手となっていただけに「十亀さんが踏ん張ってくれていたから、こういう試合展開になった。勝てたことが一番」と話した。